フローレンスは2024年3月、企業から新品の乳児・幼児用のオムツ 780パックを寄贈いただき、能登半島地震で被害の大きかった輪島市の他、石川県の6団体にお届けしました。配送費・保管費はフローレンスにて負担しました。
能登半島地震から、約3ヶ月。
フローレンスは被災地域での必要な支援について情報収集を行い、適切な支援を届けることができるよう活動を進めています。
2024年2月には、約23,000個の食品を被災地域へ寄贈しました。
情報収集や協力を募るなかで、このたび企業からのお力添えもあり、被災地域へオムツの義援物資の寄贈が実現しました。
見過ごされがちな少数のニーズにも応えたい
能登半島地震のあと、わたしたちにできることはないか検討を進めるなかで、以前からフローレンスのひとり親家庭支援に協力してくださっていた企業が、能登半島地震の支援についても前向きに動いてくださり、今回の寄贈が実現しました。
大規模な寄贈は企業としても先例がなかったところを、被災地の方たちへ何かできることをしたい、という一心で実現にむけて動いてくださりました。
また、企業から提供いただいたオムツをニーズがある地域へきちんとお届けするために、フローレンスのスタッフも奔走しました。
発災から2ヶ月を超え、乳幼児連れのご家庭は断水や倒壊を避けて金沢市や県外に広域避難された方も多く、被害の大きかった能登半島では徐々に乳幼児向けの支援物資の一斉配布は行われなくなってきました。
避難所生活をされている赤ちゃん連れのご家庭が少数であることはもちろん喜ばしいことです。
しかし、たとえ少数でも生活必需品であるオムツがないと困るご家庭があるのであれば、少数であることで見過ごされがちなニーズに対しても、フローレンスとしては支援を届けたいと思いました。
被災地の情報収集に努め、かつ地域の方と対話をしながらピンポイントにニーズにお応えするように調整を進めた結果、被災地で活動する7団体それぞれに必要なサイズ、必要な数量のオムツをお届けすることができました。
オムツの配布イベントを行った団体からは、約40分で用意していたオムツがすべてなくなったというお話も伺いました。
見えているニーズとしては少数であっても、実際は想像以上に生活必需品へのニーズや、生活必需品が入手しづらい現状への不安が大きかったのではないかと思います。
引き続き、フローレンスは被災地域での必要な支援について情報収集などを行い、できる限りの継続的なサポートを行います。
義援物資・支援先について
義援物資詳細
【総数】
オムツ 780パック
【製品詳細】
テープタイプ 新生児サイズ
テープタイプ Sサイズ
パンツタイプ Mサイズ
パンツタイプ Lサイズ
パンツタイプ XLサイズ
パンツタイプ XXLサイズ
支援先の団体について
物資は被災地域の7団体に寄贈し、地域で活用していただきました。
輪島市役所
にじのわ ママと子どもの育ちラボ
社会福祉法人 北伸福祉会
社会福祉法人 松寿園
社会福祉法人 享誠塾
社会福祉法人 伊奈美園
独立行政法人 国立病院機構 金沢医療センター
フローレンスはこれまでにも、東日本大震災の復興支援をはじめ、様々な緊急支援活動を行っています。新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年3月には、「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を始動。支援ニーズを調査し、真に必要な支援を全国6万世帯以上に届けてきました。
このような迅速かつ全国的な支援ができるのは、フローレンスの活動を継続的に支えてくださっている皆さんのご寄付があるからです。
「支えてくれる人がいる」「ひとりじゃない」そう思えることが、明日を生きる力になると、声を届けてくださる方がいます。フローレンスの活動にご支援をよろしくお願いします。