去る8月4日、一般社団法人PtoC(Papa to Children)主催のイベント『PtoCダディバーシティフェス2019〜パパ100人と考える!家庭から社会を温かくするには?〜』が開催されました。
今回のイベントは、まだ世の中的にも珍しい、仕事も子育ても頑張っているパパをターゲットにしたもの。主催のPtoCメンバーも、全員が子育てを経験しているパパです。
会場には、都内外から100名を超えるパパたちが集結!そのほか、ママや子どもたちも150名ほど参加し、会場はパパたちの熱論と子どもたちの歓声で大いににぎわいました。
厚生労働省イクメンプロジェクトの座長も務めている代表の駒崎は、
「パパたちの働き方、生き方を変えるのは、パパたち自身です。そのうねりを応援するのは、全ての親子が笑って暮らせる社会の実現を目指す、我々フローレンスの責務です」
と、今回のイベントへの協賛を決めました。
フローレンスからも現役パパ・プレパパ社員ら4名が参加しました!イベント当日の様子を、フローレンスの男性スタッフの紹介を交えつつご紹介します!
イベント当日の朝にハプニング発生!…でも大丈夫!
ダディバーシティフェスでは、フローレンスの事業紹介タイムを頂いていました。当初、ここで事業紹介をするのは、半育休ブロガーとしても活躍中のみんなで社会変革事業部マネージャーの橋本の予定でした。
しかし当日朝になって、子どもが発熱というハプニングが発生!(大事なときにこそ子が発熱する……子育てあるあるです)
急遽ピンチヒッターとして、みらいの保育園事業部マネージャーの中村が登壇することになりました。
#PtoC
— 前田晃平 (@coheemaeda) August 4, 2019
これからの登壇で緊張中のにゃむらさん @h_nyamura pic.twitter.com/b9KKLLdzmL
緊張気味だったようですが、無事にミッションコンプリート。
こうしたスタッフの急な休みが発生しても、代理で別のスタッフが対応し合うのも、フローレンスの社風です。
展示ブースでは、フローレンスでの男性育休の取得の様子をパネルでご紹介しました。
スタッフの子どもたちがチラシ配りを手伝ってくれています。
フローレンスの「パパ社員」ってどんな人?
実は最近のフローレンスでは、男性のスタッフの入社が相次いでいます。
子育てにまつわる社会課題に取り組むNPOなので、もともと女性が多い職場なのですが、子育て中の女性でも働きやすい職場環境を整えてきた結果、子育て中のパパたちにも選ばれる職場となっています。
写真左から順に、社員を紹介していきます!
・前田晃平(迎える育む部 採用マーケ担当)
前職では、新規事業開発、営業、バイヤー、マーケティング等の経験を経て、2018年フローレンスに入社。採用マーケ担当として活躍中。もうすぐ第1子誕生予定ということで、今回はプレパパとして参加。
・白鳥智洋(みんなのみらいをつくる保育園東雲 副園長)
保育専門学校を卒業後、幼稚園にて7年間勤務。その後、保育以外の仕事を経て、院内保育所で2年間勤務。2017年フローレンスに入社。2019年東京マラソンではチャリティランナーも務める。今回は2児のパパとして子連れで参戦。
・穂積勇起(働き方革命事業部 システム担当)
元々中央省庁に勤めていたが、子どもが生まれたことをきっかけに待機児童など子育てに関する社会課題に関心を持ち2018年にフローレンスに入社。個人の活動としては、在住している中央区を中心に子育て関する情報をブログにて発信している。
・中村慎一(みらいの保育園事業部 マネージャー)
3児の父。以前に勤務していたIT企業では、男性として初の半年間の育休を取得。その体験をもとにした著作や講演を通じて男性の育児参加を発信している。「中村一(なかむら・はじめ)」名義で小説家としても活動し、これまでに11冊を上梓している。
パパから家庭を明るくするには?パパが育児にコミットしやすい社会を作るには?
イベントのメインとなる「大パパ未来会議」では2回のトークセッションが行われました。
100人のパパで考える100通りの家族のあり方をコンセプトに、「子どもが多様性を学ぶための環境づくりとは?そのために親はどう関わる?」「父親になってからの地域との関わり皆どうしてる?」といった8つのトークテーマの中から、興味を持ったテーマごとに分かれて輪を作ります。
イベントでは議論の可視化手法として近年注目されている「グラフィックレコード(グラレコ)」も実施されていました。
パパだからこその悩みも……
居住エリアも、職種も様々な男性たちが、「パパであることについて」という共通のテーマの上で議論を進めていきます。「ママ友」だったら育児や夫婦の生活について話す機会がたくさんあるのに、男同士が集まるとなぜか「パパ友」になれない――。
普段人前で話す機会の少ない家族のこと・子育てのことについて、それぞれが抱えてきた悩みがポロポロと零れ、大きく頷くパパたちの姿が印象的でした。
「家庭も大事にしたいけど、仕事でも成果を出していかなければいけない」
「残業できないと仕事が出来ないようにみられる」
育児参加をしたいのに、同時に「男性が稼ぐべき」という固定観念と戦わねばらならない、パパならではの意見も飛び交いました。
なぜママコミュニティはできるのに、パパコミュニティはできないのか?
