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バックオフィスのイメージを超え、フローレンスの社外に飛び出す~BOOST UPのお仕事~

バックオフィスのイメージを超え、フローレンスの社外に飛び出す~BOOST UPのお仕事~

#働き方改革

こんにちは!都内在住、電機メーカーに営業として勤めている長瀬と申します。第3子の育休中、フローレンスにてプロボノとして活動しています。

わが子がお世話になっている保育士さんの素晴らしい働きぶりを日々目の当たりにするなかで、保育業界や「親子領域」の社会課題に興味を持ち、フローレンスの扉をたたいてみました。

そこで知った「フローレンスの中の人、フローレンスのしごと」について、皆様にもぜひお伝えしたいと筆をとりました!


「働き方革命事業部」「迎える育む部」「こどもレスキュー隊員」など、チームやそこで働く人を素敵に命名するフローレンス。

その名前には、各チームやそこで働く人が担う使命が込められています

そんなフローレンスには、”BOOST UP”というひときわ珍しい名前のチームがあります。

BOOST UP=押し上げる、力をつける、レベルアップする……

そんな名前に込められたBOOST UPチームのミッションやお仕事の魅力についてお伺いしました。

お話を伺った「BOOST UP」チームメンバー:杉田幸子さん

前職はIT企業の人事部門。

①1人目の育休中にTVでフローレンスの特集を観たこと

②2人目のお子さんの入院中に病児保育をネット検索、フローレンスがヒットしたこと

③次のキャリアを考え始めた時期に、登録していたフローレンスのメールマガジンで働き方革命事業部の求人を見つけたこと

の3つの縁が重なり、2008年、フローレンスに入社。

「バックオフィス業務の切り分け」の専門家

 

―BOOST UP、聞きなれないチーム名ですがどのような仕事をされているのですか?

 

杉田事業推進メンバーがコアとなる仕事に集中できるような環境をつくることがミッションです。フローレンスの各事業部にBOOST UPの担当者が入って、事業推進メンバーがやるべき仕事とそうでない仕事(バックオフィス業務)の切り分けを行います。

 

―ただバックオフィス関連の仕事を引き受けるだけでなく、仕事の切り分けからBOOST UPが担当するのですね。

 

杉田:そうですね。さらに切り分けしたバックオフィス関連の仕事を、適切な部門に渡す役割も担っています。

 

―BOOTS UPですべて引き取るのではなく業務の委託先も検討・調整されるのですね。

 

杉田適材適所を意識して業務の委託先を考えています。例えば、障害者雇用で入社したメンバーはマニュアル化された業務が得意な一面がありますので、そのような業務をお願いしています。また、医療的ケア児のお母さん達向けに、保育とセットで就労のトレーニングを行う事業をスタートしたのですが、そちらも委託先の1つです。

 

―業務の切り分けについてもう少しお伺いします。BOOST UPが事業部に一定期間入り、業務の切り分けを行うイメージでしょうか。業務の切り分けを検討する時間も惜しい!という事業推進メンバーの声もあるのかなと推測しますが……いかがでしょうか。

 

杉田:事業推進メンバー自らが仕事の切り分けをする場合はそういった声も上がりそうですね。フローレンスでは、BOOST UP自身が事業に入り、半年くらいかけて事業部の仕事をしながら業務の切り分けを行います。このため、特に事業部に負担がかかっていることはないと思います。そもそも事業部としては、業務に集中したい!という気持ちが強いので、BOOST UPが入ることには非常にウェルカムな雰囲気ですね。

「バックオフィスのチャレンジ」 BOOST UPの仕事を事業化!

