今日はこどもの日。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、外出自粛、人と密に会うことができないといった、いつもと違った過ごし方を余儀なくされています。
こどもの日は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨で、1948年に国民の祝日の日として制定されました。
子どもだけではなく、お母さんのことも大事にする意味が込められているんですね。
私たちフローレンスも、困ったときこそお子さんだけでなく、親御さんのことも支えたいという思いで、「#すべての親子を置き去りにしない」と題し、「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を立ち上げ活動しています。
緊急支援の対象家庭は「医療的ケア児家庭」「経済困窮家庭」「ひとり親家庭」です。
フローレンスやフローレンスの運営する外郭団体が、3月に行った「一斉休校に関する緊急全国アンケート」「医療的ケア児 一斉休校に関する緊急全国アンケート」「こども宅食モデルを運営する各地団体による調査」等により、特に支援ニーズが高いことがわかったご家庭です。
プロジェクトが始まってから1ヶ月が経ちましたが、たくさんの企業や個人の方にご賛同・ご寄付をいただき支援の輪が広がっています。当初こんなにたくさんの方々からお声がけいただくことは予想していなかったので、私たちも感動と希望をいただいています。
今日は、支援先から届いた数々のメッセージをご紹介します。
医療的ケア児家族、医療従事者から届いた喜びの声
フローレンスが事務局を運営する「一般社団法人全国医療的ケア児者支援協議会」は、全国の医療的ケア児のご家庭に対して「医療的ケア児 一斉休校に関する緊急全国アンケート」を行い、当事者のニーズを調査しました。
全国から196件の回答が集まり(有効回答190件)、医療的ケア児者家庭の6割以上が、日々の医療的ケアに欠かせない消毒用エタノールやアルコール綿、マスクの不足で困っていることが明らかになりました。
そこで、企業や個人の皆さんに呼びかけたところ、たくさんの消毒用エタノール・アルコール綿・マスクをご寄付いただき、子どもたちに届けることができました。
【マスクが届いた親御さんからのメッセージ】
Facebookの全国医ケア協議会のページでこのプロジェクトを知り、藁にもすがる思いで登録させていただきました。
うちの子は24時間人工呼吸器管理の状態ですのでマスクや消毒液を買うためにお店に並ぶことが出来ず、今持っているマスクもあと数枚で底をつく状態でした。今、コロナで閉塞している世の中、自分の気持ちもだいぶ平常心を保つことが難しくなってきています。そんな中、本当に神様からのプレゼントのように思えて、嬉しすぎて涙が出てきました。ありがとうございました。
関係していただいているすべての方々に感謝申し上げます。
【消毒液が届いたご家庭からのメッセージ】
コロナウイルスが拡大してる中、アルコール消毒液が足りなくなってしまい、買い物しようにも売り切れ状態が続いていて購入できず困っておりました。無事にアルコール消毒液が届きました。
本当に助かりました!寄付してくださった方々、ありがとうございました。
また、医療的ケア児の命をつなぐ全国のNICUにも、不足しているマスクを届ける活動を続けています。
【神奈川こども医療センター(NICU)にマスクを届けた際の、豊島医師のメッセージ】
2月はマスクが枯渇して、残り10枚になり、金庫に入れてみんなで大切に使っていました。
3月は院内感染予防で常時着用になりましたが、NICUスタッフは1人週二枚で、皆マスクを自分で洗って干して再利用しながらNICUで働いていました。NICUには普段からコロナウィルス感染と同じように命に関わる赤ちゃん達が頑張っています。NICUスタッフがクラスター(感染者集団)になった場合、赤ちゃん達の命と未来を守ることが難しくなります。どんな状況でも新しい命は生まれてきます。子どもを大切にしない国に未来はこない。
マスクの寄付はNICUスタッフにコロナウィルス感染予防とともに心折れず頑張ろうという勇気をくださいました。
関係者の皆様に感謝しています。
長期化する中、まだまだ支援が届いていない家庭がたくさんあります。ぜひ皆さんのご寄付をお待ちしております。
ひとりでお留守番する子どもの見守りにも 生活困窮家庭に、食品を届け必要な支援につなぐ「こども宅食」
