新しいあたりまえを、すべての親子に届けるために。
2021年度にフローレンスが、応援してくださる皆さんと一緒に成し遂げた活動・事業の成果と、社会に生み出した「新しいあたりまえ」を、アニュアルレポート2021にぎゅっと詰めこみました。2021年度にフローレンスにご寄付して下さった皆様には、郵送にてお届けしております。
アニュアルレポート2021の内容は、以下のURLからもダウンロードしていただけます。ぜひご覧ください!
今回はアニュアルレポート2021の見どころをまとめてご紹介します!
注目トピック1:事業の活動と成果
病児保育事業にはじまり、障害児家庭支援事業、にんしん相談・赤ちゃん縁組事業、保育ソーシャルワーク事業、こども宅食事業、そして東日本大震災をきっかけに活動を続けている仙台支社での保育園事業を中心とした親子支援事業など、フローレンスの活動は多岐に渡っています。
アニュアルレポート2021では、各事業の活動と成果をお伝えするだけでなく、利用者さんから寄せられた「支援があってよかった」「支援のおかげでこんな変化があった」といった生の声も掲載しています。
注目トピック2:コロナ禍の緊急支援
2021年度は、通常の事業に加えて、コロナ禍で一層厳しい状況におかれたひとり親家庭への緊急支援にも取り組んできました。特に、公的な支援が極度に不足している、離婚成立前で別居中の”実質ひとり親家庭”については、支援の拡充を提言するとともに、お米を無料配布するなどの緊急支援を行いました。
注目トピック3:ソーシャルアクションで、目指す社会へ
ソーシャルアクションとは、社会課題の根本解決を目指し、制度や世論のアップデートを推進する活動です。社会の課題を解決するためには、政策提言活動や意識変革をおこない、変化を後押しする力が必要です。
2021年9月、フローレンスが6年余りにわたり取り組んできた提言が実り、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行されました。
たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要でも、保育を受けられ、親の付添がなくても学校に行ける社会。障害や医療的ケアの有無にかかわらず、安心して子どもを産み育てることができる社会。そんな社会があたりまえになるように、フローレンスは活動を続けています。
その他のソーシャルアクションによる成果は、アニュアルレポート2021をご覧ください。
注目トピック4:社会課題を根本から解決する、新たな「支援モデル」を全国へ
2021年、フローレンスはまたひとつ、新たな事業を開始しました。「デジタルソーシャルワーク」です。
コロナ禍では、失業や収入減、DVによる離婚などで、経済的に厳しい状況に追いこまれてしまった親子が多く存在します。しかし、支援を受けるための手続きが煩雑、窓口で手続きをする時間がない、心理的なハードルが高いなどの理由から、「助けて」と言えない人も少なくありません。
フローレンスは2021年8月、食品配送等をきっかけにつながり、オンラインで継続的に声をかけ、ゆるやかに雑談・相談を受けながら情報提供・支援へつなぐ新しい支援モデル「デジタルソーシャルワーク」を実践する「おやこよりそいチャット」を神戸市から始動しました。開始からわずか半年で全国4,000以上の家庭とつながりました。
孤立・孤独を防ぐためにデジタルでつながるこの新しい福祉モデルは、現在国や多くの自治体から注目を集めています。「こども宅食」モデルのように全国への拡大を推進していきます。
フローレンスは2004年の設立以来、「親子の笑顔をさまたげる社会問題の解決」をミッションに掲げ、挑戦し続けています。
現在、日本国内ではショッキングな事件や、子どもの虐待ニュースなどが連日相次ぎ、心を痛めていらっしゃる方も多いかもしれません。また、食料や日用品など生活必需項目の価格高騰も生活に直結する課題です。夏休みに入る子育て家庭からは、不安な声が聞こえています。
フローレンスは2022年度も、不安定な環境で孤立したり、選択肢を狭められている親子にはこちらから働きかけ、すべての親子が笑顔で暮らせる社会を目指して活動に尽力しています。
こうしたフローレンスの様々な活動は、支援をしてくださる皆さんと共に実行しています。「新しいあたりまえ」をすべての親子に届けるために、これからも応援をよろしくお願いします!
【お知らせ】
2021年度にフローレンスにご寄付してくださった皆様にお届けしたアニュアルレポート2021の表記に誤りがありました。以下の通り訂正させていただきます。(WEBサイトに掲載のPDFは修正済です)
1.障害児家庭支援事業(p5)
医療的ケアシッター ナンシーのお預かり人数が、2021年度の合計人数73名となっていましたが、正しくは、のべ人数85名となり、2021年度までの実績として、お預かりした障害児・医療的ケア児のべ人数は287名となります。
2. 財務報告(p9)
正)
[収益内訳]寄付金収益:714
[活動計算書]1.受取寄付金:714,330
2.受取助成金等:1,672,765
誤)
[収益内訳]寄付金収益:715
[活動計算書]1.受取寄付金:715,131
2.受取助成金等:1,671,964
※経常収益のうち、受取寄付金・受取助成金等の内訳の誤りを訂正いたしました。