Florence News

「ご支援ありがとうございました」。親子が笑顔の写真

【成果報告】こどもたちにぬくもりを届ける「クリスマスぬくもり便キャンペーン」。経済的に厳しいご家庭やひとり親家庭、被災地の家庭に支援を届けました

#CSR #寄付

長引く景気低迷と物価の高騰により、経済的に厳しい状況にあるご家庭やひとり親家庭に大きな打撃を与えています。
厚生労働省の発表(2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況)によれば、ひとり親家庭の約半数は相対的貧困状態にあります。

フローレンスは2024年11月12日から12月25日まで、月1,500円から活動への支援参画ができる寄付キャンペーン「クリスマスぬくもり便キャンペーン」を実施しました。

クリスマス時期に合わせ、これまでの事業を通じてつながった全国約1万世帯の子育て家庭に特別配送を実施。経済的に厳しい状況にある子育て家庭だけでなく、能登半島地震で被災したこどもたちや、フローレンスの訪問型病児保育「寄付によるひとり親支援プラン」を利用しているご家庭へ、食品や日用品、おもちゃなどを届けました。
食品などの配送をきっかけにつながり、関係性を築き、支援が必要なご家庭を見守り続ける活動の仕組みや実態を広く伝えるとともに、こうした親子の孤立を防ぐための継続的な活動などへ寄付での支援を呼びかけました。

本記事では「クリスマスぬくもり便キャンペーン」のこれまでの取り組みとその成果をご報告します。

この冬の支援活動

1. 困りごとを抱えた全国約1万世帯の子育て家庭

こども宅食イメージ写真

フローレンスは、困りごとを抱えた家庭に必要な支援を届けるには、こちらから出向いていく「アウトリーチ」型の支援が必要だと考え、2017年より、無料で食品を定期的に配送することで家庭とつながりを持ち、必要な場合にはさらなる支援につなげる「こども宅食」の取り組みを始めました。フローレンスグループのこども宅食応援団では「こども宅食」事業を全国に広める活動を行っています。

これまで培ってきたネットワークを活かし、各地への配送は弊会およびグループであるこども宅食応援団と連携して地域の支援団体(146団体)を通じ、1.4万世帯に食品と日用品などをお届けしました。

2. 能登半島地震被災地の子育て家庭

レゴで遊ぶこどもたちの写真

2024年1月元日に発生した能登半島地震から一年が過ぎました。
フローレンスは、地震の発生直後から被災地域での必要な支援について情報収集を行い、食品や赤ちゃん用のオムツなどをお届けし、被災地域を支援してきました。

しかし、復興の道のりはまだ遠い状況にあります。
「能登半島地震により、自宅が倒壊し経済的に大変な状況の家庭や、ひとり親家庭もいる。 町のスーパーやコンビニの閉店時間も早く、食べ物の調達も難しい中、日持ちする食品などを家庭に届けたいと思う」
9月に豪雨被害も受けられた石川県穴水町の支援団体の方が話すように、まだまだ支援が足りていない状況です。

今回のキャンペーンを通じて、「クリスマス特別配送」として、石川県内7つの支援団体を通じて170人のこどもたちにおもちゃをラッピングしてお届けしました。

プレゼントをお受け取りいただいた親子の声からは、おもちゃが嬉しかったのはもちろんのこと、震災後の大変な日々の中で束の間の喜びを感じていただけたことが伝わってきました。

プレゼントを持つこどもの写真
プレゼントを持つこどもの写真
プレゼントを持つこどもの写真

特別配送が届いた能登半島地震被災地のご家庭の声(一部抜粋)

この度は素敵なプレゼントありがとうございます。

年明けから4ヶ月間の断水生活と、日常とは程遠い生活に本当に心が折れそうでした。
何度も繰り返しくる大きな余震、先日もきた大きな地震…娘は3歳ですが地震がくるたびにものすごい勢いで机に潜りこみ、体を震わせて汗だくになりながら毛布にくるまってしばらく顔を出すのを嫌がります。親として抱きしめることしかできなくて苦しい毎日でした。
時々親戚宅に泊まることで心を和らげました。
たくさんのご支援をいただき本当に感謝してもしきれません。今回いただいたレゴブロックはクリスマスプレゼントとして娘にプレゼントしました。
「サンタさんまだあるの?」「これも?」と目をキラキラさせて喜んでいました。上の姉は小学4年生でしたが「ねぇねとこれ作ろう!」と嬉しそうにしてました。
下の子にはまだ少し難しいようですが姉妹で楽しく遊んでいます。時々ブロックがおままごとの野菜や果物に変化してます(笑)本当にありがとうございました。

レゴブロックのプレゼントありがとうございました。
そして、心遣いまで。 ありがとうございます。

能登半島地震からもうすぐ1年ですが、こどもの思いはそれぞれ違い、被災地で暮らす子、市外で暮らす子と今は家族、そして、きょうだい別々に暮らしています。
昨日、久々に家族全員揃い、お姉ちゃんにレゴブロックでいろいろ作ってもらい楽しんでました。
きょうだいで素敵な時間を過ごすことができました。
明日からまた家族別々に生活します。
震災後から人生は変わってしまい、「地震さえ無ければ」という言葉を何度も子どもから聞いてきました。
今度は「地震があったから」という言葉が聞けるよう、別々に生活していますが家族全員で乗り越えていきたいと思っています。
サンタさんからのプレゼント本当にありがとうございました。

