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「都議会HPVワクチン勉強会」で、関連団体とともに東京都での男性へのHPVワクチン公費接種化を提言しました!

「都議会HPVワクチン勉強会」で、関連団体とともに東京都での男性へのHPVワクチン公費接種化を提言しました!

#こどもと女性のためのクリニック #政策立案・政策提言 #エコシステムづくり

9月11日に「都議会HPVワクチン勉強会」が開かれ、男性へのHPVワクチン公費接種化に向けて活動する各団体とともにフローレンスも出席し、登壇しました。

 

HPVワクチンは「子宮頸がんワクチン」と呼ばれることもあり、一般的には女性のためのワクチンという認識の方がまだまだ多いのではないでしょうか。

 

しかし、HPVワクチンは陰茎がんなどの男性のがんにも有効で、海外では男性への定期接種を行う国もあります。日本国内でも少しずつその有効性が知られるようになり、一部の自治体では公費助成が始まっていますが、日本全体に広げていくためにはまだまだ認知度が低いのが現状です。

 

そのような中で都民ファーストの会より、HPVワクチンの啓発活動に積極的に取り組んでいる団体から話を聞きたいと要望をいただき、フローレンスも勉強会に参加しました。

男性へのHPVワクチンの啓発活動のため、無料接種アクションを実施

 

HPVワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。

HPVは主に性交渉で感染し、男女問わず約8割の人が生涯に一度は感染します。HPVの感染により女性では子宮頸がんを、男性では陰茎がん、男女ともに尖圭コンジローマや中咽頭がん、肛門がんのリスクを高めます。

女性の子宮頸がんは20代から増え、子育て世代の母が子どもを残して亡くなることや、出産を諦めざるを得ないケースの原因となります。オーストラリア、アメリカなどでは男女ともに定期接種となっています。

日本では、2022年より女の子に対する積極的勧奨が再開され、2023年4月以降に女の子へは9価のHPVワクチンの定期接種化が決まりました。

一方、男性に対しては国内では9歳以降の4価のHPVワクチンが承認されているものの、自費の接種となり価格が1回あたり2万円弱(全3回で計約5~6万円)と高額であることと、またその必要性が十分に認識されていないこともあり、男性への接種は進んでいません

そこで、フローレンスはグループ法人であるマーガレットこどもクリニック、および、一般社団法人HPV についての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)とともに、男女問わずHPVワクチンを接種することの必要性を訴えるためのアクション『男の子にもHPVワクチンを!』として、23年1~3月に9~18歳の男性にHPVワクチンの無料接種を提供しました。


申込募集の開始からわずか1日で枠が埋まり、60名の募集枠に対して2倍以上となる「140名」が応募。予想以上の反響に私たちも手応えを感じたアクションでした。

『男の子にもHPVワクチンを!』キャンペーンの詳細はこちら

勉強会で「東京都におけるHPVワクチンの男性の公費接種化」を提言

 

フローレンスやHPVワクチンの啓発活動に積極的に取り組む他の団体から現場の話をヒアリングしたいと、9月11日に「都議会HPVワクチン勉強会」が開かれました。

 

勉強会当日は、フローレンス以外にも、HPVワクチンの啓発活動に取り組むみんパピ!の宋先生や稲葉先生・今西先生、一般社団法人シンクパール学生団体Vcanが参加。

 

フローレンスからはマーガレットこどもクリニック院長の田中が登壇しました!

田中は、国内外におけるHPVワクチンの男性への接種状況や『男の子にもHPVワクチンを!』アクションへの反響を紹介し、

「HPVワクチンを男性も接種することでHPV感染により男性が罹患する可能性のある陰茎がんや中咽頭がんなどを予防することができます。ワクチンは3回の接種が必要なため、子どもが多い家庭だと負担は相当なものになります。公費接種化することでより多くの男性の健康を守り、パートナーへの感染も防ぐことにつながります」

と、まずは東京都で公費接種化を進めて欲しいと訴えました。

 

参加した東京都議会議員の皆さんからは、「男性へのHPVワクチンの普及啓発を阻む原因となっているものは何か」「都議会としてどのようなサポートができるか」と熱心に質問をいただき、前向きな意見交換が行われました!

民間の立場で事業を通じて一般の声を拾いながら社会課題解決に取り組む各団体と、政策を検討する都議会の議員の皆さんが手を取り合い、何ができるか考えるーーー私たちとしても心強く、とても有意義な時間でした。

 

現在、青森県平川市、千葉県いすみ市、東京都中野区など先行して一部の自治体で男性の公費接種化が進んでいます。

今後、東京都で男性の公費接種化が実現すれば、他の地方自治体、そして日本全体に広がる可能性もあります。

 

これからもフローレンスは、HPVワクチンの男性の公費接種化に向けて各自治体や国と連携しながら訴えを継続していきます。

 


私たちの「社会を変える」活動は、ともに社会を変えたいと願い、支援してくださる皆さんのお気持ちとご寄付に支えられています。

活動を支援してくれる皆さんの賛同やSNS等での発信も議員を動かす力になり、社会を変えることにつながっています。

ぜひ、今後ともフローレンスの活動を応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。


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