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こどもたちの未来を明るく照らす、invoxの「売上連動型寄付」活動

こどもたちの未来を明るく照らす、invoxの「売上連動型寄付」活動

「invox」シリーズの開発・運営を手がける株式会社invox(以下、invox)。経理業務を自動化し、データを活用して事業価値を高める「invox」シリーズは多くの企業が導入を進め、現在では3万社を超えています。

invoxは革新的な技術やサービスを強みとする、いわゆる「スタートアップ」である一方、2020年のサービスリリース当初から、フローレンスへ継続して寄付をするなど、社会貢献活動に積極的に取り組んでいる企業でもあるんです。フローレンスへの寄付は累計1,000万円を超え、誰もが安心して子育てができる社会の実現に大きく貢献してくださっています。

今回はinvoxの代表取締役を務める横井朗さんに、活発な社会貢献活動の背景やフローレンスを選んでいただいた理由、寄付を通して描きたい社会などについてお話を伺いました。

2020年から請求書1件につき1円をフローレンスへ寄付

――御社の社会貢献活動について教えてください。

横井さん

「invox」シリーズを通じて処理された書類1件につき1円を、こどもにまつわる課題に取り組むさまざまなNPO団体に寄付する「One by One インボイス」という寄付プロジェクトを行っています。「One by One インボイス」として取り組みをスタートさせたのは2023年のことですが、フローレンスさんには2020年3月のサービスリリース当初、黒字化する以前から「invox受取請求書」でデータ化した請求書1件につき1円を寄付しています。

この取り組みの背景にあるのは、弊社が掲げる「事業を通じて子どもたちが生きる未来を明るくする」という理念です。その実現のために3つのことに取り組んでいます。まず、「価値ある時間を増やし、豊かな社会をつくる」こと。次に「環境への負荷を下げ、持続可能な社会をつくる」こと。そして、3つ目は「子どもたちが必要な支援を受けられる社会をつくる」ことであり、「One by One インボイス」の活動はその一環です。

――「事業を通じて子どもたちが生きる未来を明るくする」と掲げるに至ったのはなぜでしょうか。

横井さん

個人的な話になるのですが、こどもが生まれたことが大きく影響しています。それまでは、少子高齢化や環境問題などの課題が山積する日本で生まれたこどもは果たして幸せなのだろうかなどと考えることが多く、ある種の罪悪感もありました。そんな中でこどもが生まれることになり、「じゃあこの子が幸せになるために自分は何ができるのだろう」と考えたんです。そして、周りのこどもが不幸せなのに自分の子だけが幸せになることはないはずですから、社会全体でこどもを育てることこそが巡り巡って自分のこどもに対する責任だと思ったことが、このビジョンの根底にあります。

また、もっと社会に貢献できるビジネスをしたいと考えたことも大きな理由です。私自身ずっとスタートアップやベンチャー企業でソフトウェアエンジニアとしてキャリアを重ね、上場やM&Aも経験してきました。しかし、どちらの経験も思っていたほど自分に達成感をもたらしてくれるものではなかったんです。それほど良いものだとは思えなかった。そこで、invoxを設立するにあたっては上場もM&Aも目標としませんでした。とはいえ、私の得意分野は業務効率化を促進させるITサービスをつくることですから、直接的に「子どもたちが生きる未来を明るくする」ことは難しい。そこで、どうにか関連づけようと考えて、寄付という形で貢献することにしたんです。

目指すのは事業拡大ではなく、事業拡大の結果として社会を良くすること

――最初の寄付先にフローレンスを選んでくださった理由を教えてください。

横井さん

10年ほど前、こどもの貧困をテーマとしたテレビ番組でフローレンスさんが取り上げられていたことです。その番組を通して現代にこどもの貧困という社会課題があることを初めて認識し、何かできることはないかとずっと考えていました。ですから、寄付を始めるにあたって、最初にフローレンスさんの名前が浮かんだのは必然だったと思います。

黒字化以前のサービスリリース時から寄付しているのは、企業として一番の目的が事業拡大ではなく、事業拡大の結果として社会を良くすること、こどもたちが生きる未来を良いものにすることだからです。利益をしっかりと確保できるようになってから寄付をするという選択もあったかもしれませんが、ビジョンと自分たちの取り組みとをできる限り密接に結びつけたいと思い、売上額に関係なく寄付することにしました。とはいえ、ただでさえ減っていく一方の残高から寄付をすることに内心ためらうことはありましたが(笑)。今ではためらうことなく、清々しい気持ちで寄付しています!

