現在、沖縄・九州、愛知県など一部地域を中心に、国内で麻疹(はしか)の感染事例が報告されています。
麻疹は空気感染、飛沫感染、接触感染などさまざまな感染経路があり、また他の感染症に比べても非常に感染力が強い疾患です。感染症の免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、インフルエンザが1〜2人に感染するのに対して、麻疹の場合12~14人の人が感染するとされています。
麻疹に感染すると高熱や発疹などの症状があるほか、肺炎や脳炎といった重い合併症を引き起こす可能性があります。これらの症状が重いと死に至る場合もあり、感染力の強さと相まって、非常に危険な疾患です。
東京都感染症情報センターによると5月24日現在、都内施設における集団発生事例はないものの、都内一部地域で麻疹の感染が報告されています。
こういった状況を鑑み、フローレンスでは、日々保育の現場で働くスタッフの安全を守るため、現場スタッフを対象に、麻疹予防接種の集団接種を開始しました。
集団接種の対象者は、以下の事業部の保育現場スタッフです。
・病児保育事業部(訪問型/施設型病児保育スタッフ)
・みらいの保育園事業部(おうち保育園各園、みんなのみらいをつくる保育園各園スタッフ)
・障害児保育事業部(障害児保育園ヘレン各園スタッフ、障害児訪問保育アニースタッフ)
常勤・非常勤ともに対象とし、看護職、リハビリ職、調理スタッフなど、保育職以外のスタッフも対象とします。
フローレンスの保育の現場が重篤な感染症拡大の温床となることを防ぎ、子どもとスタッフの健康を守ることが今回の集団接種の目的です。
集団接種は、渋谷区初台にあるマーガレットこどもクリニックとの提携で行っています。
5月下旬より順次予防接種を開始しており、6月上旬までに合計で90人以上のスタッフが接種を受ける予定です。
これまでもフローレンスでは、インフルエンザワクチン、風疹ワクチンの集団接種などを会社として行ってきました。特に、病気の子どもを保育する病児保育事業部では、保育スタッフは入社時に、麻疹、風疹、水痘、おたふくの罹患歴、接種歴を確認し、必要なスタッフに会社負担でワクチンを接種しています。
保育の現場では、日々多くの子どもたちと密に接しています。そのため感染症の予防は非常に重要です。
現場で働くスタッフの安全を守ることが、お預かりする子どもたちの健康を守ることにもつながります。
これからもフローレンスは保育の現場で働くスタッフが安全・安心のもと、健康に長く働いていくことができるよう、さまざまな施策を行っていきます。
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