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42組83名の親子が参加!ご家庭同士のつながりも生まれた「おやこよりそいチャットやまがた」初のリアルイベント

42組83名の親子が参加!ご家庭同士のつながりも生まれた「おやこよりそいチャットやまがた」初のリアルイベント

#ハイブリッドソーシャルワーク

2023年10月20日、「おやこよりそいチャットやまがた」では新たな取り組みとして、地域団体と連携したリアルイベント「やまがた親子オータムデー『シェアスマイル』」を実施しました。

「おやこよりそいチャット」は、LINEなどを使用したオンライン支援と、対面支援を組み合わせて子育て家庭に伴走する「ハイブリッドソーシャルワーク」の実践事業として全国で展開しています。
利用者にとってハードルの低いLINEなどのSNSでつながり、ゆるやかに雑談・相談を続けながら、地域の行政・福祉サービスなどの情報をプッシュ型で提供し、必要な支援へつないでいきます。必要に応じて対面支援を組み合わせることで、利用者のニーズに沿った支援を切れ目なく継続して行うことができます。

全国で約8,553世帯のご家庭が「おやこよりそいチャット」に登録しており(2023年11月時点)、山形市でも2022年5月より自治体からの受託事業として「おやこよりそいチャットやまがた」に取り組んでいます。

「おやこよりそいチャットやまがた」初のリアルイベント開催!

「おやこよりそいチャットやまがた」では、LINEを通じて山形市にお住まいの子育て家庭とつながり、オンラインで継続的に声をかけ、ゆるやかに相談を受ける中で、必要な情報提供・支援へつなげています。

ご家庭とやりとりさせていただくなかで「小さいこどもと一緒でも安心して出かけられるイベントに行きたい」「親子で楽しめるイベントに行きたい」という声をおうかがいすることがありました。

そこで、お子さんと一緒に楽しめたり、気軽に相談ができたりする場を企画してみよう、という話になったことが今回の企画の発端です。

さらに、フローレンスだけで運営するのではなく、地域の支援団体さんとも協働でイベントを運営することで、「おやこよりそいチャットやまがた」の今後の支援にもつなげていきたいと考えてお声がけしたところ、複数の地域団体さんが協力してくださることになりました。

やまがた親子オータムデー イベント看板

そうして、山形市の子育て家庭のために集った複数の団体で企画し実現に至ったのが、やまがた親子オータムデー『シェアスマイル』です。

支援団体とのつながりだけでなく参加者同士のつながりも

2023年10月20日に開催した、やまがた親子オータムデー『シェアスマイル』。
当日は、42組83名の親子が会場に足を運びました。

「おやこよりそいチャットやまがた」の利用者はもちろん、会場となった「やまがたクリエイティブシティセンターQ1」のWEBサイトや各団体からのお声がけでご来場の方や、ご友人と誘い合わせて参加した方もいました。
当日は、さまざまな年齢のお子さんに楽しんでいただけるよう、未就学児を対象とした読み聞かせや、小学生以上を対象としたレゴ®ブロックワークショップなどの企画を行いました。

やまがた親子オータムデー『シェアスマイル』 概要

開催日
2023年10月20日(金)

内容
・読み聞かせ(対象:未就学児) ・出前図書館 ・ベビー・こども服、ウィメンズ服持ち帰り ・レゴ®ブロックワークショップ(対象:小学校1年生以上)

対象
・おやこよりそいチャットやまがたの登録者 ・山形市在住の妊産婦・子育て世帯

『シェアスマイル』で行った4つの企画について、当日の様子と運営に携わった団体・企業からの想いをお届けします。

読み聞かせ(対象:未就学児)

読み聞かせの様子

未就学児を対象にした読み聞かせは、山形市社会福祉協議会さんと認定NPO法人クローバーの会アットやまがたさんにご担当いただきました。
巨大絵本や手遊びをご家庭と一緒に楽しみ、お子さんだけではなく親御さんも一緒に楽しんでいる様子が印象的でした。

会場は、人工芝とブランケットをひき土足NGにし、乳幼児のお子さんがいるご家庭もゆったりと過ごせるよう工夫しました。

この読み聞かせをきっかけに、同じ会に参加した親御さん同士がお友達になられており、「おやこよりそいチャットやまがた」とのつながりだけでなく、ご家庭同士でのつながりを持てる場となっていたこともリアルイベントならではの出来事だと感じました。

