フローレンスが東京と仙台市内で運営する保育園では、地域にひらいた保育園をめざし、小中高生の職場体験「フローレンスのこどもインターン」を実施しています。
“こども先生”としてリアルな保育士のお仕事を体験できるフローレンスのこどもインターン
以前のこどもインターンの記事では、こどもインターンの概要や実施の背景、実際に体験したお子さんのレポート、そして受け入れをする保育園の先生たちのエピソードなどを詳しくご紹介しました。


今回はそんな「フローレンスのこどもインターン」に、渋谷区にあるフリースクール『みんなのプロジェクト学校』のこどもたちが参加してくれました!
お互い緊張しつつのご対面!

当日は園児たちが遊んでいる公園へ、フリースクールのこどもたちがやってきました。
園児たちは一度遊ぶのをやめ、緊張の面持ちでフリースクールのこどもたちがいる場所へ集まります。保育士のかけ声のもと、こどもたち全員で輪を作ってお話をする「サークルタイム」の始まりです。緊張もあってか、フリースクールのこどもたち、保育園のこどもたち、というように分かれて座っていました。
まずは、お互いに自己紹介。園児からスタートしていきます。園児たちは初めて会うお兄さんお姉さんにまだ緊張が解けない様子。お友達に名前を言ってもらう子もいましたが、「お兄さんお姉さんと何したい?」という問いに対しては、「おにごっこしたい」という声が多数!園児たちも心の中ではお兄さんお姉さんと遊べるのが楽しみなようです。
園児と保育士の自己紹介が終わると、次はフリースクールのこどもたち。同じく、普段交流することない未就学のこどもたちを前に、少しどぎまぎした様子。でも、そこはお兄さんお姉さんらしく、自己紹介と今日の意気込みを話してくれました!
保育士の仕事もしっかり体験する
サークルタイムが終わり、いよいよおにごっこタイム!と思いきや、保育士がフリースクールのこどもたちを集めます。そこで話されていたのは保育士としての極意!園児たちの安全を確保すること、終わりの時間を見据えて行動すること、終了の10分前にそれぞれの園児にトイレの確認をすることを、こども先生としてのミッションとして与えられました。

これも「こどもインターン」の意義。ただ単に遊ぶのではなく、ちゃんと保育士の仕事も知ってもらい、保育の仕事とはなにか、そもそも働くってどういうことか、ということをこどもたちに経験してもらいます。
ミッションを与えられたフリースクールのこどもたちは、一気に『こども先生』としての自覚を持ち、キリッとした表情に変わりました。
遊びを通して一気に距離が縮まる
いよいよ、待ちに待ったおにごっこの開始です。
園児たちは声をあげて一斉に広がります。こども先生たちは本気になりつつも、園児たちが楽しめるように追いかけるスピードを調整します。



フリースクールのこどもたちも一緒に遊びながら、こども先生として園児たちの安心安全をしっかり守ってくれる姿が見られました。
保育士から与えられたミッションをこなしています。
と同時に、こども先生からこんな一言も。
「保育士ってこんなに大変な仕事なんですね、すごいです」
おにごっこ中に息を荒げながら声をかけてくれ、保育士たちがやりがいを感じられた瞬間でした。

2回目のサークルタイムで見られた変化
おにごっこも終了の時間となり、2回目のサークルタイムが始まります。今日の感想などをみんなで共有し、笑顔が見られます♪
「楽しかった~」「また遊びたい!」
口々にそんな声があがります。
仲が深まった様子は座る位置を見ても明らか!こども先生、保育園のこどもたちが入り交じっていました。こどもたちが仲良くなるスピードは凄まじいと思わずにはいられません。すっかり打ち解けていました。

触れ合いは全てのこどもたちの成長につながる!
フリースクールのこどもたちは、普段はフリースクールに在籍しているお子さんやスタッフと遊ぶことが多いため、今回のような未就学のこどもたちと触れ合う機会は貴重です。
そのため、自ら考え園児たちと接していたり、こども先生としてのミッションを全うしようとしている姿は、普段では見られない姿でした。
実際に参加したフリースクールのこどもたちはどう感じたのか、感想を聞いてみました。
Q:こどもインターン参加前と比べて、自分にとって保育園が身近な存在になりましたか? A:とてもそう思う。こどもたちと一緒に遊べたから!みんなとっても小さくてかわいかった。 Q:また参加したいと思いますか? A:とても楽しい経験だったので、また参加したい。 Q:将来働くことについての印象は変わりましたか? A:良くなった。保育士のお仕事がよくわかったから。 |
園児たちはお兄さん、お姉さんと交流できることで刺激になるのはもちろんのこと、フリースクールのこどもたちにとっても成長の機会になったようです!
保育園を地域の親子にひらいた存在へ
保育園は、こどもを育むのみならず、親が子育てに関して悩んでいたり、1人で抱え込んでしまいそうな時に相談できる場所でもあります。
いまは主に共働き家庭が利用する保育園ですが、これからはもっと地域の親子ともつながり、「全てのこどもたちのための保育園」にしていきたいと考えています。
保育園が在園児のみではなく地域の親子にひらいた存在になるよう、今後もフローレンスでは保育園の多機能化に取り組んでいきます。
フローレンスで活躍したい人材を募集中!
フローレンスは事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、こども・子育て領域の社会課題の解決や価値創造を行い、たくさんの仲間たちとともに、社会に「新しいあたりまえ」を生み出そうとしています。
わたしたちの一つ一つの仕事が「社会を変える」ことにつながり、新たな未来を切り拓いていく。自らが目指す社会を、自分の手で創りだすことができる。それこそが、フローレンスで働く醍醐味です。
今を生きるわたしたちと未来のこどもたちのために、新しいあたりまえを一緒につくりませんか。