2015/09/02
【投票お願いします!】フローレンスの就業規則が「日本の人事部」による「HRアワード」にノミネートされました!
日本最大のHRネットワーク「日本の人事部」による「HRアワード(※1)」に、フローレンスの新しい就業規則がノミネートされました!!
ノミネートされたのは、2015年4月に改定した、「事実婚」「同性婚」の社員にも慶弔休暇を付与する、新しい就業規則です。
「多様性によって社会的イノベーションを起こす組織」を組織ビジョンに打ち出している私たちが、どのような思いで就業規則を改定したかをご紹介します!
フローレンスでは2015年4月に就業規則の内容を改定しました。
具体的には、慶弔の対象に「事実婚」「同性婚」を含むことを明記し、法律婚とは異なる結婚のかたちを選択したスタッフにも、法律婚した社員と同等の権利が付与されるようになりました。
■改定の背景:当事者の要望を受けて
経営企画室に所属する大磯はLGBT(※2)であることを公表して働いており、フローレンスでの勤務と並行してLGBTに対する理解を広めるための活動を行っています。
就業規則改定のきっかけとなったのは、フローレンス人事チームが、大磯からLGBTなどの性的少数者がより働きやすい職場づくりのための提案を受けたことでした。
人事チームと経営陣は、大磯とともに、より働きやすい職場づくりを実現するため、就業規則の見直しを行いました。
■前例のない就業規則改定
就業規則改定にあたり頭を悩ませたのは、「同性同士の結婚」の定義でした。
今の日本では同性婚は法律的に認められておらず、就業規則改定の前例もないため、どのような言葉で表記したらよいかがわかりませんでした。
専門家への相談や、当事者へのインタビューなどを通して、組織としての理解を深め、就業規則を次のように改定しました。
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◆スタッフが次に掲げる事由に該当し、請求した場合は以下の日数の範囲内で慶弔休暇を与えます。
① 本人の結婚 5日
② 子女の結婚 2日
③ 配偶者の出産 2日
④ 配偶者、子、実父母の死亡 5日
⑤ 兄弟姉妹、配偶者の父母の死亡 3日
⑥ 祖父母の死亡 1日
◆この規定における結婚とは、以下のことを指します。
①入籍
②事実婚(未届の妻または夫と世帯を同一にすること)
③同性婚(同性のパートナーと挙式を行うこと、あるいは結婚関係であると相互に認めること)
◆この規定における配偶者とは、婚姻、事実婚もしくは同性婚の相手方を指します。
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(太字部分が今回の改定部分)
■就業規則改定を実現した、フローレンスの想い
フローレンスでは、それぞれが多様な強みを持ち寄り、お互いに刺激し、補完し合うことが社会的イノベーションを起こすというポリシーを持っており、多様な人材を歓迎しています。
「多様な人材」を生み出すのは「多様な家族形態」であり、様々な家族のありかたを尊重することも、非常に重要な取り組みです。
今回の就業規則改定により、私たちは、団体の姿勢や目指す組織像をより明確に示すことができたと考えています。
私たちの取り組みは小さなNPOの、小さな一歩ですが、今回、HRアワードに取り上げていただいたことで、他の団体・企業にも広まり、誰もが自分らしく働くことのできる社会になることを願っています。
■関連した記事
●就業規則改定の背景や内容に関して、事務局長のインタビュー記事は以下になります。(外部リンク)
子育てと仕事の両立、LGBTなど認定NPO法人フローレンスにおけるダイバーシティの先進的な取り組み
●就業規則の改定についての、人事チームによるブログ記事は以下になります。
●フローレンスでは、組織ビジョン浸透のため、LGBT・ダイバーシティ研修も行っています。
【事例紹介】海外ではあたりまえ!LGBT・ダイバーシティ研修を実施しました。
(※1)HRアワードとは
各企業の人事に関連する活動や書籍などが表彰されるイベントです。「企業人事部門」「書籍部門」「プロフェッショナル部門」の部門ごとに企業からの意見を基にノミネートを決定し、会員投票から各賞の優秀賞を決定する、透明性の高い表彰制度です。
(※2)LGBTとは
同性愛者(レズビアン、ゲイ)、両性愛者(バイセクシャル)、性別越境者(トランジェンダー、性別違和)の人々を意味する頭字語。これら、性的マイノリティは、人口の数%、日本では200万人〜500万人が該当すると言われており、20人の職場に1人いる位の確率だと推計されます。(2012年 電通総研LGBT調査による)
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