フローレンスでは、2016年4月から特別養子縁組あっせん事業を運営しており、特別養子縁組あっせん団体として東京都から認可を受け、厚生労働省・東京都のモデル事業にも選出されています。
特別養子縁組の支援では、生まれてきた赤ちゃんを託す「育ての親」への、赤ちゃんをお迎えする前からその後に渡る丁寧なサポートがとても大切です。
長年、子育て支援のプロとしてたくさんの親子を支えてきたフローレンスでは、特別養子縁組を希望するご夫婦を対象に、きめ細やかな研修や面談などによるサポートを行っています。
2019年11月、私たちは、フローレンスの特別養子縁組でお子さんを迎えたご夫婦にインタビューをして、特別養子縁組に至るまでの思いの変化、そしてお子さんを迎えた後どんなことを感じているのかを伺いました。
今回は、より多くの人に、それぞれの“家族のカタチ”について思いを巡らせていただけたら…。
そんな想いで、インタビュー内容を文章にして、ご夫婦が語った数々の心に残る言葉をお届けします。
※本記事は、2020年5月に公開したものを一部改変・追記したものです。
大介さん、久美子さんご夫婦
フローレンスの赤ちゃん縁組で、育ての親(特別養子縁組によって親になること)登録をして、2018年に生後1週間の息子さんを迎えた。取材時、息子さんは1歳。
大介さん 久美子さん夫婦には 1歳になる男の子がいる。生後1週間のとき、特別養子縁組で家族になった。
久美子さん:1年間不妊治療をした後に流産をしてしまって、この後どうしようかという話を夫としたら、次の治療のことを考えるよりも、ちょっと一回立ち止まろうかという話をしてくれました。
大介さん:不妊治療中は、妻の負担があまりにも大きすぎたので、そこまで無理していろんなものを犠牲にして得るものでもないと思ってしまいました。
息子さんとは血のつながりはない。
大介さん久美子さん2人とも、血縁にはこだわりがなく、子育てがしたかった。
久美子さん:私たちの遺伝子がつながっている子どもじゃなくても、養子でもいいよねっていうことを、最初から2人で話していました。 日本にも、特別養子縁組という制度があることを知って、改めて「特別養子縁組の研修行ってみない?」という話を夫にしたら、 いいよと言ってくれました。
大介さん:結局、“家族のカタチ”って、例えば夫婦ってそもそも血のつながりがない 他人同士だけれど、一番家族の中で仲が良い存在だと思っています。
そこに、血がつながっていない子どもがいたとしても、仲の良い家族になれると思います。
子どもを迎えるまでに さまざまな研修や面談を受けてきた。
どんな子どもでも自分たちは受け入れられるのか。何度も話し合った。
久美子さん:自分たちが子育てをする時に、その子がどういう子であってほしいかなど、来てくれる子どもに望んでいることが全くないということも研修を受けて思いました。どんな子が来ても、一緒に育てていこうという心構えがそのときにできました。
3人の生活が始まって1年。
息子さんは、大介さんと久美子さんの愛情を一身に受けながら成長している。
大介さん:今も、養子で迎えたっていうことも、たまに忘れるくらいになっているので。普通にうちの子です。息子がね、僕たちに幸せをくれているんですよ。
ーー親として どんな存在でいたいですか?
久美子さん:やりたいことを見つけるお手伝いをしたり、そのための力をつけるお手伝いをしたり、いい相談相手とかになれればいいなと思います。
大介さん:僕らが人生で面白かったと思えることは全部教えてあげたいです。
いかがでしたか?
動画でもご覧いただくことができますので、動画をご覧になりたい方は、こちらからご覧ください。
育ての親になることを希望する方を継続してサポートする「特別養子縁組ケースワーカー(相談員)」を募集しています
今回ご紹介したご夫婦も利用してくださった、フローレンスの赤ちゃん縁組では、オンライン基礎研修やステップアップ研修といった、養親登録をするまでに不安や疑問を解消していただける充実した研修を用意しています。
さらに、お子さんを迎える前から、迎えた後の養育に至るまで、児童福祉に関する専門的な知識及び技術に基づき、ケースワーカー(相談員)が親身に面談等でお話を聞くことでサポートしています。
フローレンスでは、より多くの赤ちゃん、生みの親、育ての親の支援を目指し、相談援助の専門職であるケースワーカーチームを増員しています。
あなたの相談援助の経験を活かし、育ての親・ひいては予期せぬ妊娠に悩む生みの親に寄り添い、伴走する仲間になりませんか?
3/2(火)にオンライン採用説明会を行います。フローレンスの「赤ちゃん縁組事業部」の「ケースワーカー(相談員)」担当者から直接お仕事内容ややりがい等を聞ける機会ですので、ぜひご参加ください。