私たちフローレンスでは、この度10年余り取り組んできたリーダー育成のノウハウ・コンテンツを他園に提供することを検討しています。
保育園や保育施設を経営する団体の多くは、自前で研修体系を構築するのは難しく、外部研修を利用しながら安定した園運営を行うために園長やリーダー層を育成していることでしょう。
もし、フローレンスが培ってきた園長・リーダー向け研修を提供することで、多くの園の悩みを解決し、保育業界の活性化に寄与できるのであれば・・・と考えました。
フローレンスではこれまで、フローレンスが展開するさまざまな保育現場のリーダー層(園長・主任等)に向け、体系的な社内講座を構築してきました。
特に、日々の園運営で起こりがちな出来事をケース事例とし、知識とケースワークを同時にできる内容にしたことで、より実践的な内容になっていると自負しています。これらの研修を保育園や幼稚園を運営されている法人や園単位でご提供していきたいと考えています!
以下はフローレンスで実施しているリーダー向け研修のほんの一例です。
【人材育成系】
フィードバック研修
人事考課研修
育成計画立案・実行研修
聴く力・伝える力研修
【園マネジメント系】
リーダーシップ研修
園ミーティング・カンファレンスのファシリテーション研修
時間の使い方・優先順位(インバスケット)研修
問題整理研修
問題解決研修
【その他】
アサーティブ・コミュニケーション研修
チームづくり研修
園運営にまつわるお金の知識研修 etc…
続編記事:のぞき見!フローレンスの園長研修 もぜひご覧ください!
安定した園運営、リーダー育成を阻害するワナ
園長をはじめとするスタッフ育成が、安定した園運営を実現する上で非常に重要であることは言うまでもありません。その一方で、意図的な育成が行えている園や団体はどのくらいあるでしょうか?
保育園において、園長をはじめとしたリーダー育成を意図的に行わず、当事者である園長やリーダーに「任せっぱなし」にしていると、どのようなことが起こるでしょうか?
いわゆる「ブラック保育園化」します。
ブラック保育園とは、人手不足解消されず、人も育たず、育てる余裕もなく、有給取れない、休憩取れない、サービス残業当たり前、、、となる園のことです。
保育士不足が叫ばれる昨今ですが、保育園不足から保育園は増えるものの園マネジメントや育成が追いつかず、
人が辞める→人手不足になる→労働時間が長くなる→人が辞める
という負のスパイラルに陥っていってしまうのです。
これらの問題は幼稚園や認定こども園より、保育園の方が陥りやすいと言えます。開園時間の長さや子どもの人数の差でより複雑さを増すため、保育園はブラック保育園化しやすいのです。
このような状況では、園長(リーダー)育成と言ってもなかなか難しいのが現実。
人がいないから、入社1年目や2年目で園長になる保育スタッフも現れます。経験不足も相まり、必死で多岐に渡る園長業務に取り組むものの、とにかくやることが多い園長職。
仕事が追いつかないし、どうやればいいかわからないし、人は辞めるし・・・
といったケースが珍しくありません。
ここで、問題になるのは「園長育成をどのように行うか」ということ。
育成は、主に「OJTによる育成」と「Off-JTによる育成(自己研鑽含む)」に大別されますが、これがまた非常に難しい。その理由をご説明しましょう。
(1)OJTによる育成がうまく行かない理由
通常、園長は園に一人のため、なかなかOJTによる育成が出来ません。これが一般事業会社であれば、隣の部署の管理職の立ち居振る舞いを見て学んだり、先輩管理職が指導・フィードバックする仕組みがあったりするのですが、園だとそうもいきません。
園によっては保育SVなどが巡回にて指導・フィードバックすることもあるようですが、園のマネジメントはその時に起こっていることよりも、日々の積み重ねの中で起こることが多いため、必ずしもOJTによる人材育成が効果的に機能するかというとそうでもありません。
では、Off-JTによる育成はどうでしょうか?
インターネット検索で、「マネジメント 研修」「リーダー 研修」と打ち込んでみると、たくさんの研修が出てきます。Off-JTによる育成機会はありそう、と思うとここにもワナがあります。
(2)Off-JTによる育成がうまく行かない理由
①研修費用が高い
一般的な検索で見つけることのできるマネジメント系の研修は、非常に高額です。1日研修だと10万以上するものも多くあります。複数園を経営しているとこの研修費用を出すのもなかなか難しい。
しかも1回で学べることは少なく、複数回出てはじめて多岐に渡る園長業務に必要なマネジメント力を学ぶことが出来るのです。
②内容が微妙
園運営に求められるマネジメント力は、一般の事業会社の管理職に求められるマネジメント力と少し異なります。
これは、フローレンスで長年リーダー向けに研修を内製化してきて感じたことです。問題解決力1つとっても、ビジネスの世界では非常にシンプルにフレームワークを提示し演習できるのに、園運営におけるあるある事例に基づくと、考慮すべきことが多く、一筋縄でいかないこともあります。
また、園の規模や保育スタッフの人数によっても考え方が異なるため、一般のビジネス系のマネジメント研修を受けたからといって、園運営管理能力が向上するか、というとそうでもない、ということがまた難しいのです
このように、園長を育成したい!と思ってもなかなか一筋縄でいかないこの現状。
みなさんの園はどうしていますか?ぜひ貴園の声をお聞かせください。
アンケートに答えてくださる方は、以下のリンクより調査アンケートフォームにアクセスしてください。(所要時間5分程度~)
ご回答いただくと、『フローレンスの研修プログラムと研修資料サンプル』を進呈します!
