コストコの10,000円分のお買い物券が150枚・・・
こんにちは、広報えみりーです!
突然ですが、皆さん「コストコ」ってご存知ですよね。
そうです、アメリカ生まれの大型会員制倉庫店「コストコホールセール」です。
世界11ヵ国と地域に760倉庫店以上展開、日本国内にも26倉庫店あり、優良ブランド商品をリーズナブルに購入できるのが魅力。首都圏近郊では、週末にはパーキング入場待ちの渋滞ができる言わずとしれた人気店です。
私などは、とにかくあのドデカイ倉庫内に家電、生活用品、おもちゃ、洋服、食料品、医薬品がギッシリと天井まで積まれた光景を見るだけで、テンションMAXアガってしまいます。
実はこのたび、「コストコホールセール」の日本法人「コストコホールセールジャパン株式会社」の社会貢献活動の支援先団体として、認定NPO法人フローレンスを選定いただきました。
寄付金による支援と、コストコホールセール実店舗で利用できるお買い物券150万円分により、フローレンスの事業運営を、寄付金と物品両面にてサポートいただけるとのお申し出です。私たちスタッフ一同がどれほど感激したか……!
というのも、例えばフローレンスの運営する「障害児保育園ヘレン」は国内に6箇所ありますが、保育園開設に係る初期費用はすべてフローレンスの持ち出しとなります。
その額、1園約5,000万円。
そして、この多額の初期費用の多くを個人の寄付者の皆さん、支援企業から寄付としていただいているのです。
折しも、「障害児保育園ヘレン中村橋(練馬区)」が2018年11月1日に新規開園を控えていました。新しい保育園で使う家具やおもちゃ、絵本、家電、生活用品…これらをコストコのお買い物券で購入できるというありがたすぎるご支援に、早速私たちはお買い物券を握りしめてコストコホールセール川崎倉庫店へ向かったのでした!
当日のレポートをお届けします。
お買物前に気合を入れる障害児保育事業部のメンバー(障害児保育事業部森下、石原、天野、障害児保育園ヘレン中村橋園長遠藤、スタッフ道端、障害児保育園ヘレンすがもスタッフ工藤、障害児保育園ヘレン東雲園長川口)
ほしかったあのブランド、あのおもちゃが買える夢のひととき
やってきましたー!
「障害児保育園ヘレン中村橋」はじめ、既存の「東雲」「初台」「経堂」「すがも」「荻窪」の各園の備品を購入するため、コストコホールセール川崎倉庫店に到着。
総額50万円を予算とし、各園で購入したい「ほしいものリスト」を用意してきました。
障害児保育園ヘレンでは、重症心身障害児や医療的ケア児が5〜15名ほど過ごすほか、看護士や保育士、理学療法士といったスタッフも数多く働いています。
単純に日常必要とする生活用品・消耗品が多いことに加え、障害のある子ども達の育ちを引き出す環境づくりのために、衛生や安全を整えることが必要です。
園長:こっ、これほしかったヤツ・・・!
スタッフ:今まで高級で買えなかった憧れのルンバ。保育スペースのホコリにはいつも配慮していますもんね。
園長:あとは、ダイソンの空気清浄機!これは、スゴイんだよ。PM0.1レベルの微細な粒子も99.95%除去。ウィルス感染対策うちの園は必須でしょ。それに、扇風機にも温風機にもなるの。
スタッフ:ヘレンの子ども達は、体温調節ができない子が多いから、その子の隣にすぐにこれを持っていけるのもいいですね。万が一子どもが触っても羽がないから、安全ですし。それにしても、ダイソンを迷わず買えるなんて幸せすぎます!
お買い物リストをチェックしながら、順調に商品をカートに積んでいきます。
園長:これ、使えそう……!
スタッフ:重心(重症心身障害児)のお子さんの頭を、少しだけ起こしたい時とかにいいですね。
障害のある子ども達の保育現場は、アイディア勝負
園長:見てみて!これ、キラキラ光って子ども達との活動が広がるかも。
重症心身障害児や医療的ケア児には、療育の観点からも、五感の反応を引き出す活動を日々考案しています。
園長:この粘土のおもちゃはカラフルだし、感触あそびにもいいかもしれない。
スタッフ:少しパーツが小さくて遊ぶのが難しいですかね。
スタッフ:スライムはどうですか?このふしぎな感触はぜったい子ども達が喜びそう!
園長:めっちゃハマる子と、無理な子と反応がありそう。ワクワクするね。
ボールプールやおままごとコーナーは、ヘレンに限らずフローレンスの運営する保育園のどの園児も大好きなアイテム。
マネージャー森下:さぁさぁ、ほしいものはどんどんカートに積むんや!おじちゃんが買うたるで〜!
広報:コストコさんのご支援です!(キリッ) ハイ、とっととカート押して!
広報:園長、キャスターつきタイヤキャリーなんか出してどうしたんですか?タイヤの保管や移動に使用するものですよね。
園長:これ、子どもたちの座椅子の下に置いてくるくるって回したら、楽しそう・・・
スタッフ:ああ、いいですね!ダイナミックな動きが体感できる。
広報:・・・!すごいアイディア。タイヤキャリーのそんな使い方、想像もしなかった。
スタッフ:自分で動くことが難しい子も、動きのある遊びはやっぱり大好きだし、感覚の発達にもとてもいいんですよ。
・・・
そんなこんなで、2時間のお買い物はあっという間に終了。
お買い物ツアーには、コストコホールセールのご担当者さんも駆けつけて下さり、たくさんの商品が保育現場に届けられることをとても喜んでいらっしゃいました。
(コストコさんへの感謝を表したい一同、Cのマークを作ってみました!)
特大のカートが7台分にもなる、オトナ買いを初体験・・・
ほしいものリストを全て購入でき、大満足の障害児保育事業部の面々。
レシートが・・・長すぎて、床につきそう!
もしや手持ちの50万円を超えてるのでは!?とお財布を握る広報は内心ヒヤヒヤしたのですが・・・
セーーーーフ!!配送料を入れると、ほぼピッタリ。
おかげで、開園に必要な準備や、各園で足りていなかったもの、買い替えたかったもの、すべて揃えることができました。
コストコホールセールさん、本当にありがとうございました。
11月1日、「障害児保育園ヘレン中村橋」が開園
子ども達を待っていたのは、コストコホールセールから届いた家具やおもちゃなどで整えられたすてきな保育スペース。
サービス対象者から対価を得て利益追求を目的とする民間企業に比べ、ソーシャルリターンを目的としたNPOの活動においては、様々な初期費用や運営経費を十分捻出することが難しいといった構造があります。
今回のご支援は、こうした運営費用を寄付金でサポートした上で、実際に現場で必要となる物品については実店舗でいつでも調達を可能にするもので、保育現場を持つフローレンスの活動を包括的にバックアップしてくださるものです。
お買い物券(150万円分)は、障害児保育園ヘレン各園および、障害児訪問保育アニー、病児保育サービス、認可保育園の現場で必要となる備品を購入させていただきます。
地域活動の協働パートナーとして選定いただきました期待に応えられるよう、これからも活動に尽力してまいります!
企業さまとの協働プロジェクトを歓迎しています
私たちNPOだけでは社会を変えることはできません。多くの仲間となってくださる方々と協働して、新しいソーシャルインパクトを起こしていきたいと思います。
たくさんの企業の皆さんのご参画を、心よりお待ちしております。
障害児保育事業の立ち上げやスタッフの育成は、寄付を原資に行っています。
フローレンスは希望するすべての子どもが保育を受けられるよう引き続き活動していきます。ぜひ応援をよろしくお願いします。