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2019/10/01

「口から食べる」を知らない子どもたちに起こった、障害児保育園での驚くべき変化とは?【11/15・12/20ヘレン・アニー入園説明会】

    


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皆さんは経管栄養という言葉を知っていますか?

食べ物を口に入れ、噛み、飲み込むのではなく、「経管」の言葉のとおり、チューブを通して直接身体に栄養を入れる食事方法です。

障害や医療的ケアのある子どもを保育する障害児保育園ヘレンでは、経管栄養が食事のかわりになっているお子さんも少なくありません。

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経管栄養の様子。鼻からチューブを通し、栄養を身体に入れます。

生まれてからほとんど、口から何かを食べた経験がなければ、たとえ身体が成長しても、経管栄養中の子どもに「食べる」という営みはとてもハードルが高いもの。

ですが、ヘレンで友だちや保育スタッフに囲まれて過ごすなかで、そんな子どもたちに思いがけない変化があらわれました。

ヘレンの子どもたちの「食べる」ことについて、ヘレンおぎくぼ園長(当時)の遠藤と事務局スタッフ(当時)の石川に話を聞きました。

障害児・医療的ケア児にとって「口から食べる」は大変なこと

ーーヘレンに通っている、障害や医療的ケア(※)のあるお子さんは、どのように保育園でご飯を食べているんですか?

※医療的ケア:たんの吸引や経管栄養など、日常生活の中で行う医療行為のこと

  • len

    石川

    ヘレンには、お口からごはんを食べられない状態で入園する子も多いです。なぜかというと、生まれてすぐに、障害や疾患の影響で、経管栄養になる場合が多くて。

    経管栄養というのは、チューブを通して直接栄養を送るやり方です。チューブは鼻の穴から通したり(経鼻)、お腹に小さな穴を開けて通したり(胃ろう)します。

  • endo

    遠藤

    今まで、口から何かを食べた経験がない、あるいは少ないという子も少なくありません。先天的に嚥下(飲み込む)機能が弱い子もいますし、あるいは、飲み込む力はあっても、その経験がないので、口にものを入れることに恐怖心や緊張があったり。

  • len

    石川

    「口から食べる」ことにハードルがあるんですよね。リハビリ先やおうちで口から食べる練習を始めても、なかなか口に入れたがらなくて。

ヘレン入園をきっかけに、「食べる」ことができるようになる子も

  • “endo”

    遠藤

    そんな風に、最初は口から食べることが苦手な子が多いんですが、集団生活の中でスタッフや子ども同士の関わりで、口から食べられるようになる子も多いです。

ーーそうなんですね!なぜそうなるんでしょうか?

  • len

    石川

    お友達が食べているところを見て、というのが大きいですね。

    これまでその子にとって、口からごはんを食べることは当たり前ではなかったとしても、一緒に遊んでいる子、毎日会っている子が口からご飯を食べているのを見ると、「それが当たり前なんだ」と気づく瞬間があるみたいで。

  • “endo”

    遠藤

    いきなりお弁当を、と言うよりはまずはゼリー、ヨーグルト、とろみを付けたジュースなど、口に入れた瞬間味が広がるものからチャレンジしています。隣の子がお皿やお弁当箱を空っぽにしてスタッフやお友達に褒められている姿を見て、「僕も食べてみよう」という気持ちになってペロッと舐めてみたり。

    「褒められたい」という気持ちは子どもの成長にとってとても大切な感情だと思っています。いくら大人が「やってごらん」とすすめても子ども自身気持ちが乗らなければ意味がない。お友達に勧められてすんなり食べてみる姿を見ると「あんなに勧めたのにー」という思いになることもあります(笑)

    集団生活の中で友だちに触発されることが自分から「やってみよう」という気持ちにつながっているのかな。

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  • len

    石川

    自発的な気持ちだからこそ、それまで難しかったことができるようになっているのかもしれませんね。

  • “endo”