保育現場で多くの園で課題として挙げているコミュニケーション系の研修サンプルです。ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
保育現場を持っているからこそできる、園長・主任研修
私たちは、保育業界全体の底上げを願い、そこで働く園長や園スタッフが幸せに働くことを願い、なにか出来ることはないか、と私達が培ってきた研修ノウハウの提供を考えました。
これは、いわゆるブラック保育園を減らし、本来の園長の役割である保育の質向上への取り組みや安定した園運営、人材育成を行う時間を確保し、ひいては保育業界の活性化につながるのではないか、と信じているからです。
どんな研修が必要とされているのか、
どんな研修であれば翌日の園運営に活かせる内容となるのか、
どんな内容で、どのくらいの価格帯で、どのような構成であれば身につくのか、
ぜひ皆様の声を聴かせていただき、より実践的で、よりニーズに沿った内容にして提供していきたい。そのためにぜひ、課題となっていることを教えてほしいのです。
ニーズが多いものに関しては、サービスラインナップに加え、2021年9月までトライアル期間として特別価格にてご提供したいと考えています。
保育園におけるリーダー育成が必要な理由
これまで園長・リーダー育成を効果的に行うことが難しい点をお話してきましたが、なぜ、園長やリーダー育成が必要なのでしょうか?育成は投資です。お金と時間をかけて困難な育成をなぜ行う必要があるのでしょうか?
保育園や幼稚園といった「園」には原則、園長が存在します。園長の役割は非常に多岐に渡りますが、一言で言うと「園の運営・経営をする責任者」となります。
具体的な役割はざっと以下のようなものが挙げられます。
経費・補助金などの管理
保育士の育成
人事
設備管理
行事のあいさつ
監査対応・行政とのやりとり
自治体ごとの園長会議への出席
保護者対応(クレーム対応、説明責任) 等
ざっと列記しただけでも、園長の役割は多岐に渡り、非常に多忙であることが分かります。このような業務をこなす園長にはどのような能力が求められるのでしょうか?
例えば「複数のタスクを同時に行う力」「スケジュール管理能力」「効率化を考えた働き方の実行」「人事労務知識」「人材育成力」「問題解決能力」・・・
どんなスーパーマンがなれるのだろう、というくらい、幅広い能力と実行力が求められることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
そんな中、保育園や幼稚園を取り囲む環境は大きく変化しています。
2017年から続々と「保育所保育指針」改訂、「幼稚園教育要領」改訂、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」改訂とこれからの時代を生きる子どもたちに求められるものが示されました。
これにより、保育園や幼稚園の位置付けはこれまでと変化し、より社会への接続が求められるようになったのです。
少子化が進み、ライフスタイルが変化し夫婦共働きが増加、それに伴い保育園不足・保育士不足が露呈し、壮絶な保活戦争がニュースで取り上げられるようになりました。待機児童問題解消に向け各自治体では保育園を増やし、幼稚園を認定こども園にするなど、社会ニーズに対応した結果、2019年10月時点における待機児童数は前年を下回る結果となりました。
これは何を示すでしょうか?
今後、おそらく入園を希望する子どもの数と保育園・幼稚園・こども園の数は徐々に拮抗し、経営難に陥る園が増えるでしょう。その時代に「選ばれる園」になるためには、保育の質・園運営の安定さがより求められ、より園長の役割は重大になっていきます。
園長には、園マネジメント力がより問われ、子ども達に関わる園スタッフは、コミュニケーション力や企画力、問題発見力が求められていきます。
この変化の時代を乗り切り、「選ばれる園」になるためには、園長のスキル向上と園スタッフの育成が鍵となっていくのは言うまでもありません。
貴園の園長・リーダー育成の実態を教えて下さい!
最後に、改めてお願いです。
私たちは、保育業界で働く人たちの幸せを願っています。未就学期は子どもたちにとって非常に重要な時期であることが分かっています。この時期に非認知能力を獲得した子どもたちは大人になって、そうではない子どもたちに比べ平均年収が高いことや幸福度が高いことが調査で分かっています。その未就学期に子どもたちの成長の場である保育園で働くスタッフが生き生きと働けるように、私たちのノウハウが役に立つのであれば、喜んで提供したい。そのために、ぜひ貴園の声をお聞かせください。
アンケートに答えてくださる方はこちらから。ぜひ皆さんのお声をお聞かせください。
以下のリンクより調査アンケートフォームにアクセスしてください。(所要時間5分程度~)
ご回答いただくと、『フローレンスの研修プログラムと研修資料サンプル』を進呈します!
保育現場で多くの園で課題として挙げているコミュニケーション系の研修サンプルです。ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
お問合せ先
muka-hagu@florence.or.jp
調査アンケートへのご協力よろしくお願いします。
フローレンスの園長研修ストーリー 連載中!
PART1:「保育業界を元気にしたい!園長の成長に関わりたい!」アンケート調査ご協力のお願い(当記事)
PART2:のぞき見!フローレンスの園長研修
次回予告:私たちの挑戦 保育リーダー育成プロジェクト 立ち上げストーリー
※当記事に掲載の写真は2019年以前に撮影したものです。
書いた人:宇野澤ちはる