平素より、私たちの支援活動や事業現場運営、政策提言やソーシャルアクションなど、弊会の活動に多大なるご協力とご支援をいただき、心よりお礼申し上げます。
本日は、フローレンス社内の体制変更の予定についてお知らせいたします。
2022年8月末をもって駒崎が代表理事を降り、9月1日よりディレクター兼理事の赤坂が代表理事に就任することを取り決めました。
関係者の皆さまには急なお知らせとなり、誠に申し訳ありません。
代表理事交代の経緯について、ご説明します。
駒崎のパートナーであり地方議員である駒崎美紀の選挙が来春(23年4月)に近づいてきました。前回、はじめての立候補時は「あたらしい党」という地域政党から出馬し、議員やスタッフ等、仲間たちもいましたが、今回は完全無所属のため、支えてくれる人手も少なく厳しい選挙戦となることが予想されています。
駒崎にとってはパートナーの一番の支援者として活動に注力しなければならないタイミングであると同時に、それだけではない使命も感じています。それは、今の日本は女性議員が非常に少なく、それが世界ジェンダーギャップ指数146カ国中、116位という状況をもたらしている一因でもあり、こうした政治環境を変える一助になることです。
もちろんNPO代表が個人的に政治家を応援することは、憲法で保証された思想信条の自由、表現の自由があるので、法的にまったく問題はありませんし、これまでもおこなってきました。むしろ、NPOとは中立の立場であらゆる政治家と連携し、必要があればどんな政治家にも異を唱えることも重要な役割のひとつです。
しかし、NPOの代表が身内を全面的に応援するとなると、団体の中立性に疑問を持たれる可能性を、考慮しなければなりません。
よって、団体が誤解を受けるリスクを最大限減らすために、一時的措置として、駒崎が代表理事職を外れ、理事でありディレクターである赤坂が代表理事に就任することを理事会にて決定しました。団体の方針としては、もちろんこれまでと変わらず、政策提言・政策起業活動を積極的に展開し、国内の子育て・こども・親子領域の課題解決のため、制度変革を推し進めていきます。
翻って、同じく社会課題解決に汗するNPO経営者各位としましては、フローレンスがこうした決定をしたことを受けて、選挙や政治に関わることに、どうか萎縮しないでいただけたら幸いです。
フローレンスは2020年に経営体制を抜本的に見直し、駒崎や赤坂(次期代表理事)を含む4人のディレクターチームで経営的な意思決定をするチーム経営体制を施行してきました。今回代表理事を交代しますが、駒崎は会長職として経営にたずさわって参ります。経営に関わる意思決定や各部門のマネジメントについては、従来通りディレクターチームで経営を推進していきますのでご安心ください。
最後に、関係者各位におかれましては、今後も変わりなく、ご支援いただけますと幸甚に存じます。体制は変わりますが、運営実務においては特に変わることなく、親子の笑顔を阻む社会課題と格闘して参ります。
皆さんと共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくっていくことに変わりはありません。ぜひ、今後とも活動にご期待いただけますようよろしくお願い申し上げます。
認定NPO法人フローレンス 新代表理事・赤坂緑より
略歴・コメント
1999年慶應義塾大学卒業。事業会社にてマーケティング・育成等を経験後、2014年1月認定NPO法人フローレンス入職。病児保育事業・保育園事業のマネージャーを経て、2018年にディレクター就任。二児の母。キャリアコンサルタント・保育士。
自分の子どもが病児保育の利用会員だったことをきっかけにフローレンスと出会い、入職し9年目となります。このたび代表理事に就任し、気持ち新たにフローレンスの掲げるビジョンの実現に向けて邁進してまいります。
引き続き変わらぬご支援の程よろしくお願い申し上げます。
※フローレンスグループとは
駒崎が法人の代表理事を務める一般社団法人こども宅食応援団、医療法人社団ペルル、駒崎が創業者であり会長を務める認定NPO法人フローレンスの3団体を、フローレンスグループとしています。なお、フローレンスグループ各法人間に資本関係はありません。
フローレンスグループ 会長CEO
認定NPO法人フローレンス会長 駒崎弘樹
代表理事 赤坂緑