子どもたちの居場所であり、食事を提供してくれる保育所、小学校、こども食堂などが次々とお休みになり、明日食べるものにも困り不安が募る親子が全国にいます。
2017年より東京都文京区から始まった、生活の苦しい子育て世帯に食品を無料で届ける「こども宅食」。
食品を届けるだけではなく、配達員が利用者と簡単な言葉を交わしたりする中で、より必要な支援につなぐことが目的の活動です。
フローレンスや自治体、企業がコラボして取り組んでいるこの活動が、新型コロナ緊急時に全国に広がっています。
各地の「こども宅食」の活動を支えているのが、皆さんからのご寄付です。フローレンスの外郭団体である「こども宅食応援団」が寄付を原資に、全国のこども宅食に助成を行ったり、ノウハウを伝えています。
【佐賀県佐賀市 ”とどけYELL”(運営:市民団体「スマイルキッズ」)】
佐賀県佐賀市のこども宅食「とどけYELL」では、3月に佐賀県内の小学校などの臨時休校措置が発表されてすぐ、週2~3回、子どもだけで留守番をしている利用者宅へお菓子を配送する「見守り宅食」を開始しました。
玄関先で子どもにお菓子を渡しつつ、簡単な会話を交わし、子どもの様子を保護者にLINEでお知らせする取り組みです。
何回か訪問するうちに、子どもたちも「わあ~!お菓子の人だ~!」と覚えてくれて、「退屈だから早く学校に行きたい」「宿題あるけどやってない~」などと、今の気持ちを話してくれるようになったそうです。
その他にも、宮崎、新潟、沖縄など、全国に広がるこども宅食が今、緊急支援として新型コロナウイルス感染拡大の影響により苦しむ親子の元に支援を届けています。
長期化する中、まだまだ支援は必要です。ぜひ皆さんのあたたかいご寄付をお待ちしております。
家事育児を一手に担うひとり親家庭を支援 親子から届いた声の数々
感染拡大防止として行われている今回の一斉休校や保育園の休園措置で、経済的・精神的に困難な状況に追い込まれているのが、ひとり親家庭です。家事と育児を一手に担い、さらには一人で生計を立てなければならず、重い負担を背負っています。
フローレンスは、緊急事態宣言直後から、病児保育の利用会員さん向けに健常児のお預かりもできるようサービスを拡大し、預け先がないお子さんをお預かりする支援を始めました。
さらには、ひとり親支援プランをご利用の方には、入会しているお子さんの他に、きょうだい児をお預かりする支援や、入会しているお子さんの保育料を2ヶ月間最大16時間まで無料で利用していただけように致ししました。
支援の内容について詳しくはこちらをご覧ください
今回は、フローレンスの病児保育・ひとり親支援プランを利用されている親御さんからのメッセージをお届けします。
コロナの影響で、私自身が医療従事者というだけで、嫌厭されるような雰囲気があるなか、親切に対応していただき本当にありがとうございました。保育が終わった後、娘は嬉しそうに隊員さんと折った、折り紙の花を大事に握っていました。フローレンスの皆さんは心強い味方です。
これまでは、私の母親や友人に子どもを預けることができたが、毎回は難しく、コロナの影響により毎日頼りたくても頼れなくなってしまった。そのためとても有り難いです。私のようなひとり親や他の様々な家庭の形に開かれた団体が一つでもあった事が救いです。
暴れん坊の息子にお付き合いくださり、ありがとうございました。こどもレスキュー隊員さんが来ると、安心なのは私だけでなく子どもも同じようです。これからも宜しくお願いいたします。
また、フローレンスのひとり親会員以外にも、支援を必要としているひとり親家庭が全国にあります。生活に直結する問題を少しでも緩和させられるよう、他団体とも連携しながら継続して支援を行っています。
新型コロナの影響が長期化する中、継続して支援を行う必要があります。また、困りごとの内容も日々刻々と変わっていくため、支援の形を変えていく必要があります。
そのためには、皆さんからのご支援が必要です。
我が子だけではなく、日本中の子どもたちが笑顔でいられるように。
今年のこどもの日は、いつも以上にそう願いたくなる日となりました。
子どもたちが笑顔でいるためには、親御さんが心身ともに健康でいなければなりません。私たちは、親子が健康でいられるように、引き続き自分たちにできる活動を行っていきます。
皆さんもフローレンスと一緒に、いま困っている親子を支えていきませんか。
今回のみの寄付で新型コロナこども緊急支援プロジェクトを支援する