こんにちは。ハタカク(働き方革命事業部)の山口です。
フローレンスの「働き方革命事業部」は、社員の働きがいを高めるための取り組みをあらゆる角度から行っているのですが、今回は、ちょっとしんみりとするような、でも、とても大切(と思っている)な取り組みの紹介です。
フローレンスは、多くの他の会社と同様に、スタッフの近親が亡くなったときには「弔事の届け出」を提出していただき、規程に基づいてお見舞金や供花をお送りすることを行っています。
今回は、この「弔事の届け出」に使用する届出フォームをリニューアルした取り組みをご紹介します。
弔辞の届け出フォームをリニューアル
きっかけは、先日、あるスタッフのお父様がお亡くなりになったことでした。
もともとのフォームで受け取った届け出を見たところ、思いがけない問題点に気づきました。
① 届出書式が超事務的で、スタッフの気持ちに全然寄り添っていなかった
今回スタッフから提出してもらった、従来の届出の書式がこちらです。
改めて見てみて、第一感思ったのは、
「なんだこれは……事務的で冷たすぎる……」
ということでした。
スタッフは、おそらく大きな悲しみの中でこの届出を提出してきたはず。
それなのに、あまりにも書式が事務的で、スタッフの心に寄り添うところもまったく見られないものになっていました。
② 遺族のスタッフの意向を汲めず、同僚も力になってあげられない
弔事は、遺族であるスタッフの意向が最も大切であるべきだと思います。
そして、その意向は家によって様々です。
「葬儀は家族だけで静かに行いたい」
「お供え物やお香典は、辞退したい」
また、もしかしたら
「葬儀の負担が大きいので、できれば会社の方から手伝いに来てくれるとありがたい」
という場合もあるかと思います。
一方で、スタッフは当然会社を休んでいるので、同僚のスタッフは
「何か力になってあげられることはないか?」
「気落ちしているだろうから、すぐにお悔やみに行ってあげたいけど……」
と、こちらもまた様々な思いが去来するところだと思います。
ところが、この届出フォームでは、その肝心な遺族の意向を聞き取ることができず、お互いが「やってほしいこと」「やってあげたいこと」がわからないでいてしまう、という不幸なことが起きていました。
そこで、フォームを以下のように新しくしました。
新フォームのポイント
・言葉遣いをあらため、できるだけ気持ちに寄り添うことを大切にしました。
・遺族のスタッフの意向をとことん大切にするような質問内容にしました。
・同僚が「そのスタッフのためにできること」がわかるようにしました。
大切にしたこと
このリニューアルで何より大切にしたことは
「スタッフの人生の節目に、会社として寄り添う」
ということです。
考え方の参考にしたのは、こちらの書籍です。
この中に「社員がいちばん必要としている時に寄り添う」というGoogle社のスタッフに対する姿勢が示されていました。
そして「これだ! これこそ、今のフローレンスに足りないものだ!!」と思ったのです。
さいごに
取り組んだことは、ただの届出書式のリニューアルかもしれません。
でも、こういう「半径5mからの『働き方革命』」を繰り返して、働きがいを一歩ずつ高めていって、もっともっとステキなNPOになりたいな~、と思います。
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