コロナ禍で生活困窮者への支援ニーズが今まで以上に高まる中、フローレンスでは2020年11月より、合同会社西友さまと共同し、賞味期限が近くなった食品を中心に、地域の団体さんに流通させていく仕組みを構築しました。
この仕組みは、福岡市内のサニー4店舗より西友・サニーの物流センターに毎週寄付食品を集約し、ココネット㈱の配送を通じて、ふくおか筑紫フードバンク(事務局:認定NPO法人チャイルドケアセンター)を通じて親子に届ける、というものです。
開始から2021年3月末まで、全22回の寄付食品の回収・配達を行うことができました。
このような形で、寄付食品が届き・・・
福岡市内で開催される子ども食堂等を通じて、親子に届けられています。
また、1月上旬にはクリスマス専用菓子、鏡餅といった季節を過ぎると販売しなくなるお餅などの季節食品もたくさん提供いただきました!
筑紫フードバンクさまからは、このようなコメントを頂きました。
新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞で、休業や失業による収入の減少により生活の不安が広がっています。ひとり親世帯や高齢世帯など社会的弱者がより強く影響を受ける形となっています。そのような状況下の中、こども食堂を通して「フードパントリー活動」の存在が大きくなっています。
現在、筑紫地区のこども食堂は53か所の登録があり、そのうちフードパントリーを実施しているところは、約25か所。コロナ禍で先行きが不安な中、西友さんからいただいた食材を地域のお子さまから高齢者の方々までおひとりでも多くの方々にお届けし、皆様の笑顔に繋がる支援になれば良いと思い、「フードパントリー活動」を続けて参りたいと思います。
(NPO法人チャイルドケアセンター 代表理事 大谷清美様)
そして、2021年6月より、食品寄付活動に参加していただく西友・サニー様の店舗数を段階的に増やし、佐賀・長崎・熊本・大分県の店舗を含めた九州地区の全68店舗から寄付食品をお預かりし、食品をお届けしていくことになりました。
今回の拡大より、「一般社団法人福岡県フードバンク協議会」さんのご協力を得て、「NPO法人フードバンク福岡」さんへの食品の流通もはじまります。
先日、早速第1回目のお届けが行われました!
「一般社団法人福岡県フードバンク協議会」さん、「NPO法人フードバンク福岡」さんからこのようなコメントをいただきました。
福岡県フードバンク協議会は地域で出た食品ロスを地域の福祉に活用することを目的にフードバンク活動を支援する組織で、福岡県内4つのフードバンク団体と合意書を交わして企業、団体様の食品寄贈窓口として活動しております。
今回はサニー様からの食品提供が始まり、とても感謝しております。全店で寄贈を取り組む企業としては福岡県初であり、食品ロス削減法が施行され来年度より食品ロス削減の取組が福岡県で本格化しようとする過程の中では、とても注目され手本となる内容です。長引くコロナ禍のなかで食料の支援が必要な家庭が増えており、共助の一環としてのフードバンク活動の重要性が高まる中、サニー様のご好意を有効に活用して、一人でも多くの人が希望をもって生きていける社会創りに貢献したいと思います。
(福岡県フードバンク協議会事務局長向居様)
特定非営利活動法人フ-ドバンク福岡は、現在福岡市を中心に、宗像市~朝倉市までのエリアを4つの受け取り施設を運営しながら、企業・個人の方から食品提供を受け、子ども食堂・福祉施設・行政の福祉課の窓口・生活困窮者等へ食品提供をおこなっております。
今回西友(サニー)様からの食品提供がはじまり、多くの食品を定期的に頂くことが出来たこと、フローレンス様より食品の配送をしていただけることに大変感謝しております。コロナの影響で多くの食品受け取りの申し出をいただき、提供する食品が不足しているなかでの継続的な食品提供は大変助かります。
食品ロスの取組みと同時に食品の必要な方への食品提供をみなさまと一緒にすすめていけることができることに感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。
(NPO法人フードバンク福岡事務局長 岩﨑様)
このような食品を届ける活動は、それ自体がたくさんの人の善意を巻き込む装置になっています。
活動に参加していることが、68店舗で働いている西友・サニーの従業員の方々の活力になること。そして、地域で見守り支えてくれる人たちが確かにいるという事実が、食品を通じて親子に届き、勇気になること、を祈っています。
企業とNPOが協働して社会課題の解決を目指すコレクティブ・インパクトの取り組みとして西友さまが実施する「社会貢献活動助成プログラム」において、フローレンスは2011年度からご支援をいただいています。
フローレンスの「訪問型病児保育」や「障害児家庭支援」「赤ちゃん縁組事業」および「こども宅食」など様々な事業の推進へのお力添えに感謝しています。
※本取り組みは2022年3月31日をもって活動を休止しています。
フローレンスでは、このように多くの企業・団体と協働し、「みんなで子どもたちを育む社会」を拡げていく活動を行っています。こうした活動は、企業からのご寄付や協働事業によって運営されています。
フローレンス一団体では社会を変えていくことはできません。
企業の皆さんとシナジーを最大化することで、より多くの親子の笑顔を実現していきたいと思います
CSR活動をご検討中の皆さん、ぜひ、お問い合わせください。