また、山形市社会福祉協議会やクローバーの会アットやまがたのスタッフさんがご家庭とお話をし、コミュニケーションを積極的に取っておられたことも印象的でした。その場で簡単な子育て相談や地域資源の紹介をしてくださり、どのご家庭も笑顔で帰られていました。

令和4年から、山形市からの委託事業として「子ども見守り宅食支援業務」を担当している山形市社会福祉協議会です。
今回、急遽このイベントの「絵本の読み聞かせ」に参加しましたが、市立図書館の方々が沢山絵本を準備して下さったお陰で、絵本をじっくり見つめる子ども達の顔や、親子で手遊びを楽しむ姿に、私自身の心がほっこりとして、とても心地よい時間を過ごすことが出来ました。どうもありがとうございました。

運営:山形市社会福祉協議会

親御さんにベビー服やこども服などをゆっくり選んでいただけるように、小さいお子さんの見守りをさせていただきました。そのことをとても喜んでいただけたようで良かったです。私たちも元気いっぱいのお子さんたちと一緒に遊んだり、親御さんと色んなお話ができたりして、とても有意義でした。LINEでつながっている方とも会場でお会いすることができて、嬉しく思いました。

運営:クローバーの会アットやまがた

出前図書館

出前図書館のスタッフ

『シェアスマイル』には出前図書館も登場。山形市立図書館さんの企画です。
当日は季節にちなんだ絵本や子育ての本を中心に約200冊が会場に並びました。

人目を気にせずゆっくり本を選んでもらえたことや、その場で初めて図書館の利用カードを発行する方がいたりと、普段なかなか静かな図書館にお子さんと一緒に足を運びづらいと思われていた方が、図書館という地域資源につながる第一歩にもなる機会でした。

図書館のスタッフさんが、親御さんが本を選んでいるあいだお子さんとお話したり、来場者さんと積極的にコミュニケーションをとったりしたことで、会場全体が良い雰囲気になっていました。

山形市立図書館では、2023年春からイベント会場や学校などに出向き、テーマ毎に厳選した本を陳列して貸し出す「出前図書館」を行っています。
やまがた親子オータムデー『シェアスマイル』の会場では、多くのお子さんや保護者さんに絵本などを手にとっていただき嬉しく思いました。
今後も、おやこよりそいチャットやまがたでのイベントをはじめ、市内の様々なイベントや子育て施設等で出前図書館を実施する予定です。ぜひ足を運んでみてください。

運営:山形市立図書館

ベビー・こども服、ウィメンズ持ち帰り

ベビー・こども服、ウィメンズ持ち帰りの様子

ベビー・こども服やウィメンズ服の持ち帰り企画では、特にお子さんのお洋服が喜ばれました。
お子さんだけでなく親御さんの服も用意があったとこに驚き喜ばれている方も。
近年コロナ禍や物価高騰の影響などで、経済的に厳しくなっているご家庭も少なくはなく、生活に必ず必要な食などと比べて後回しにしがちな洋服は、非常に喜ばれていました。

レゴ®ブロックワークショップ(対象:小学校1年生以上)

レゴ®ブロックワークショップ

レゴジャパンさん協力のもと、小学校1年生以上を対象に一人6個のレゴ®デュプロ®ブロックを使って、下記のワークショップを行いました。
少ない数のブロックでも色々な遊びができるということを、今回のワークショップを通じて知っていただけたかと思います。

◎ブロックをつかっておはなししてみよう!
◎レゴジャパンクイズ
◎どうぶつをつくろう
◎いろかたちきおくゲーム
◎タワーをつくろう

当日はオンラインでレゴ社とつなぎ、社員の方が講師として終始和やかな雰囲気をつくったり、時には会場に笑いが起こる場面があったりと、賑やかで明るく楽しい企画となりました。

お子さんが主体となって活動できるワークショップだったこともあり、自分が制作したものを披露する場面では、皆さん積極的に手を上げてお話してくださっていたのが印象的でした。

個人個人で制作するワークだけでなく、“タワーを作ろう”というコーナーでは、参加したお子さん複数名で協力しながら大きなタワーをつくっていて、お子さん同士の交流も生まれていました。