 

―BOOST UPの仕事は、社内だけでなく他団体のバックオフィス業務の支援も含まれるということですが、具体的にどのような活動をしているのでしょうか。正直なところ、バックオフィス部隊が他団体の支援をする、というイメージが描きづらいです……。

 

杉田:まさに「バックオフィスのチャレンジ」といえる仕事になると思います。社内向けの業務である「バックオフィス業務の切り分け」と「その業務の(適任者への)振り分け」を、BOOST UPチームの事業として他団体に提供していきたいと考えています。

NPOに限らずスタートアップ企業は何もないところからスタートするため、たくさんの「初めて」への対応で苦労します。そこを初めてではない人(=BOOST UP)が対応すれば、スタッフ皆さんが事業そのものに集中できる環境が整うわけです。人事部門に人手をかけられないという多くのスタートアップ企業の課題に対し、私たちが支援していきたいと考えています。

 

―フローレンスの事業部の仕事を加速させるためのBOOST UPチームから、他団体の仕事を加速させるためのBOOST UPチームにバージョンアップするのですね……すごい!

 

杉田:フローレンスは設立4年目から人事を整え始め、それがその後の成長に貢献しました。この経験を今後立ち上がる団体にも広げたいと考えています。

東京マラソン01

(右から二人目が杉田。数年前、東京マラソンチャリティの寄付団体として選出され、参加した時の一コマです)

「誰でもできる仕事 」をつくることの価値

 

―予想以上に幅広くクリエイティブなお仕事です。一般的な「バックオフィス」「事務」のイメージとは印象が異なるお仕事内容ですね。

 

杉田:そうですね。私は事務の仕事に誇りを持っているのですが、そのスキルを、ただ業務を回すことに使うのではなく、社会課題の解決を加速するために使えることがこの仕事の魅力です。事務ってマニュアルにすれば誰でもできるものなのです。事務を分解して、誰でもできる仕事に落とし込んでいくことが、事業推進につながります

 

―「誰でもできる」という言葉は、ネガティブな文脈で使うことが多いように感じるのですが、「誰でもできる」仕事にすることに価値があるわけですね。

 

杉田:そうですね。いい仕組みに落とせたときに、よしっ!!と思います。それが仕事の醍醐味ですね。

 

―「いい仕組み」は、見えるものなのですか?

 

杉田:見えると思います。ちょっと面倒だったり、手間がかかったりする作業は、仕組みに美しくない部分があるものです。息を吸って吐くくらい手間かからなければ、問題ないオペレーションで仕事は回っていくはずですから。

 

―オペレーションが回らない=仕組みに問題がある、という視点を持つ人が社内にいることはとても心強いですね。個人の責任にせず仕組み改善に目を向ける組織があることは、とても働きやすくていいなと思います。

 

杉田:実は「バックオフィス業務の切り分け」自体もある程度マニュアルに落とせないかなと考えています。今はメンバーが2人ということもあり、属人化している部分があるので……。新しいメンバーのフレッシュな視点で、マニュアル化の可能性を探ってみたいと考えています。

 

―杉田さんが「誰でもできる仕事」にする価値に気が付いたのは、いつですか?フローレンスに入社されてからでしょうか。

 

杉田:3回の育休取得の経験が根本にありますね。自分がいないとわからない仕事の仕方ではダメだと気が付きました。〇〇さんがいないと回らないという状況は、経営者にとっても負債でしかないわけです。究極は、引継ぎ等がなく休みに入ったとしても、その人の仕事がまわり続けることが理想です。

 

―その想いがフローレンスが求めるバックオフィスの在り方に合致したわけですね。

 

杉田:そうですね。働き方革命事業部も、元々はすべてのバックオフィス業務をマニュアルに落とそうというところからスタートしました。フローレンスは組織として仕事のマニュアル化や可視化を重視しています。仕組み化や可視化によって、在宅勤務制度も早くから整いましたね。

 

―様々な事業部や他団体との連携が主な仕事なので、人とコミュニケーションをとることが好きな方も向いているお仕事かなと思います。

 

杉田:そうですね。事業部のメンバーの1人として働けるし、いろいろな事業部にはいれるから飽きないですよ。だから、どんな仕事が来ても楽しめる、面白くやる方法を考えられる人にはとても魅力的な仕事だと思います。


フローレンスでは、現在BOOST UP担当の新しいメンバーを募集しています。フローレンスに留まらず、社外団体の事業推進にもあなたの力を発揮できます。

社会課題の解決のために、あなたの事務スキルをいかしてみませんか。


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