2024年11月15日(金)・16日(土)、神戸こども宅食では地域団体や企業と協力した子育てイベント 「親子でいこーべ(KOBE)!秋のハッピーギフトフェア」を開催し、神戸市在住の子育て世帯350世帯を招待しました。
神戸こども宅食は、神戸市在住の子育て家庭を対象に、フローレンスが展開する、「チャット相談」と「対面での支援」を組み合わせた新しい支援モデル「ハイブリッドソーシャルワーク」の実践モデルとして2021年8月にスタートしました。
チャット相談では、約7,922人(2024年12月時点)とつながっています。LINEでのコミュニケーションを活用して「常時接続」し、相談以外の接点を持つことで、子育て家庭と信頼関係を築いていきます。ゆるやかに雑談・相談を受けながら、自然な流れで親子が本当に必要としている情報提供や自治体や地域の支援団体との連携・調整を行っています。
対面支援では、神戸こども宅食プロジェクトとしてBE KOBEミライPROJECTさん(※)と協力し、経済困窮等困難な状況にある子育て家庭へ年4回、食品を配送しています。これまで累計3,370世帯にお届けしました。また一部のご家庭には、フローレンスの専門職相談員がご自宅を訪問し、食品をきっかけに関係性を構築、地域の支援団体にスムーズにつなげることができるよう訪問型のこども宅食も行っています。
▼BE KOBEミライPROJECTとは? |
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市民・行政・企業・大学が連携し、神戸市のシビックプライド・メッセージである「BE KOBE」の実践活動として、神戸の未来を担う子どもたちを支援する取り組みです。 BE KOBEブランドを活用した経済活動やBE KOBEミライセッション等様々な社会貢献プロジェクトを行っています。 |
満足度94%!子どもの喜ぶ顔がみられ、親にとっても幸せな時間に

▼「親子でいこーべ(KOBE)!秋のハッピーギフトフェア」概要
開催日 | 2024年11月15日(金)~16日(土) |
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内容 | ・プレゼント品の配布 (レゴ®ブロック または 食品セット のどちらか一方) ・クリスマスギフトお菓子の配布 ・子育て相談ブース ・子育て情報スペース ・レゴあそび場 ・お絵かきコーナー ・輪投げコーナー |
対象 | 神戸こども宅食ご利用家庭 ・神戸市在住の子育て家庭の方 のお申し込み者の中から、抽選で350世帯をご招待 |
協力 | ・BE KOBEミライPROJECTさん ・神戸市こども家庭局こども未来課さん ・株式会社 NEQLIAS(NPO法人いきるちから)さん・認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸(CS神戸)さん |
プレゼント品の配布

プレゼント品は、「レゴ®ブロック」または「食品セット」のいずれかをご家庭ごとに選択していただき、会場でお渡ししました。さらに来場したすべてのご家庭にお菓子の入ったクリスマスギフトを1個ずつプレゼントしました。
「食品セット」の中身は、神戸市のお米屋さんからお米を購入したり、神戸市に店舗を持つパン屋さんのクッキーやラスクを購入し、他の食品と一緒にお配りしました。

また、株式会社フェリシモさんからは、「500色の色えんぴつ」を1本ずつ梱包いただいたものをご提供いただきました。
1色ずつそれぞれに色の名前が記載されているため、保護者の方も1色1色じっくりと見ており、「どれにしようか?」と親子で楽しそうに選んでいる光景がとても印象的でした。

BE KOBEミライPROJECTのスタッフさんは、プレゼントをお渡しする時、必ずお子さんの目線まで目線を落とし、「どっちの色がすきかな?」、「来てくれてありがとう」など、コミュニケーションを取りながら楽しい雰囲気を作ってくださいました。
最初は緊張の様子だったお子さんも徐々に笑顔になり、最後は満面の笑顔で「バイバイ!」と手を振っていました。
「BEKOBEミライPROJECT」井出山さまコメント