3. フローレンスの病児保育ひとり親会員家庭

プレゼントを持つこどもの写真

フローレンスは、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた2020年度、フローレンスの病児保育を利用するひとり親家庭に向け、定期的に食品・日用品をお届けする緊急支援プロジェクト「こども宅食ひだまり便」の取り組みを実施しました。

2021年3月をもって緊急支援プロジェクトとしての配送は終了しましたが、その後も親子にあたたかいクリスマスの思い出を届けるため、2022年、2023年には食品や日用品の他にクリスマスにちなんだお菓子や絵本、おもちゃなどをプレゼントしてきました。

今年も多くの企業さんにもご協力をいただき、80人のひとり親家庭(フローレンスの
病児保育ひとり親会員家庭)のこどもたちにクリスマスプレゼント配送を実施しました。

サンタさんへのお手紙を持って笑うこどもの写真
サンタさんへのお手紙
サンタさんへのお手紙

クリスマスプレゼント配送が届いたご家庭の声(一部抜粋)

母(であるわたし)自身がこどもの頃、毎年クリスマスにはお菓子のブーツが枕元にあり、朝を楽しみにしていたので、娘にも同じことをしてあげられることが嬉しくてグッとくるものがありました。

毎年素敵なクリスマスのプレゼントを親向けにまでたくさん用意してくださり、ありがとうございます。
特に今年は親子でインフルエンザに罹ってしまったタイミングと重なったため、療養期間に家で遊べる新しい玩具があって本当に助かっています。

こどもと2人きりで身内も近くにいないため、鬱々したりこどもに厳しく当たってしまう日々です。フローレンスさんを通じて応援してくださる方がいることを感じられて、色々あってもまた頑張ろうと思えました。本当にありがとうございました。

「クリスマスはこどもに寄付を」。あたたかなご支援をいただきました

フローレンスの支援は、食品や日用品をお届けして終わりではありません。それをきっかけにご家庭とつながりを作り、継続的に見守り続け、必要な支援を届ける活動を続けていくために、今回の「クリスマスぬくもり便キャンペーン」で200名のマンスリー寄付会員を募集しました。

キャンペーンは2024年12月25日に終了し、最終的に162名のマンスリー寄付会員の方にご入会いただきました。目標の200名には至らなかったものの、単発でのご寄付を含めると1,300件以上の温かいご支援をいただきました。

ご支援に参画いただきました皆さん、本当にありがとうございました。

フローレンスは、食支援をきっかけに、経済的に厳しい状況の
ご家庭やひとり親家庭、被災地の家庭に継続的な支援を届けています。
寄付者数162人、達成率81.0%

また、今回の取り組みに全19社の企業様よりご支援・ご協力をいただきました。公表可能な企業名を掲載しております。

ご支援・ご協力いただいた企業一覧(※五十音順・敬称略・2025年1月30日時点)


  • 株式会社アトリエはるか
  • コストコホールセールジャパン株式会社
  • 株式会社C-links
  • 株式会社JES
  • システムメトリックス株式会社
  • 株式会社シンワ
  • ティー・ロウ・プライスジャパン株式会社
  • デッカーズジャパン合同会社
  • 株式会社日本ギャップ解決研究所
  • 株式会社ファイントゥデイ
  • 株式会社プロロジス
  • 明星工業株式会社
  • 株式会社RIN
  • レゴジャパン株式会社

寄付者さんの声(一部抜粋)

こどもたちが将来、不幸な人生を歩まないように皆で見守れる社会にしていきたいと思います。

今回は、メルマガを通じてクリスマスぬくもり便キャンペーンのことを知り、自分にできることとして協力させて頂きました。いつもきっかけをくださり感謝しております。

能登のこどもたちにクリスマスプレゼントを贈るという企画がとても良いと思い、少額ですが改めて寄付させていただきました。能登に支援が行き届いていない状況を知り、何かしたいと思うきっかけとなりました。これからも応援してます。

あなたはひとりじゃない。支援はこれからも続きます

モデル図。寄付者の皆さんの継続的な寄付で、親子の孤立を防ぐ輪を支える

経済的に厳しい状況にあるご家庭やひとり親家庭では、生活を支援する制度や仕組みがあっても、さまざまな理由で、自分から助けを求められず、社会的に孤立しやすい傾向があります。
誰に相談していいか分からなかったり、ひとり親で仕事が休めず行政の窓口に行く時間がないという人もいれば、困り事がありすぎて行政の窓口で何を相談すればよいのかが分からない、そもそも行政の支援があることを知らない、という人もいます。

こうした方に向けて、デジタル支援・必要に応じた対面支援を組み合わせた「ハイブリッドソーシャルワーク」を活用しながら継続的な見守り支援を行います。
LINEや配送時の対面によるやりとりの中で、安心したつながりを少しずつ育てていき、生活状況を把握したり、状況が悪化する時の予兆を見つけたりしていきます。そして、必要な情報や機会、適切な支援を提供していくことをめざしています。

食品などの配送をきっかけにつながり、関係性を築き、継続的に見守り、必要な支援を届ける。この一連の支援の仕組みは、フローレンスを継続的に支援してくださっている皆さんのご寄付で実現できています。

このキャンペーンにご支援いただいた皆さんのあたたかな“ぬくもり”が、こどもの笑顔の入口となるように、これからも親子の孤立を防ぐ取り組みなどを推進していきます。

引き続きフローレンスの活動にご支援をよろしくお願いいたします。


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