子育て世帯は身近な相談相手がおらず、孤独を感じているケースも少なくありません。そこで、今回のような対面型のイベントを行うことは、子育て世帯にとって地域とつながる大切な機会になると感じております。私たちも、今回のイベントで感じた思いや気づきを今後の支援に活かしていければと考えております。

協力:山形市こども家庭支援課

肩身の狭い思いをすることなくイベントを楽しめた

4つの企画を実施した『シェアスマイル』。
それぞれの企画に参加したご家庭から感想をいただいています。
一部にはなりますが、その内容をご紹介します。
(※個人が特定できないよう一部内容を変更して掲載しております)

読み聞かせ(対象:未就学児

・社協のスタッフのみなさんが優しく移動も手伝ってくださいました。子育てサロンでお会いした時のことを覚えていてくださり、嬉しかったです。 絵本の読み聞かせでは手遊びも読み聞かせも1歳のこどもの反応がよく、0歳の頃に比べると成長が感じられてよい体験となりました。2人連れで行ったのでどうなることか心配でしたが、スタッフのみなさんのお心遣いで、肩身の狭い思いをすることなくイベントを楽しめました。ありがとうございました。

・温かい雰囲気で、みなさん優しくて嬉しかったです。 帰り、両手に荷物抱えていたら駐車場まで運んでいただき、申し訳なさと感動と感謝でした。

・今回はイベント開催ありがとうございました! 読み聞かせや親子遊び、大人も楽しかったです!また開催してください! このようなイベントがある事があまり知られていない気がするので、もっと周知しても良いのにな~と思いました。

出前図書館

・図書館に出向く機会がなかなかないので、出前図書館はいいと思った。

・こどもに本を読むときの参考になりました。普段より図書館を利用しますが、こどもがグズリ始めると慌てて帰ってくるので人目を気にせず選べるのは嬉しいです。

・こどもが本を手に取って選んでいたので、自分で選べて楽しそうだった。

ベビー・こども服(新品)、ウィメンズ(リユース品)持ち帰り

・ママの服もあって嬉しかったです。選んでいる間、こどもを見ててもらえたのでショッピングに来た気分でリフレッシュできました。

・こどもと一緒だと、こどもが飽きてしまって、なかなか自分の服を選ぶことも買う時間もないからほんとに助かった。

・新品があるとは思ってなかったので、嬉しかったです。ベビー服も高いので助かります!

レゴ®ブロックワークショップ(対象:小学校1年生以上)

・Zoomでのやりとりが楽しかったと言っていました。また、大人の方とでもおにいさん・おねえさんと呼ぶことでこどもも親しみやすさを感じていたようです。

・とても楽しい企画ありがとうございました。こどもたちが発言する機会もあり、いろいろ考えが聞けて嬉しかったです!1時間では時間が足りなかったです。

・こどもがずーっと楽しみにしていて、期待通りの内容だった。今まで知らなかったレゴのことを知る良い機会になりました。ありがとうございました。

オンラインと対面の両輪で、ご家庭とつながり伴走していく

レゴワークショップの様子

来場者アンケートからも、約91%の方が「また参加したい」と回答しており、実際にリアルイベントを開催してみて、ご家庭にも前向きな変化を届けることができたと感じています。
今回の企画をはじめ、例えば食育講座や社会科見学、親子ヨガや料理教室など、親子で一緒に参加できて、お子さんも親御さんも楽しめるイベントへのニーズが高いこともわかりました。

それぞれの企画がご家庭に楽しい時間をプレゼントできたことはもちろん、「おやこよりそいチャットやまがた」に登録はしているが相談まではしたことがなかったご家庭とリアルの場で関係を築けたことや、過去にサポートしていたご家庭のその後の様子などを直接お伺いできたなど、オンライン支援と対面支援の両輪でご家庭を支えることの有効性も確認することができました

今回のような来場型のリアルイベントだけではなく、さまざまなかたちで「おやこよりそいチャットやまがた」の利用者に喜んでいただけて、地域とのつながりも築けるような施策を今後も取り組んでいきたいと考えています。


現在、フローレンスでは、「おやこよりそいチャット」の取り組みだけでなく、ひとり親や経済的に厳しい子育て世帯など、社会的に孤立しやすい、支援につながりにくい世帯に対する支援を強化しています。

このような活動はみなさんからの寄付で支えられています。

ハイブリッドソーシャルワークも、ご寄付がなければ続けることはできません。
ぜひ、応援をよろしくお願いします。


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