神戸市内の子育て家庭350世帯をご招待した会場はとても活気にあふれていました。
お子さんや保護者の方々が「こんなプレゼントをもらったよ!」と嬉しそうに話してくださったり、遊び場コーナーで元気いっぱいに遊ぶ姿が見られたりと、たくさんの笑顔であふれていました。
現代社会ではコミュニケーションの希薄化が課題となっていますが、今回のギフトフェアや神戸こども宅食などの取組みが子育て家庭とのよりよい関係づくりになっていると感じました。こうしたイベントが、地域のつながりや子育て家庭への支援の一助となることを願っています。
おはなし会
おはなし会は、「おはなしぽけっと」の竹之下さんにご協力いただきました。
竹之下さんは、 NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師、おもちゃコンサルタントとして神戸市のイベントや子育て施設などで「おはなし会」を行っています。
親子参加型のおはなし会がスタートすると、お子さんに小さな扉をひらいてもらったり、お手玉を使って「どっちの手にはいっているかな?」とクイズを出したりと、お子さんはもちろんのこと保護者の方も釘付けのあっという間の30分でした。
「おはなしぽけっと」 竹之下さまコメント

おはなし会では、年齢に関係なくお話を楽しんでもらえるように、紙芝居、参加型絵本を含め、わらべうたと用意しました。じっくり聞いている子、問いかけに夢中な子などいろいろな楽しみ方をしてくれていました。親のお膝で、大人の間でと聞き方もさまざま。お子さんに寄り添っておられる姿はとても微笑ましかったです。
印象に残っているのは、お母さんがご自分に読み聞かせて欲しいというリクエスト。その時間がとても良かったと感じてくださり、もっとお子さんに読んであげようと思ってくださったことです。「絵本は読んでもらうもの!」この体験を通じて子育てのお手伝いができたとうれしく思った瞬間でした。
レゴブロックあそび場 / お絵かきコーナー / 輪投げコーナー

当日は、ご来場のみなさんに楽しんでいただけるよう、親子でたのしめるお絵かきコーナー・輪なげコーナー・レゴあそび場を作りました。
「レゴブロックあそび場」は、神戸市中央区に本社がある、株式会社NEQLIAS(ネクリアス)さんにご担当いただきました。NEQLIASの社員さんは、NPO法人いきるちからを運営し「すべての子どもたちに体験活動の場を提供する」という目的の元、さまざまな体験の機会をこどもたちに提供しています。本イベントの「地域と子育てご家庭がつながるきっかけ」、「体験機会の創出」という趣旨に賛同していただき、ご参加いただきました。
「ここに置いたらかっこよくない?」「青色にしてみる?」など、楽しく夢中になれる空間をつくっていただき、1時間近く夢中で遊んでいるお子さんもいました。
株式会社NEQLIAS 田口さまコメント

レゴブロック遊び場では子どもたちが笑顔で夢中になって遊んでいる様子をみて、改めてこのような体験できる場の重要性を実感しました。また、今回初めて企業としてご協力させていただき、子育て家庭だけではなく地域のみなさまと交流のできる場として価値あるものだと感じました。地域の課題に取り組む中で実際に活動されている様々な方との連携を図ることでより多くの支援や課題解決につながるきっかけとなる大切な機会だと感じます。今後も積極的に参加していきたいと考えています。
子育て相談 / 子育て情報コーナー

「子育て相談コーナーでは」、約10組のご家庭から相談予約を受け付けました。
相談内容は、お子さんの発達、不登校、思春期のお子さんとの関係性など多岐にわたりました。中には、よりそいスタッフにお気持ちを吐露しながら涙を流すお母さんもいました。
チャット相談では、困った時にスマホなどから相談できるメリットがありますが、対面相談では、お互いの顔をみながら、その時の感情や温度感も共有することができるというメリットがあります。「チャット相談」と「対面での支援」はどちらも必要不可欠で、その時々のご家庭の状況や相談する方のお気持ちによって選択することができるということが、重要であると実感しました。

