ベネッセの月刊誌「サンキュ!」2016年5月号、20周年記念の特集「うちの子どもをみんなが育てる」でフローレンスの「障害児保育園ヘレン」を取材していただきました。
本記事は【子どもに重い障がいがあったら、おかあさんは仕事できない。こんな日本、おかしくない?の疑問から生まれた場所】というリード文から始まります。
2014年9月、フローレンスの「障害児保育園ヘレン(以下、ヘレン)」は、東京都杉並区に、日本で初めての「重症心身障害児でも医療的ケアが必要な子ども(以下、医ケア児)でもお預かり可能な、保護者の就労を支える保育園」としてオープンしました。
私たちがヘレンをつくろうと思ったきっかけは、まさにリード文のような疑問からでした。フローレンスに届いた、あるお母さんからの一通のメール。「医療的ケアの必要な子どもの預け先がなく、仕事を続けられない」という悲鳴でした。
現在の日本では、医療の進化により出産時に救える命が増え、比例して医療的ケアが必要な児童数も増加しています。しかし「保護者の就労を支える」ことを目的とした預かり先は2014年当時、日本では限りなくゼロだったのです。
この、”障害のある子どもの受け入れ先が圧倒的に不足している”「障害児保育問題」を解決し、「障害のある子どもたちが、自らの肯定感と未来への希望を持てる社会」「障害のある子の親たちが、子育てと仕事を共に楽しめる社会」を実現すべく、私たちはヘレンを開園しました。
杉並区荻窪に開園したヘレンには、日々区内・区外から多くのお問い合わせをいただいており、入園希望者も定員を大幅に上回っています。すべての親御さんの声にお応えできないことを、スタッフ一同、大変心苦しく感じていました。
そこでフローレンスは新たに、2016年7月に豊島区巣鴨に「障害児保育園ヘレンすがも」の開園を決めました。1人でも多くの子ども達に保育を受けられる環境を提供したい、親御さんが当たり前に働くことを選べる社会にしたい、そんな強い想いを抱いて、目下開園準備を進めております。
現在、「障害児保育園ヘレンすがも」では、利用者説明会のご案内を行っております。より多くの親御さんに情報が届くよう、是非記事のシェア・拡散をよろしくお願いいたします。
「障害児保育園ヘレンすがも」の詳細はこちらの記事もご覧ください。