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アクション最前線

2016/12/08

12月4日~10日は人権週間。LGBTダイバーシティ研修を開催しました。

 


こんにちは、はじめまして。

みんなで社会変革事業部インターン生の内藤瞳です。

今週は人権週間(12月4日~12月10日)ですね。この機会にフローレンスの取り組みの一つであるLGBTなど性的マイノリティの研修の様子についてお伝えしたいと思います。

私は先日開催されたフローレンスの事務局スタッフ向け「ダイバーシティ研修」に参加しました。本研修は、フローレンスの組織ビジョン「多様性によって社会的イノベーションを起こす組織」を実現するために2014年から開催され、今回で3回目を迎えます。

第一回 2014/11/05

【事例紹介】海外ではあたりまえ!LGBT・ダイバーシティ研修を実施しました。
(講師を担当してくださった、代表の村木さん)こんにちは。働き方革命事業部井上です。先日、NPO法人 虹色ダイバーシティさんにご協力いただき、事務局スタッフを対象にダイバーシティ研修...

第二回 2015/11/20

多様な人々を受け入れる保育者であるために。保育スタッフ向けにLGBT研修を行いました!
こんにちは、働き方革命事業部の篠田です。この数年で、人々の様々な国籍、民族、性別、宗教などを受け入れる「ダイバーシティ」(多様性)が浸透している気がしませんか?事実婚・同性婚カップ...

ダイバーシティ研修

今回の講師は事務局スタッフの明智カイト。フローレンスのスタッフとして働きながら、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」代表を務め、性的マイノリティへのいじめ・自殺防止活動に取り組んでいます。

※明智カイトインタビュー「LGBTが理解される社会はみんなが生きやすい社会 【LGBTプライド月間】

LGBTが理解される社会はみんなが生きやすい社会 【LGBTプライド月間】当事者・明智カイト インタビュー
6月はLGBTプライド月間であるということを知っていますか?「LGBT*」という単語は知っていても、「LGBTの人たちを傷つけない行動をとっている」と断言できる人は少ないのではない...

LGBTなど性的マイノリティ当事者として入社時にカミングアウトしてから、フローレンスの多様性理解を促す明智。

フローレンスの就業規則を事実婚・同性婚を想定したものに改定したり、著書「誰でもできるロビイング入門 社会を変える技術」の出版などを通して社内外問わず、広く世間に性的マイノリティについて訴え掛けてきました。

ダイバーシティ研修

性的マイノリティの方は世界中20~30人に一人の確率でいます。

目の前に当事者が現れるまで実感がわかなかったという時代を超え、出会ったことがなくても海外の動きを汲んで少しずつ身近に捉えられるようになってきた方も多いのではないでしょうか。

参考)同性婚、全米で合法 最高裁「禁止の州法は違憲」:日本経済新聞

今更だけど、LGBTとは?

L…レズビアン・女性同性愛者
G…ゲイ・男性同性愛者
B…バイ性的両性愛者
T…トランスジェンダー・性別越境者(生物学的な性と自認性の不一致がある)

の略をそれぞれ意味しています。

2013年のLGBT当事者を対象にした調査結果(いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン調査)によると「LGBTを見聞きしたことある?」という質問に84%が「はい」と答える結果でした。

ただそのうち「何もしなかった」が76%。

仮に100人の学校だとすると、そのうち63人にあたる多くの子どもたちがLGBTの人に出会っているのに何もしないで過ごしてきてしまいました。

そのせいでしょうか?

LGBT当事者は家庭、職場、学校、地域での無理解・偏見による社会的孤立を感じるようになり、それゆえ、調査によると、65%が一度は自殺を考えたことがあるそうです。

主な理由は「理解されるか不安だった」「話すといじめや差別を受けそうだった」から。

また、あるいは、LGBTと一括りしてしまうことで、周りの人は各個人の特性を区別できないことも多々あります。

例えば、明智はゲイなので自認する性は男性ですが、面接時に「トイレはどちらを使いますか?」と聞かれたことがあるようです。トランスジェンダーではない方にとって、このような質問は意味がないものですよね。

LGBTは日本の「AB型」や「左利きの人」と同じくらいの人数

講師の明智は、性的マイノリティに寛容な人であっても、理解が足りないことを日々様々な場面で実感するそうです。

そのため全国各地でパネル展、市民講座への出張など様々な活動を展開しています。

2010年には自分で「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」という性的マイノリティの視点を包括した自殺防止対策を行う団体を立ち上げて以来、仲間と協働してロビイングし続けてきました。

そうしてついに2012年、国の対策大綱の中に初めて「性的マイノリティ」という言葉が入ったとのこと!

上述しましたが、性的マイノリティの方は割合で見てみると人口約5%、20人に一人の確率です。

それは日本における「AB型」や「左利きの人」と同じくらい、普通に私たちのそばにいるはずの確率といえます。

ではAB型の人は家庭で、会社で、学校で、地域で、それを理由に孤立を感じたことがあるでしょうか?

私たちにできること

「性」は

からだの性(生物学的な性) 
こころの性(自認の性) 
性的指向

の三つの要素から構成されています。

性的マイノリティの方のこころに深く関わる「ことば」には十分気をつけたいと改めて思いました。

ありふれた日常の中で使っている私たちの「ことば」は、もしかしたら家族を、友達を、会社の同僚を、仕事の相手を、普段から傷つけているかもしれません。

細かい呼び方や声掛け一つひとつを意識していく人が増えて、性的マイノリティの人もみんなが生きやすい社会になればいいなと思います。

明智は「特別な配慮がなくてよい社会の実現」が最終的な夢だと語ります。

LGBTの人たちも当たり前の存在になること、他の人と何も変わらず生活できることが、みんなの夢となって実現される日を目指し、フローレンスは先駆けて多様性を活かす組織づくりをこれからも推進していきます。

▼フローレンスのLGBTに関する取り組み事例

【事例紹介】事実婚・同性婚を想定した就業規則へ!
こんにちは!人事担当の井上です。今回は、LGBT当事者である社員の声を受けて改定した、フローレンスの新しい就業規則をご紹介します。■就業規則に「事実婚」「同性婚」という言葉を明記し...


書いた人:内藤瞳


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