来場したご家庭の感想
来場者アンケートでは、約94%の方が「大変満足」「満足」と回答し、とても満足度の高いイベントとなりました。一部、来場者アンケートの感想をご紹介します。(※個人が特定できないよう一部内容を変更して掲載しております)
Aさん
すごく素敵なイベントを開催してくださって、本当にありがとうございました!イベント自体母子共にすごく楽しかったですし、家でレゴで一緒に遊んで楽しんでいます。絵本の読み聞かせも楽しかったです!スタッフの皆さんもすごく優しくて、嬉しかったです!
Bさん
物価高の為、必要な食品しかなかなか買えず…おもちゃが高くてなかなか買ってあげれないので母も子もすごく嬉しかったです。
他にもお菓子やジュース、色鉛筆などこどもにとってとても幸せな1日になりました。
Cさん
いつもLINEでいろいろな情報を送ってくださったり、イベントを企画してくださっている方々と実際にお会いしてお話できて、私が癒されました。
笑顔で暖かく接してくださり、ありがとうございました。
親子支援に携わる団体・企業同士のつながりの場にも
本イベントは、神戸市で親子支援に携わる団体・企業さんと協働して開催しました。また、協働した団体・企業さん以外にも、自治体を含めさまざまな団体さんを本イベントに招待することで、フローレンスの活動を知っていただくと同時に、団体同士のつながりの場にもなりました。
フローレンスは今後も神戸こども宅食での活動などを通じ、神戸の自治体や社会福祉協議会、地域の支援団体、企業のみなさんとの連携を強め、子育て家庭のみなさんによりそっていきます。
神戸市こども家庭局こども未来課さまコメント
ワークショップや絵本の読み聞かせなど、こどもたちが楽しみながら
ゆっくり過ごせる空間を作ることで、一緒に来られた保護者の方なども
自然と会話が生まれ、子育て世帯のつながりづくりの良い機会になったと思います。
また、このようなイベントを地域の企業やボランティアと連携しながら
実施いただいたことも大変有意義だったと感じています。
これからも地域と連携した子育て支援にご協力をお願いします。
(※)神戸市とフローレンスは、「ここならチャットKOBE」の運営受託や研修派遣の受け入れなどの取り組みでご一緒しています。
社会福祉法人 神戸市中央区社会福祉協議会 子育て支援担当課長 平田さまコメント
この度はご招待いただきましてありがとうございました。
日頃、子育て家庭の支援に携わる団体が、短い時間ではありましたが、顔を合わせてお話しできる貴重な機会になりました。
自分自身が、この度参加された団体についての知識が少なく、さまざまな事業に取り組まれている事をはじめて知ることとなったことは、大きな収穫になりました。この度のご縁を今後の活動に活かし、子育て支援の輪を広げていきたいと思います。
また、参加された親子の皆さまが、孤独な子育てではなく、仲間がいる、支援者がいると心強く感じられたと思います。
やはり顔が見える関係って非常に大切だと思いました。

協力企業さま募集
神戸こども宅食は、個人の方や企業さまの寄付で運営をしています。毎回約2500世帯の子育て家庭からお申し込みいただきますが、数に限りがあるため抽選を行い、250世帯の方のみに食品をお届けしています。
お申し込みいただくご家庭の中には、「こどもに満足に食事を与えられない」「精神疾患があり働けず、食費を切り詰めている」など、さまざまな課題感を抱えているご家庭が数多くいます。
昨今の物価高の影響もあり、申込み数は増加傾向にあります。
すべての必要なご家庭にお届けするために、食品や物品などの寄付をご検討いただける企業さまは、下記よりご連絡いただけますと幸いです。
▼寄付控除について |
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フローレンスは東京都により「認定NPO法人」として認定された団体であるため、フローレンスへ寄付いただくと、寄付者自身が税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができ、最大で寄付金額の約5割が戻ってきます。 詳細はこちら→https://florence.or.jp/donate/deduction/ |
お問い合わせ先
認定NPO法人フローレンス みらいのつながりはぐくむ事業部
神戸こども宅食事務局 担当:中田
メール:oyako-yorisoi@florence.or.jp
電話:03-4500-1904