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コミュニティの未来はこどもたちで創る!「やってみたい!」の声から始まるフローレンスの保育園

コミュニティの未来はこどもたちで創る!「やってみたい!」の声から始まるフローレンスの保育園

今の日本のこどもたちは「心が満たされている」と感じる度合いが低い、ということをご存知でしょうか?

ユニセフが2020年9月3日に発表した報告書『レポートカード16』によると、 OECDやEUに加盟する41ヶ国を対象に行われた「先進国の子どもの幸福度ランキング」調査の結果、日本は精神的健康 37位/身体的健康1位/スキル27位という結果でした。


わたしたちは、自分の決めた未来を歩んでいると心から言えるのでしょうか?学校、会社、地域社会といったさまざまな場面で、社会の中で決められたルールや方針に従って、与えられたレールの上を歩んできたのかもしれません。もちろん、それが必ずしも悪いことではありません。

しかし、その結果にわたしたちは本当に満足し、幸せを感じているのでしょうか。この結果は、誰かが作ってくれた未来が、わたしたちにとって「望ましい未来」とは限らないと考えています。

未来は、誰かが与えてくれるものではなく、わたしたち自身が創っていくものです。自分たちの進む道の舵を他人に任せるのではなく、自らの手で握ることが、幸福感につながるのではないでしょうか。それは、自分で考え、選択し、決定するというプロセスを経てこそ得られるものです。

園の個性が光る取り組みをご紹介

フローレンスが運営する保育園では、「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む」ことを保育理念に掲げ、それらを伸ばす保育を「シチズンシップ保育」と呼び、実践しています。

シチズンシップとは

シチズンシップとは

「一人ひとりが社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する」資質、能力のこと

こどもの育ちは連続して積み重なるものです。「歩く」という行為がある日突然できるものではないように、「未来を創る」という行為も幼い頃からの経験の積み重ねが大切です。「大人が決めたことをやる」ではなく、こどもたちが考え、話し合い、意思決定する機会や環境をつくっています。

『絵本から飛び出した!みんなで「買いたい!」を叶える、わくわくお買い物体験!』(おうち保育園とよす)

「今度みんなで買いに行きたいね!」の一言から、何を買うかを絵本を見て「とうもろこしにしよう!」と決めたこどもたち。お店で初めて見る皮つきのとうもろこしに目を輝かせ、園に戻ってからはみんなで協力して皮むきをして、給食でいただきました。

「緑色に包まれていて、もしゃもしゃしたものがついている、これがとうもろこしなんだ!」という本物を知る機会にもなりました。

この小さな「やってみたい」から始まる体験は、こどもたちが自分で考え、仲間と協力し、そして実際に目標を達成するという、小さな未来につながる大切な一歩でした。

『どんぐり会議、大成功!2歳児の小さな声が、みんなを守るルールになった日』(おうち保育園あさがや)

拾ってきたどんぐりが園内に落ちていたことから始まった、2歳児とのサークルタイム。

「赤ちゃんがお部屋でみつけたらどうなるかな?」保育士の問いかけに、「(間違って)食べちゃうかも!」と、こどもたちからお友達を思いやる発言がありました。

その後も「持ち帰っちゃダメ!」「ロッカーに入れる!」色々な声が飛び交う中で、最終的にみんなで決めたのは

(どんぐりを入れる用の)カバンに入れて持ち帰る!

という素敵なアイデア。牛乳パックで自分だけのカバンを作り、どんぐりを入れて持ち帰る、という自分たちで決めたルールを守る喜びをかみしめていました。

サークルタイムとは

こどもたち同士で輪になって話し合う対話の時間のこと

「自分がこうしたい」から一歩踏み出し、「どうなる?」「お友達にとってどうだろう?」という小さな疑問を持ち、「みんなに意識を向けて考える力」が芽生えた体験になりました

『「なんで片付けるの?」から始まった、小さな社会実験!』(みんなのみらいをつくる保育園東雲)

「お片付けの時間だよー!」といつものように声を掛けるのではなく、あえて大人が一歩引いた1週間。そこから始まった対話ではこんなやり取りがありました。

保育士

最近は片付けして、って言わなかったけど気づいてた?

こども(Aちゃん)

時間が分からなくて困った!(普段は保育者の声掛けが片付け時間の合図になっているため)

こども(Bくん)

大人が片付けないのはずるい!

その後「どうして片付けるの?」「片付けをしないとどうなるの?」と、こどもたちで真剣な対話を通して、
「おもちゃを踏んだら血が出る!」
「みんなの部屋だからきれいにしたい!」
という声が上がり、誰に強制されることなく、自分たちで片付けの大切さに気づきました。

この経験は、こどもたちが自分以外の誰かを思いやり、協力することでみんなにとっての良い環境(社会)を創り出だせるという体験になりました。

フローレンスの保育園でつくるこどもたちの未来

フローレンスの保育園では、大人もこどもも保育園というコミュニティを構成する一人として、対等でありたいと考えています。

やりたいことは何でもやっていい、やりたくないことは何もしなくてもいい、ではなく、

コミュニティに関わることは、お互いを尊重し合いながら、みんなで話し合って決めるという「対話」を大切にしています。

2018年に改定され、現在も適用されている『保育所保育指針』では、保育所は「こどもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う」ための場所である、とされています。

これからの社会を生きていくこどもたちには、社会の一員として、積極的に多様な人々と協働し、さまざまな問題を乗り越えていってもらいたいです。そのためにも、わたしたちは、こどもたち自身が考え、意思決定する機会を当たり前にする取り組みを、これからも大切にしていきます。

フローレンスの保育園は講演依頼を受け付けています

フローレンスでは、今後社会の中に「みんなのみらいをつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心」を持ったこども、そしてそれらの心を育む大人が増えていってくれることを願っています。
しかし、それは、わたしたちだけでは成し遂げられません。同じ志を持った仲間を増やしていきたいです。シチズンシップ保育に興味を持たれた方向けに、講演や視察依頼を受け付けています。ぜひお問い合わせください。

講演実績

フローレンスの保育園は新入園児募集中です!

フローレンスの保育園では、入園を検討されている方向けに各園で保育所体験や園見学も実施しています。「参加してみたい!」という方はぜひ各園にお問い合わせください。

フローレンスの保育園  各園情報
★おうち保育園
0-2歳児のこどもたちのための小規模な保育園です。園名には、「おうちにいるような安心感を感じられ、こどもたちにとっての第2のおうちになりたい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/品川区/杉並区/渋谷区/宮城県 仙台市)


★みんなのみらいをつくる保育園
0-5歳児のこどもたちのための認可保育所です。園名には、「”みんなのみらいをつくる人”に育ってほしい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/渋谷区)


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