神戸市と連携した2年目の取り組み、今年度もスタート!
フローレンスでは、2023年度より、自治体(神戸市)からの研修職員受け入れを行っています。初めての試みとなった2023年度、1名の研修職員と共に1年間業務に当たってきました。今年度も2024年4月より1年間、神戸市職員1名を、みらいのつながりはぐくむ事業部にて受け入れを開始しました。フローレンス、神戸市双方にとって、2年目の取り組みとなります。
派遣された職員は、地方行政での経験を生かし、期間中は主に自治体連携プロジェクトの事業推進や、国・自治体への政策提言についてフローレンススタッフと共に推進します。
研修職員受け入れの概要
研修職員:(現)神戸市職員 1名
期間:2024年4月~2025年3月
研修受け入れ先:フローレンス内配属 みらいのつながりはぐくむ事業部
業務内容:自治体連携プロジェクトの事業推進、国・自治体への政策提言
※地方公務員法第39条第1項に基づき、研修の一環として、職員が民間企業等に派遣されるものです。神戸市とフローレンスは「研修生の派遣に関する覚書」を結び、研修職員には、神戸市役所を退職することなくフローレンスの業務に従事いただきます。
「チームビルディング、福祉分野でのICTの活用など、多くの視点を学び、職員自身の成長にもつながった」(神戸市)~神戸市にもフローレンスにも実りが大きかった初年度~
今回2年連続での受け入れに至ったのは、初の受け入れとなった2023年度の成果を、神戸市、フローレンス双方が前向きに評価した結果です。
フローレンスが感じた成果
・地方行政現場の知見・観点を、弊会の事業開発にフィードバックしていただけた
・異なる背景を持つメンバーとして、チームに多様な視点を提供いただいた
・いち事業開発メンバーとしてご活躍いただけた
神戸市および派遣された方が感じた成果
フローレンスに派遣させていただく中で、デジタルソーシャルワークの可能性や活用方法、行政との連携の模索など、多くのことを学ばせていただきました。業務改革においても、ICT活用やフォローアップなど支援者が相談業務に集中できるよう、後方支援をおこなうことの大切さを学ばせていただきました。
多角的な視点を持ち、新規事業に挑戦していく姿勢から学びを得て、私自身の世界や視点も広くなったと感じます。
2023年度に神戸市から派遣された方のコメント
派遣職員は、フローレンスでの勤務を通して、デジタルソーシャルワークの可能性や活用方法、相談支援をチームで実施する際のチームビルディングの視点、福祉分野でのITの活用など、多くの視点を学び、職員自身の成長にもつながったと感じています。
神戸市職員をフローレンスに派遣することで、行政とNPOの相互理解がより一層進むことを期待しています。
神戸市 行財政局 職員研修所からのコメント
今年度、再び研修職員を受け入れることにより、上記の評価を得られることをあらためて期待すると同時に、派遣される方にとってより良い成長機会を提供し、サポートできればと考えています。
今年度からフローレンスに派遣させていただくことになりました。この3ヶ月間でアウトリーチ型支援、新規事業立ち上げ、業務のスピード感など、すでに行政との違いを経験して多くの学びを実感しています。
自治体連携プロジェクトの事業を通して、今の福祉行政に必要なことを見直し、行政として実現可能であることを模索し、福祉行政現場の実態を自ら発信することで、よりスムーズに連携できるよう働きかけていきたいです。
2024年度に神戸市から派遣された方のコメント
職員の派遣に賛同いただける自治体を募集中
フローレンスは、「政策提言」「事業開発・運営」「ソーシャルアクション」という3つの活動軸を連携させることで、国内の親子領域における社会課題の構造的解決を目指すNPO法人です。
社会課題の解決には、多数のステークホルダーとの連携が不可欠ですが、特に社会の土台や仕組みとなる制度設計には、国や自治体と民間の協働が必要です。
国民、市民のニーズや実態を把握し、専門スキルも持つ民間と、制度設計と運営のプロフェッショナルである官公庁がタッグを組み、お互いの得意を活かすことで、スピーディに社会をより良くアップデートしていくことができます。
また、互いの視野と課題解決のための手法やアイデアを広げるきっかけにもなります。
フローレンスでは2019年から、内閣府と厚生労働省からの国家公務員兼業者の受け入れを行い、官民混成の「政策シンクタンクチーム」を立ち上げています。また、官公庁出身のスタッフの積極的受け入れと、官公庁へのフローレンス職員の登用、そして今回の自治体からの研修派遣の受け入れなど、官民がなめらかに連携できる仕組みづくりを推進しています。
こうした取り組みに賛同し、ご興味を持っていただける自治体の皆様からのご相談は常時、受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
官民の力を合わせよりよい社会づくりへ
フローレンスは「こどもたちのために、日本を変える」をタグラインに、日本のこどもの貧困、障害児家庭への支援不足、こどもの虐待、親子の孤立など複雑化する親子領域の課題解決に取り組んでいます。
多様な保育事業、こども宅食事業、ソーシャルワーク事業など、社会課題への「小さな解」を自ら実践しながら、国や自治体と共に制度をつくり、全国に支援モデルを広げています。
フローレンスは、当事者の声や地域社会の課題を政策づくりの場に反映させ、より良い制度や仕組みをつくるために、日頃から官民が交流を持ち、活発に意見交換ができる関係性を築くことが大切だと考えます。今回の人材交流を通じ、官×民の強みをかけ合わせ、一層日本の親子領域における社会変革に取り組んでまいります。
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