    遠藤

    そうですね。実際に一口、口から食べてみると、おいしさに気づくし、食べたことを褒めてもらうと嬉しくなって、食べる量や頻度が増えていって。そうなると通常の食に変わっていく子もいます。

障害や医療的ケアがある子も「子どもは子どものなかで育つ」

ーーヘレンという集団保育の場だからこそ、そういったことが起こるのかもしれませんね。

  • “endo”

    遠藤

    「口から食べる」がなかなかできなかったのは、気持ち的な面での理由が大きい子もいます。その壁をこえる最初の一歩を「えいっ」と自分で踏み出せるよう、背中を押してあげたいです。

  • len

    石川

    生まれてすぐチューブが入って、口からミルクを飲むという経験が全くない子は、口から食べることが想像できないんですよね。ヘレンで、友だちと一緒に過ごすことで、その子の世界が広がっていくんです。障害や医療的ケアのある子も、そうでない子も、「子どもは子どもの中で育つ」というのは同じなんです。

  • “endo”

    遠藤

    食育という観点から見ると、「何を食べるか、どう食べさせるか」という見方になることも多いと思いますが、「食べたいという気持ちを大切にする」ことが大事なんじゃないかと思います。その点を、これからもヘレンでは大事にしていきたいです。

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「食べる」という行為の前には、「食べたい」という気持ちがある。あたりまえのことではありますが、その気持ちこそが、子どもにとってはーー特に、それまで「食べる」という経験がなかった子たちにはーー何よりも大事なのかもしれません。

集団保育の中で、友だちとの関わりを通して、それまで感じたことのなかった感情、考えたことのなかった発想が生まれるというのは、とても素敵なことですね。

「障害児のママとパパへ。仕事を、諦めないでください」11/15(金)と12/20(金)利用希望者向け説明会を開催!

今年度中に職場復帰されたい方、2020年4月に職場復帰をお考えの方を対象に、「障害児訪問保育アニー」「障害児保育園ヘレン」の利用希望者向け説明会を実施します。

医療的ケアや障害、慢性疾患などが理由で、お子さんが保育園に入れず、お仕事を諦めていた親御さんはぜひご相談ください。

求職中の方でもご利用可能です。

説明会概要

・日時:
2019年11月15日(金)13:00-14:30
2019年12月20日(金)13:00-14:30

・場所:認定NPO法人フローレンス 神保町オフィス
   東京都千代田区神田神保町1-14-1 KDX神保町ビル3F(アクセス

・会場について
入園検討中のお子さんやきょうだい児の同伴可能
エレベーター完備で車椅子乗り入れ可能

利用希望者説明会に参加する

フローレンスの障害児保育の特徴

フローレンスは「障害の有無に関わらず、すべての子どもが保育を受けられ、保護者が子育てと仕事を両立できる社会」の実現に取り組んでいます。

フローレンスの障害児保育は、日本初の障害児向け長時間保育、医療的ケアにも対応、子ども同士の交流による発達促進する環境を提供しています。

選べる2つの保育形態

「障害児訪問保育アニー」は、保育スタッフが障害のあるお子さんのお宅に伺い、マンツーマンで保育をする日本で初めてのサービスです。

日中は、お子さんの発達に合わせた活動を行います。近所へのお散歩などはもちろん、地域の保育園への交流保育を実施し、子ども同士の交流を通じて、発達を促します。

「障害児保育園ヘレン」は、障害のある子の長時間保育を実現する日本で初めての保育園です。

看護師、作業療法士、研修を受けた保育スタッフがチームを組み、子どもたちが安心して過ごせる環境を作ります。

フローレンスの障害児保育について詳しくはこちら

「どんな保育をしているの?」「利用条件は?料金は?」など、実際の保育の映像を交えながらご説明し、不安や疑問にお答えします!お子さんやきょうだい児も同伴可能です。この機会に、ふるってご参加ください!

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