こんにちは。ハタカク(働き方革命事業部)の橋本です。
2月18日、パナソニック株式会社が、同性婚を異性婚と同様に扱うよう社内ルールを改定する予定であることが報道されました。
もしかしたら、フローレンスの取り組みが参考にされた?
報道によると、就業規則の「結婚」や「配偶者」の定義を変更し、異性カップルに限らず、慶弔休暇、介護休暇、祝い金の支給などが認められるようにする予定とのことで、とても素晴らしい取り組みですが……
あれ? 同性カップルにも……異性婚と同様に……慶弔休暇……
こんな制度、どこかで見た気がしませんか……?
【フローレンスの働き方革命】LGBT社員の声から、事実婚・同性婚を想定した就業規則へ!
フローレンスの就業規則が「日本の人事部」による「HRアワード」にノミネートされました!
「LGBTの人、オッケーだよ!」──同性婚や事実婚にも「慶弔休暇」を付与 ※外部リンク
そうです! 既視感の理由は、フローレンスが2015年4月に行った就業規則改定。同性婚や事実婚も、異性間の法律婚と同様に慶弔休暇の取得ができるようにしたという内容です。
この取り組みは、多くのメディアで取り上げていただき、先進的な人事制度を表彰する「HRアワード」にもノミネートされるなど、とても注目を集めたものでした。
パナソニックが実施する予定なのも、具体的には「就業規則の「結婚」や「配偶者」の定義を変える」ということで、まさにフローレンス人事チームが悩み抜いた「同性同士の結婚をどんな言葉で定義するか」というポイントに重なります。もしかすると今回のパナソニックの社内ルール変更も、フローレンスの施策を参考にされた……のかもしれません!
だとすれば、とても嬉しいことです。
同性婚支援制度のこれまでとこれから
2015年を振り返ると、
・東京都渋谷区や世田谷区にて、同性カップルに対して同性婚(同性パートナーシップ)を公的に認める書類の発行が受けられる制度がスタート
・同性同士の結婚の法制化について、賛成する人の割合が51.1%に(国立社会保障・人口問題研究所の調査)
・”LGBT”(※)が三省堂の「今年の新語2015」の第三位にランクイン
など、社会全体として、LGBT、同性婚支援についての認知度、問題意識が高まった年でした。
2016年になっても、三重県伊賀市が渋谷区・世田谷区に続いて同性婚の制度サポートを始めるなど、その流れは続いていると言えるでしょう。
しかしながら、先ほどの同性婚についての調査では、全体としては賛成の割合が大きいものの、回答者の年齢層が上がるに連れ、同性婚法制化に反対の割合が高くなることも示されています。
日本の社会に、伝統的・保守的な価値観がまだ根強く残っていることは紛れもない事実です。
そんな中で、日本を代表する伝統的企業であり、社会への影響力も大きい会社であるパナソニックが、同性カップル支援の施策を行うことは、旧来の価値観を変えていく第一歩として、大きなインパクトを持っています。
今後、パナソニックを嚆矢として、「保守的」な大企業が同性婚を支援する施策を打ち出していく可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。
さいごに
フローレンスはまだまだ小さな組織です。
ですが、小さいからこそ、新しく先進的な取り組みを積極的に取り入れ、そのトライアンドエラーの中から生まれた成果や意義を、社会に発信していくことができます。それが国や大企業を動かすきっかけになることも少なくありませんし、これからもアクティブに、そういったきっかけを作り、社会に伝えていきたいと考えています。
今後も、流氷を砕き、海原に浮かぶ氷の中に新しい道を作っていく砕氷船のように、様々な社会問題に新しい解を切り開いていきます。ぜひご期待ください!