――「データ化した書類1件あたり1円を寄付」という売上連動型寄付にしたのはなぜでしょうか。

横井さん

「社会貢献活動に参加している」という感覚を、お客さまと共有したいからです。「売り上げあたりいくら」という形よりも、お客さま自身が送ったり受け取ったりした書類あたり1円とする方が、お客さまも寄付につながっているという実感を持ちやすいのではないかと考えました。お客さまから「すばらしい取り組みですね」とのお声をいただくことも多くあります。


理念にまっすぐ取り組むことで、社員エンゲージメントも向上

――フローレンスへの寄付をはじめとする「One by One インボイス」の取り組みに対して、社員の方々はどのように受け止めていらっしゃいますか。

横井さん

前提として、当社の理念や目指す姿に対して共感する人が入社していますから、みんな好意的に受け止めていると思います。個人でフローレンスさんへ寄付している社員もいますし、社会課題に対して関心の高いメンバーが揃っている気がしています。売上連動型寄付を採用していることによって、自分たちが頑張れば頑張るほど寄付金額も大きくなるので、社会に貢献できているという意識を持ちながら働けているのではないでしょうか。

また、「One by One インボイス」の取り組みだけがその理由ではないのですが、社員の離職率が非常に低いんです。設立から6年経ちましたが、離職者は2人ほどしかおらず、ここ2年では誰も離職していません。働きやすさなど理由はさまざまでしょうが、掲げた理念や目標に対して企業としてまっすぐに取り組み、価値観が組織にしっかりと浸透していることも理由として挙げられる気がしています。

――フローレンスとの関わりを通じて感じていることをお聞かせください。

横井さん

困っているこどもが近くにいるのであれば、改めて手を差し伸べたいと思うようになりました。特に、最近は物価高騰によって、食品や日用品だけでなくレジャー施設の入場料も値上げされ、こどもたちの“体験格差”を広げる一因となっているように感じます。そういった機会はできる限り平等に提供されてほしいですが、私たちが直接的にできることは少ないですから、寄付という形で後方からの支援が弊社にできることなのかなと思っています。

私自身、以前プロボノとして福祉施設のマーケティングのお手伝いをしたこともあり、また、個人的に寄付もしています。今後はこどものPTA活動にも積極的に参加したいと考えていて、こどもを取り巻く環境を自分の肌で感じ、理解しておきたいと思っているところです。

こどもたちの“不幸せ”を減らすために、今後もフローレンスを応援!

――寄付先にフローレンスを選んで良かったと感じられることがあれば教えてください。

横井さん

定期的に報告会を開催していただけることはありがたく感じています。自分たちの寄付がどのように使われているのかなどリアルに感じられますし、社員のモチベーションにもつながっているようです。

また、フローレンスさんは政策提言活動にも尽力され、実際に法律や条例の改正を実現させていて、本当にすばらしいですよね。現場での支援ももちろん大切ですが、私はやはり国や行政が動かなければその効果は限定的だと思っています。ですから、仕組みを動かし、こどもたちが必要な支援をきちんと受けられる社会を作るべく活動しているフローレンスさんの姿勢にはとても共感しています。

――ありがとうございます! では、今後のフローレンスに期待することはありますか。

横井さん

これからも変わらず、こどもたちの“不幸せ”を減らすことに取り組んでいただくことです。幸せの形というのはこどもによってそれぞれですが、“不幸せ”を減らすアプローチというのはある程度共通しているものなのではないでしょうか。もちろん、一筋縄ではいかないと理解していますが、フローレンスさんならきっとできるのではないかと期待しています。そして、私たちもしっかりと応援していきます!

――最後に、子育ての領域で社会貢献活動に取り組んでみたいと考える企業や団体へ向けてメッセージをお願いします。

横井さん

売上連動型寄付は、企業や団体にシナジーをもたらす仕組みなのではないかと思っています。寄付と事業が密接に結びついていて、外部のステークホルダーにも伝わりやすくなりますから。会社案内の1ページ目に「利益が出たら寄付します」などとは記載しにくいものですが、「より良い社会を目指して、売り上げに応じた寄付をしています」であれば記載できますよね。

そうすることで、エンゲージメントの向上や業務提携先からの共感を得やすくなるといったプラスの効果も期待できるはずです。一歩踏み込んで、会社案内に堂々と書くことができるような仕組みで実施すると、企業や団体にとってもより大きな効果をもたらしてくれるのではないでしょうか。

――横井社長、ありがとうございました!

横井社長をはじめとするinvoxの社員の皆さまの想いが込められたご寄付は、親子をとりまく社会課題の根本的な解決を目指し、フローレンスのさまざまな活動に大切に使わせていただいています。

こどもや子育ての領域で何か社会貢献できないかと考えている企業や団体の皆さん、売上連動型寄付をご検討されてみませんか?事例なども含めたご案内資料もご用意しています。 まずは下記の問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。


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