こんにちは。2017年4月に開園予定の新しい保育園「みんなのみらいをつくる保育園」、略してみんつくチームの宇野澤です。
「みんなのみらいをつくる保育園」
この園名を聞いた時、どんな印象を受けるでしょうか。
「長い」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。ふつう園名は、「子どもたちが言いやすいように」「覚えやすいように」短めにすることがほとんどでしょう。特に、私たちのように、新しい保育園を立ち上げる時はなおさら。
でも、私たちはあえて、新しく立ち上げる、5歳児までお預かりする保育園の名前を「みんなのみらいをつくる保育園」と名付けました。今回はこの園名に込めた想いについてご紹介します。
0歳~2歳児対象のおうち保育園を展開しているフローレンスが、5歳児までお預かりする認可保育園を立ち上げる。
この構想が出てから、どんな保育をするか、どんな園にしたいか、どんな風に子ども達と関わっていくか、それはもう何度も何度も、議論を交わしました。
私たちは、保育理念を
「みんなのみらいをつくる」ことに 自ら参加し 貢献し そして楽しむ心を育みます
と掲げました。みんなのみらい、とは、私たちが暮らすこの社会の未来です。そのみらいをつくる子ども達に、未来は自分達で変えていけることを伝えたい。これからの未来が、よりよい社会になっていくために。
そんな想いを園名に込めよう、という方針はすぐに決まったものの、実際に園名が決まるまでは紆余曲折ありました。候補となった名前は実に20個あまり。
子ども達が呼びやすい園名がいいかな?
覚えやすい園名がいいかな?
短い方がいい?
私たちの想いはどうやって込めよう?
まさに産まれてくる子どもの名付けと同じ。ああでもない、こうでもない、と悩み、意見を言い合い、最終的に2つに絞りました。
「みんなのみらいをつくる保育園」
「みんなでみらいをつくる保育園」
一文字しか違わないこの2つの園名。私たちは常々、保護者の方々や地域の方々と一緒に、みんなで子ども達を育むことが大切だと考えています。だから、「みんなでみらいをつくる保育園」が想いを体現しているのではないか……そんな意見もありました。
でも、私たちの願いは、「みんなのみらいをつくる人」に育って欲しい、ということです。
保育方針に込めたのは、「未来は自分たちで変えられることを伝えたい」という想い。その未来は自分の未来だけでなく、みんなの未来であってほしいのです。自分だけ良ければいいのではなく、いろんな人がいて、その未来がよりよいものとなるように。そして、そんな未来を作っていくことを楽しんで欲しい。
「みんなでみらいをつくる」ことも大切だけど、「みんなのみらいをつくる」ことを考えられる人になって欲しいのです。
他者を思いやり、色んな人たちの存在を肯定し、みんなのみらいを良くすることを考えられる人に。
言われたことをやる人ではなく、自分で考え、試行錯誤してみることを怖れない人に。
ルールを守るだけではなく、その意味を問い、新しいルールを創り出せる人に。
社会からどう与えてもらうかを考える人ではなく、社会をどう良くできるか、楽しんで考えられる人に。
だから、「みんなのみらいをつくる保育園」という名前をつけました。
私たちは、みんなのみらいをつくる心を育む新しい保育のカタチをつくっていきたいと思います。それはシチズンシップ保育といえるのではないでしょうか。園の名前を呼ぶたび、そのときの議論、想いが蘇ります。常に初心を忘れずに、試行錯誤を繰り返しながら子どもたちに一生懸命向かい合いたいと思っています。
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