新しい絆と成長を喜び合った一日～家族が集う「赤ちゃん縁組親子交流会2025」開催レポート～

穏やかな秋の日、「フローレンスの赤ちゃん縁組」親子交流会2025を開催しました。今年は0歳の赤ちゃんから小学生まで幅広い年齢のお子さんを迎え、総勢100名近い参加者が集い、「久しぶり～！」「はじめまして」と、再会と新たな出会いの喜びが会場いっぱいに広がる温かい集いとなりました。

「大きくなったね」再会とあたらしい出会いが織りなす感動の輪

今年度は、これまで話したことがないご家族同士で交流ができるようグループ別の歓談の時間を設けました。それぞれのグループで、ご家族同士が日々の育児の細かな話やこどもの成長の喜びを分かち合う、和やかな時間が流れました。ご家族を支えてきた委託当時の担当スタッフや、法的手続きにご尽力いただいた弁護士の先生、そして医療面で支援してくださった病院関係者の方々にもご参加いただき、家族になった「原点」を思い出す、心強く感動的なひとときとなりました。

特別養子縁組とは、やむを得ない事情で生みの親が育てることのできない赤ちゃんが、あたたかい家庭で育まれるよう育ての親に託し、法的にも実の親子になる公的な制度です。

フローレンスでは、育ての親が安心して子育てでき、こどもが愛情あふれる家庭で成長できるよう、国と都から認可を受け、特別養子縁組をしたご家族へさまざまな支援を行っています。

こどもたちが笑顔で熱中！スタッフが試行錯誤したお子さん向けコンテンツ

今回の交流会は、こどもたちが主役！昨年に続き、スタッフが知恵を絞って乳幼児から小学生まで楽しめるようなコンテンツを準備しました。

特に盛り上がったのは、景品つきの魚釣りゲーム。色とりどりの魚を夢中で釣るこどもたちの姿に、会場は歓声であふれました。

トントン相撲では、最初は緊張していた子も次第に大胆に挑戦し、「はっけよい！」の元気な声が響き渡りました。

箱の中身当てクイズでは、恐る恐る手を入れて中身を想像するこどもたちのワクワク・ドキドキした表情がとてもかわいらしく、後半にはこどもたち自身が出題者となって遊びが展開され、新たな楽しみ方を見出していました。

また、年長～小学生の高年齢のお子さん向けには、会場全体を使った謎解きクイズを実施。会場中に貼られた問題を、謎の案内人とともに解決していきます。謎解きを通して、こどもたち同士で団結して知恵を絞り、挑戦する姿が見られました。すべての謎を解き明かした子には景品も用意されており、大盛り上がりのうちに幕を閉じました。

「親戚の集まりみたい」　～参加者の声を紹介～

親子交流会は、特別養子縁組でお子さんを迎えたという同じ背景を持つご家族同士が、心を開いて本音で語り合える貴重な機会です。

ご参加いただいたご家族の声：

勝手ながら、１年に一度ある親戚の集まりに近い感覚があります。この親子交流会で、お互いの成長や変化を報告し合って安心感を得られることに満足しています。

特別養子縁組を理解し合っていることもあり、気を使うことなく話ができることが、こんなに気楽なんだな、と思いました。

真実告知や周囲への周知のことなど、研修での考え方だけではない実際の経験に基づいた考え方や方針を聞けて、改めて様々な考え方があると実感させてもらいました。

息子が他の子と遊んでいたため、またフローレンスのスタッフの方が見てくれていたため、他のファミリーとゆっくり話せたことが良かったです。

息子はクイズやものあてが楽しかったようです。1年に一度は交流会があるとありがたいです。また参加したいです。

交流会は絆を育む大切な役割　フローレンスはご家族の歩みに伴走し続けます

この交流会は、フローレンスが委託後のご家族と絆を保ち、安心して歩めるよう支援していく上で、かけがえのない大切な役割を担っています。フローレンスは、交流会という対面の場以外にも、テーマ別オンラインサロンでの開催や、困ったときにいつでも相談できる個別のLINE相談など、ご家族の状況に応じた多角的なサポートを通じて、長期にわたって寄り添い続けています。特別養子縁組で誕生した一つ一つの家族が、温かい絆と安心感に包まれ、自分たちらしい生活を歩めるよう、これからも、ご家族に伴走支援を続けてまいります。