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中高生が社会課題に向き合う――学生向け「ルールメイキング体験!ワークショップ」を実施しました

中高生が社会課題に向き合う――学生向け「ルールメイキング体験!ワークショップ」を実施しました

「どうせ無理」を「変えられる!」に

「社会に不満はあるけれど、自分には変えられない」。そんな葛藤を抱える日本の若者は少なくありません。

こども家庭庁の調査(※)によると、社会に「不満」を持つ日本の若者の割合は調査を実施した諸外国の中で最多(50.8%)の一方で、「自分の参加で社会が少し変えられるかもしれない」と答えた人は最少(36.0%)という結果が出ています。
※こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査 (令和5年度)」

Q、あなたは、自国の社会に満足していますか?
Q、わたしの参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない

多くの若者が課題を感じながらも、「諦め」を感じている——。
フローレンスは、この状況を改善するために、中高生を対象とした「ルールメイキング体験!ワークショップ」を実施しました。

この記事では昨年度実施した学校のうち、3校のワークショップの様子をレポートします。

「ルールメイキング体験!ワークショップ」とは

ワークショップでは、約半日をかけてフローレンスの紹介、政策提言に関する講義、政策提言を実際に疑似体験するグループワークを行います。

当日は、弊会のスタッフと対話する機会を多く設け、フローレンスのオフィス見学や取り組む事業、過去に取り組んだ政策提言の事例紹介も交えながら、より現場感のある学びを持ち帰ってもらえるようにしています。

国の制度がどのように生まれるのかを知り、社会課題に対して自分たちの意見を形にする。
「考え、対話し、提案する」プロセスを体験することで、社会との距離が少しずつ縮まっていきます。

ワークショップを体験した3校の中高生の政策提言事例をご紹介します!

ここからは、3校のワークショップの様子とグループワークで作成した提言内容をご紹介します!

グループワークの様子
文教大学付属高等学校

「若者の投票率」をテーマに探究学習に取り組む7名が参加し、「若者の政治参加を促進するためにできることは?」という問いを深掘りしました。

グループワークでは、「授業で政治について話す機会がほとんどない」「自分の生活とのつながりを実感しにくい」といった声をもとに、若者が政治との距離を縮めるための具体的なアプローチについて考えていきました。

政治に関する知識の不足以上に「政治を自分ごととして考える機会そのものが圧倒的に足りないのではないか」という現状に焦点を当てて、活発に意見交換をする様子が印象的でした。生徒の皆さんが提案した提言内容はこちら↓

  • 「実際の政策を題材に生徒同士で意見交換を行う授業を導入してください」
  • 「校内での模擬投票や大臣と議論する機会を設けるなど、学校で政治参加の重要性を学ぶ機会を作ってください」
埼玉県立所沢高等学校

1年生から3年生までの11名がワークショップに参加し、同じく「若者の政治参加を促進するためにできることは?」をテーマにグループワークに取り組みました。

議論の中では、
「ネットに情報は溢れているけれど、どれが信じられる情報かが分からず結局動けない」
「友達の間で『投票に行かないのが普通』という空気がある」
といった、日常で感じる違和感が共有されていました。

こうした心理的なハードルを、どうすれば仕組みで超えていけるのか。そんな視点から作成した提言内容はこちら↓

  • 「選挙権年齢を16歳(高1)に引き下げ、校内で投票できるようにしてください」
  • 「国は、全世代の投票率が高い(90%以上)地域に補助金を出してください」
  • 「学校の先生も政治を語れるよう、学習指導要領に「未成年者の政治思想形成」についての項目を追加してください。また地方公務員法や教育基本法の条文を一部変更してください。」
城北中学校

中学3年生の18名がワークショップに参加しました。当日は、生徒の皆さんが自ら選んだテーマ「赤ちゃん遺棄を防ぐためにできること」についてグループワークに取り組みました。

社会課題の背景や当事者の周囲の環境を想像することが非常に難しいテーマでしたが、弊会のスタッフへ熱心に質問しながら、生徒同士が闊達に議論を進める様子が印象的でした。

議論の中では、「自分たちのような男子校の生徒こそ、育児や性教育をより深く学ぶべきだ」という意見もあがりました。予期せぬ妊娠について「女性だけの問題」にせず、社会全体で支えるための具体的な仕組みづくりについて提案しました。
提言内容はこちら↓

  • 「学校などの教育現場や家族間で妊娠について知り、考える機会をより多く設けるようにしてください」
  • 「義務教育の中で妊娠にともなう困難や支援の仕組みを学ぶ機会を増やしてください」
  • 「0歳児に特化した、24時間預かり可能な施設をつくってください」

「自分にもできるかもしれない」という変化

今回のワークショップ前後で、「自分は社会を変えることができると思いますか?」という質問に10段階で答えてもらいました。
今回は、受け入れ人数が今年度最多となった、城北中学校の調査結果をご紹介します。
実施前と実施後では「自分は社会を変えることができる」と思う度合いが3.2ポイント上昇しました。

事前アンケート平均:3.8
事後アンケート平均:7.0

Q、あなたは「自分は社会(学校や地域など身近な社会を含む)を変えることができる」とどの程度思いますか?

また今年度の参加者から、次のような「自分の中の変化」を感じる声も寄せられました。(城北中学校のほか、文教大学付属高校、所沢高校の学生のコメントを含みます)

 

今回、体験して改めて社会課題の背景やその解決法を模索することの難しさを知りました。しかし、同時にどのような考え方をすればよいのか、どこへ意見すればよいのかを今日知れたため、とても意義のある貴重な経験をさせてもらいました。楽しかったです。

みんなで意見を出し合って1つの課題を考えることができ、自分以外の意見を聞くことができて、楽しくグループワークができた。政策提言のプロセスがわかり、自分でもできることがあるとわかった。

「政治」というフレーズのハードルが少し下がりました。

実際に政策提言をしているフローレンスさんの職場や社員の方を見て、地域や国の足りていないところを一緒に見つけたいと思いました。未来の日本と自分の将来に希望を持てる時間でした。

ワークショップを通して、周囲と意見を交わすことの楽しさや自分に取れるアクションを知り、自身の社会に対する「自己効力感」の高まりに寄与したことが伺えます。

今回の機会が、学生の皆さんにとって自らの視点や将来の選択肢を広げる機会になっていたら嬉しく思います。

「自分は社会を変えられる!」意識とノウハウを次世代につないでいく

社会は、誰かが決めるものではなく、わたしたちの対話や選択によって形づくられています。
フローレンスも、民間の立場から声を上げ、一つ一つ制度や文化を動かしてきました。

政治家や官僚だけではなく、社会を構成するわたしたち一人一人が社会を動かすアクションについて知り、より良い社会のために行動できることが、より良い未来を作っていくのではないでしょうか。

フローレンスはこれからも、学生の皆さんへ自分の意見を形にするプロセスを体験する機会をつくり、「社会は自分たちの手で変えていける」という意識を育む取り組みを続けていきます。

最後になりますが、今回、ワークショップに参加した学生の皆さん、学校の先生方、ありがとうございました!

お問い合わせ先

学生向けワークショップにご関心がある学校関係者の方は、下記メールアドレスまでお問い合わせください。

認定NPO法人フローレンス 代表室 rr@florence.or.jp

※「学生向けワークショップの問い合わせ」であることを明記の上ご連絡ください。

フローレンスでは、このような活動を応援してくださる企業を募集しています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。


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