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11月15日は「いい遺言の日」。40代のわたしが相続財産からの寄付について考えてみた

11月15日は「いい遺言の日」。40代のわたしが相続財産からの寄付について考えてみた

#寄付

11月15日は「いい遺言(いごん)の日」。

家族や親戚が集まる年末年始を前に、相続や遺言について考える機会を持ってもらおうと制定されました。

突然ですが、はじめまして!フリーライターの三角園(みすみぞの)いずみと申します。40代に突入し、2人のこどもの子育てに奔走する日々ですが、「親が亡くなった」という友人の話を耳にすることもちらほら。幸いにもわたしの両親はまだ健在ですが、いつかそのときは必ずやってくるのだと少しずつ覚悟を決めなければと感じています。それと同時に相続のことも考えるようになりました。

ちょっと調べてみたところ、相続財産の一部を寄付するという選択肢もあるんだとか。でも、そんなに莫大な資産を相続するわけでもないし……。だけど、大切な人が生きた証を未来へ残せると考えると、暗い気持ちになりがちな話も少し前向きに捉えられそうな気がしませんか?

とはいえ、一体何をすればいいのかあまりよく分かっていないのが正直なところ。そこで相続や相続財産からの寄付についてちょっと調べてみました

そもそも相続って?

相続とは、ある人が死亡した際に、その亡くなった人が保有していたすべての財産や権利、義務を受け継ぐことです。預貯金や不動産、株式、土地などはもちろん未払金などのマイナスの財産も同じく受け継ぐ必要があります。

では、相続の資格があるのは誰なのでしょうか。

特に遺言がない場合は、「法定相続人」が相続します。例えば、父・母・妹のいる4人家族の筆者の場合、もし父が亡くなったら、いまのところ母と筆者、そして妹が法定相続人になるわけです。法定相続分通りであれば、母が1/2、わたしと妹が1/4ずつ相続することになるようです。

そして、相続といえば気になるのが相続税ですよね。基本的に相続税の基礎控除は、「3,000万+相続人数×600万」で算出し、それを超えると相続税がかかる仕組みです。ただ、基礎控除のほかにも特定の条件で適用できる控除や特例、軽減制度もあるようなので、一度きちんと調べておきたいですね。

では、亡くなった方の意志を相続内容に反映させたいときはどうしたらよいのでしょうか。さまざまな事情から多めに残したい誰かがいるなどの思いがあるかもしれませんよね。そういった場合に必要となるのが遺言書です。もし、遺言書がない場合は、亡くなった方と生前話していた内容やエンディングノートを元に、法定相続人による遺産分割協議を通してある程度意志を反映させてあげることはできます。

……となると、亡くなった方の思いを大切にするためには、生前に本人の希望や意志を一度聞いておくことが肝心だというわけです。筆者も、親が元気なうちにいろんな話を聞いておいて、何を大事したいのか、どんなことを考えているのかを知っておきたいと思いました。また、法定相続人同士の考え方の足並みも揃えておくと、後々揉めることが少なくなるんだとか。妹がどう考えているのかも一度聞いておこうと思います。

相続財産からの寄付という選択肢も

相続するのは親が生前に積み上げていた財産。だからこそ、使い道はしっかり考えておきたいですよね。実は相続財産の一部を寄付する遺贈寄付という手段があり、近年広まりを見せているんだとか。

築き上げた財産を、より良い社会づくりに活かしてほしいと考えている人が増えているようです。とはいっても、「遺贈寄付は莫大な資産を持つ人がやるもの」とイメージしてしまうかもしれません。しかし、実は数万円からの寄付も可能なんだそう! 大切なのは金額の大小ではなく、気持ちなんですね。

フローレンスへ遺贈寄付をされた方の中には、「亡くなった叔母は生前にこどもが好きだったから」と、相続財産の一部を寄付された方がいらっしゃったんだとか。遺贈寄付とは、故人の思いや意志を次世代へ託すものなんだと改めて気づかされました。

また、フローレンスへ遺贈寄付を行うと、年に一度事業報告書が送られてきます。故人を思い、つながっている気持ちになったり、生前の頑張りが活かされているのだなと感じられたりできそうですよね。思い出話に花が咲くきっかけにもなりそうです。

40代のわたしが考えてみた「これから」

子育て真っ最中で、両親もまだまだ元気に働いている――そんな筆者にとって、相続はまだどこか遠い話でした。しかし、今回「遺言の日」にちなみ、相続や遺贈寄付について考えてみて、決して遠い話ではないと感じました。

「そのとき」はいつか必ずやってきます。親が何を大切にし、どういったことを考えているのかを恥ずかしがらずに話す機会を持つことは大事だと思いました。

こどもをとりまく社会課題の解決を目指すフローレンス

実際に遺贈寄付について考えたとき、悩むのが寄付先ではないでしょうか。故人やご自身の想いを託すことができると感じられる団体を選ぶことが大切です。

数多くある社会活動団体のひとつ、フローレンスはこどもの貧困や虐待、親子の孤立などの親子をとりまく社会課題の解決を目指し、福祉事業や支援活動、政策提言を行う国内最大規模の認定NPO法人です。

2004年、日本初の訪問型病児保育事業の創業を皮切りに、病児保育事業や障害児保育・支援事業、赤ちゃん縁組事業(妊娠相談・特別養子縁組あっせん事業)、ひとり親家庭支援、困窮家庭支援などに取り組んでいます。

また、来年の団体設立20周年を前に、今年8月には新たなビジョンとミッションを策定しました。

新ビジョンを「今を生きるわたしたちと まだ見ぬこどもたちが 希望と手をつないで歩める社会。さあ、心躍る未来へ。」として、これまでよりも取り組む領域のスコープを拡大させ、50年後や100年後の未来まで見据えます。

そして、新ビジョンを実現するために策定されたのが、「事業をつくり、しくみを変え、文化を生み出し、ともに『新しいあたりまえ』を未来に手渡そう。」という新ミッションです。

「未来のこどもたちに想いを託したい」とお考えなら、フローレスを遺贈寄付先とすることも選択肢のひとつです。

お気軽にご相談ください!

フローレンスでは、遺贈や相続寄付に関するご質問やご相談を随時受付中です。「遺贈寄付をもう少し詳しく知りたい」「わたしにもできるのか聞いてみたい」といった気軽なご相談でもかまいません。ご希望の方はぜひ一度ご連絡ください。

※フォーム内のフリー記述欄に、ご希望内容と方法(お電話、オンライン、弊会ご訪問、など)をご入力ください。

 


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