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フローレンス「保健衛生・安全対策」研修~今まで大丈夫だったから今日も大丈夫!は危険~

フローレンス「保健衛生・安全対策」研修~今まで大丈夫だったから今日も大丈夫!は危険~

#研修

「こどもたちのために、日本を変える」

フローレンスは、こどもの虐待や貧困問題、育児の孤立・孤独など、こども・子育て領域の社会課題の解決を目指し、病児保育、保育園、障害児保育、こども宅食、赤ちゃん縁組などの数々の福祉・支援事業を運営するとともに、政策提言や文化醸成などの活動を行う国内最大規模の認定NPO法人です。

フローレンスは東京都より指定を受け、2024年度の「東京都保育士等キャリアアップ研修」を実施しています。保育士の皆さんを中心とした、保育に携わる方向けにキャリアアップ研修を実施しており、多くの方に参加いただいています。保育士等キャリアアップ研修とは、保育士等の処遇改善と専門性の向上を目的として厚生労働省に定められた研修です。フローレンスでは保護者支援・子育て支援、障害児保育、幼児教育、保健衛生・安全対策の4つの研修をご提供しており、無料または3,000円(税込)※ で全国から受講できます。

※受講料免除対象者かどうかは、施設管理者または東京都にご確認ください。

今回は、フローレンスの保育士等キャリアアップ研修のおすすめポイントをご紹介します。

▼詳しくはこちらもご覧ください

重大事故は一人のミスでは起こらない。全員の確認が安全を守る鍵です。

「保健衛生・安全対策」が2日間(15時間)のオンライン研修で実施されました。講師は、株式会社保育安全のかたちの遠藤 登先生です。
遠藤先生は、幼稚園教諭、保育士の経験を経て、病児保育事業、医療法人、クリニック等の立ち上げに参加し、その後、株式会社保育安全のかたちを設立。ご自身のさまざまな体験をきっかけに、保育の救命救急のスペシャリストとして、救命処置法の指導や講演活動などを行っています。

遠藤先生による2日間の研修は、終始熱意あふれる語りで、学びに満ちた充実した時間でした。先生が強調する安全対策の基本姿勢は、保育園で重大事故を防ぐことにあります。「目の前で事故が起きたらどうするか?その時に備えて、何が必要なのかを具体的に想像してみる」。保育に携わる人々にとって、事故対応は「誰か」ではなく「自分」ができることです。研修を通して、手遅れにしないために何をすべきかを再認識できる、背筋の伸びるような研修となりました。

遠藤 登(えんどう のぼる) 

遠藤 登

株式会社保育安全のかたち 代表取締役
1993年に保母資格と教諭免許を取得。幼稚園勤務等を経て保育所の園長職兼、こどもの傷病者対応を専門とした救命処置法の普及活動を開始。
保育中の事故経験から、保育を仕事にする対応義務者にこどもを守り、保育を守る救命処置法とリスクマネジメントの研修や情報発信に努めるほか、防災士として保育防災の指導や、保育園看護師の勉強会などを行なっている。
著書に『「保育救命」~保育者のための安心安全ガイド~』(2016年7月1日発売、出版:株式会社メイト)。

ベテランの方こそ要注意!「もしもの時」に備える、具体的な対応策とは?

講義では、食事、午睡、水遊びなど、毎日の園生活の中での保育関係者が園児の安全を守るために必要とされる具体的な対応策に、受講生の皆さんが熱心に耳を傾けている様子が伝わってきました。
何か起きた時に、看護師や園長に助けを求めるだけでなく、自分自身が初動対応を的確に行うことで救える命があることを学びました。また、災害への備えについても、「こんなときどうする!?」というテーマのもと、滅多に起きない事態だからこそ、備えることの重要性が強調されました。保育に携わる人々にとって、心構えを再確認する貴重な機会となりました。

受講後の感想からも、「知っているつもりだったことが、実はそうではなかった」と目からウロコのこともとても多かったという声を多数いただきました。
画面越しながらも、受講生の皆さんが正しい使い捨てゴム手袋の付け方、外し方を実践し、さまざまな保育園の関係者の皆さんとの「こんなときどうしている?」の情報交換などもあり、体験を混じえた深い学びとなりました。

ゴム手袋をしている手のイメージ

こどもの視点を知り、安全でのびのびとした環境づくりを考える

「気をつけなさい」と言っても、こどもには自分で防げないことも多くあります。だからこそ、周囲の大人がどんな言葉をかけ、どんな環境を整えるかが重要だと遠藤先生は強調します。こどもの視野は狭いため、まずは大人自身がその視野の狭さを体験してみることも重要です。こどもの目線から見える世界を知ることで、そこに潜む危険に気づき、大人が気を配ることで、こどもを守るための対応ができます。

安全対策に追われるあまり、こどもたちが自由に遊べなくなってはいないでしょうか?あぶないからできない、しない、だけではなく、こどもたちがのびのびと活動できる場をどう守るのか?そのために、防げる危険や怪我をしっかりと防ぐ。こどもたちの命を守るために、バランスを考えた対応が求められます。

遠藤先生の講義は、先生自身の経験と「こどもの主体性」と「安全」の両立を願う思いが込められた、保育現場に即したわかりやすい内容です。事故が起きた際に求められる保育者の専門性や、事故予防に関するよくある疑問にも丁寧にお答えします。

子供達のイメージ

全国どこからでも受講可能!フローレンスの保育士等キャリアップ研修

フローレンスでは、今後も障害児保育のキャリアアップ研修をオンライン(Zoom)とオンデマンド形式で提供します。全国どこからでも、保育に携わる皆さんが気軽に参加できるこの研修は、忙しい現場のスケジュールに合わせて学びを深めることができる内容です。

まずはオンデマンドで自分のペースで学習し、後半のオンライン研修では、全国の保育関係者と意見交換を行い、新たな気づきを得ることができます。保育現場での具体的な課題に即した実践的な内容を学びながら、同じ志を持つ仲間と共に成長できる絶好の機会です。参加日程も複数ありますので、自分のスケジュールに合う日程を選び、ぜひ参加してみてください。


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