— 前田晃平 (@coheemaeda) August 4, 2019
・潜在的なニーズはあるのに、挨拶くらいしかできん
・共通点が見出せない。仕事なにしてるんですか、とか、聞けない
・女性はコミュニティそのものを目的に集まれるけど、男性は目的がないとコミュニティが作れない?
#PtoC pic.twitter.com/VBi0pTMrwn
イベントに参加している前田のツイートに対し、当日は参加していないものの、保育園のパパ友とコミュニティを築いているフローレンススタッフの二河からはこんなリプライも。
パパは誘われるきっかけをみんな待っているのだと思います。自分からだとどう切り出して良いかがわからないのだと。一言「今晩一杯どうですか?」から始められるはず!
— 二河等@kintone/業務改善/NPO/福祉/slackline/登山/mindmap®︎ (@hitc_nico) August 4, 2019
このイベントを機に、家庭のみならず、同じ保育園同士や地域でのパパ同士のつながりについても考えを深めた4人。
後日、感想を聞いてみました。
前田晃平
プレパパとして参加させていただきました!パパ的には素人なのでどうなることかと思っていましたが、先輩パパたちがとても暖かく迎えてくださって、終始楽しく過ごすことができました。
今回特に印象に残ったのは1回目に参加させていただいたセッション「父親になってからの地域との関わり、みんなどうしてる?」です。
当たり前にある(ように感じられる)ママコミュニティ。
一方で、なかなかないのがパパコミュニティ。セッションに集まった人は、このパパコミュニティをどうしたら作れるのか悩んでいました。
自分自身のパパとしての情報収集や、子どもの安全などのことを考えても、絶対にあった方が良いと多くの人が思っているのになかなかできない…という。
・声をかけようと思う瞬間はたくさんあるけど、挨拶くらいしかできん
・共通点が見出せない。仕事なにしてるんですか、とか、プライベートなことだし、聞けない。でも、それが聞けないと会話できなくない?
・女性はコミュニティそのものを目的に集まれるけど、男性は目的がないとコミュニティが作れないのではないか等々、男性ならでは(?)のとても面白い意見が飛び交っていました。
ここ、もうちょっと自分なりに分析して色々地域で試していきたいなと思いました!
とっても勉強になりました!
白鳥智洋
父親として保育士として、ダディバーシティフェスに前のめり全開で参加しました!
「家ではユーチューブばっかだけど、キャンプ行くとユの字も無いよ!やっぱ外は無敵!」
「世の中には色んなものがあるんだと知ってもらいたい!」
「強制ではなく、遊びの選択肢を与えたい!」と
それぞれのパパ自身の子育て観やエピソードを熱く語る一方、
「こんな時どうしてますか?」
「iPadが当たり前にある時代だから、それありきで子育てして行かなきゃだよね」
と悩みを相談する場面も。
楽しみつつ真剣な意見交換の場になり、パパたちの意識の高さに驚きました!
私は保育士であり、父である。
園児のパパの悩みや子育てエピソードをもっと引き出して、もっと交流していきたいと思いました!
穂積勇起
これまで、子育てについての社会課題に関するイベントには何度も参加してきたものの、そういったテーマを切り離して「父親であること」について議論するような場は今回初めて参加しました。
参加されている方はみんな父親として「こうありたい!」という理想の姿があって、他の家庭でのノウハウを貪欲に吸収したいという方ばかりでした。議論の中では、子どもが1人から2人になったときの大変さなど、わたしのこれまでの経験として伝えられる面もあれば、パートナーとの間での家事の役割分担の手法など学びになる場もありました。
これを機会に、今後は地域の父親コミュニティにも関わってみようと思うようになりました。
中村慎一
家事を全部書き出した手帳を持参しているパパや、子どもが生まれてからの家庭運営を真剣に考えるプレパパなど、とにかく参加者のみなさんの視座が高くて驚きました。
「子どもに多様性を学んでもらうには?」
「これからの時代に大切なことは?」
と、子どもの成長や未来に向けた熱い議論もあり、
「新しいそれぞれの父親像をみんなで探し続けよう!」と決意を新たにしました。これからも発信を続けたいです。
今回のイベントを通して、日々の目まぐるしい生活の中ではなかなか語り合えない、父親像についてや、子育ての悩みを、真剣に話し合うことができ、パパ同士がお互いに学び合うことができました。
ダディバーシティフェスに参加された全てのパパさん・ママさん、お疲れさまでした!
親たち一人ひとりが、子どもと向き合い、子育てをきっかけに地域や社会のことに思いを馳せ、小さくともアクションを起こしていけるようになれば、社会を良くするスピードはどんどん加速していくでしょう。
これからも私たちフローレンスは、全スタッフの働き方の改善を続け、男性の育休取得も全面的に推進しつつ、男性育休義務化へのソーシャルアクションも起こしていきます。
フローレンスの男性育休取得実績についてはこちら!
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