Florence News

支援が届き喜ぶご家庭

累計17.6万世帯を突破!――物価高に苦しむ親子を支える 「こどもフードアライアンス」2025年度報告会を開催

認定NPO法人フローレンスと株式会社日本アクセスは、大手食品メーカーや日用品関連企業にご協賛いただき、全国の子育て家庭に必要な支援を届ける「こどもフードアライアンス」に取り組んでいます。
2022年1月の発足以来、物価高騰に苦しむ子育て家庭にむけて、企業とNPO、現場のこども宅食実施団体の力を結集し、「食とつながり」を届けてきました。

「こどもフードアライアンス」の成果

過去5年間の取り組みで、累計17万6千世帯以上の子育て家庭を支援することができました。2025年度末時点で、ご協賛くださる企業は36社、お届けした食品や日用品は累計約94万点にのぼります。全国各地で活動する「こども宅食」実施団体および、その中間支援団体である「一般社団法人こども宅食応援団」と協力し、社会的に孤立しがちな子育て家庭にお届けしてきました。
各地の「こども宅食」団体では、困窮や障害などさまざまな困りごとを抱える子育て家庭の自宅へ、定期的に食品・日用品をお届けしています。「こどもフードアライアンス」で提供された食品や日用品は、この「こども宅食」を通じて、全国の家庭と継続的なつながりを築くことに役立てられています。

こどもフードアライアンスの仕組み

この度、2025年度の活動成果をご協賛企業の皆さんへ報告する会を開催しました。

会の冒頭、株式会社日本アクセス 代表取締役社長 社長執行役員 CEOの服部さんから、参加する企業の方に向け、日頃の支援に対する感謝を述べるとともに、継続的な支援の重要性を訴えました。

日本国内では多くの商品価格が上昇し、生活に困窮するご家庭にとって、たいへん厳しい状況が続いています。また現在の中東情勢を鑑みますと、さらに環境が厳しくなると予想されます。こういう状況の中、わたしたち企業が協力をし、継続的な支援をしていくことが大切になっていくと思います。

続いて、フローレンス代表理事の赤坂より、ご協賛企業の皆さんへ感謝をお伝えするとともに、今もなお厳しい状況にある子育て家庭の現実として、コロナより今が一番苦しいとSOSを求めるひとり親の声を紹介。また疲弊する親子と支援に奔走するこども宅食実施団体にむけて、夏休みに政府備蓄米を全国に緊急配布を行うなどのフローレンスの活動も説明しました。

こどもフードアライアンス2025活動成果

また報告会ではフローレンス副代表理事の黒木から2025年度のご協賛企業の代表としてネスレ日本株式会社さんに感謝状の贈呈を行いました。

協賛企業へ感謝状贈呈

現場から届いた親子のエピソードと、感謝の声

報告会では、全国のこども宅食実施団体を代表して、長野市で活動している「特定非営利活動法人えんまる」の代表 岩間さんから企業の皆さんにビデオメッセージがありました。

長野のNPOえんまるさんより活動報告

えんまるさんは長野県長野市のひとり親家庭への毎月1回のこども宅食支援、病児保育、長野県立大学・養護施設との連携、高校への生理用品の提供などで幅広く活動されている団体で、こどもフードアライアンスでは2022年度から物資の提供を行っています。

日々、食を通じた支援をする中で、お届けする商品はどうしてもマンネリ化しがちながら、こどもフードアライアンスにより彩り豊かな商品をご家庭にお届けできることや、大企業がご家庭を気にかけていることをご家庭に伝えることができて、ひとり親さんも社会からの応援を心強く思われていることなどがお話されました。

あわせて、1つのこども宅食ご利用家庭のエピソードも紹介されました。

そのご家庭では、支援開始当初は訪問した支援スタッフと目も合わせなかったお母さんに対し、スタッフが粘り強く訪問を重ねることで、関係性が育まれていきました。またお子さんにスポーツの試合観戦の機会を提供したところ、不登校がちだったお子さんがスポーツに興味を持ち、学校に通うきっかけとなったそうです。
そして、2年余りの支援期間を経て、お母さんの頑張りもあって、徐々に生活が安定したことで、自ら「次に困っている人のために場所を譲りたい」と申し出られ、支援を卒業されたという、こども宅食により起きたご家庭の変化をお伝えいただきました。

その他にも報告会では、抗えない物価高に苦しむ親御さんの声、そして困難を抱えるご家庭を必死に支えるこども宅食実施団体の現場の声を紹介しました。

ご家庭の声

普段はお菓子を買ってあげられないので、こども宅食はこどもたちの唯一の楽しみになっています。嬉しそうな顔を見られることが何よりありがたいです。(長野県のひとり親の親御さん)

こどもたちに十分な事をしてあげられない辛さがあったけれど、こうして皆さんから食品を頂くと、1人じゃない、多くの方に支えて貰っていると思えて、とても嬉しい。 (岐阜県のひとり親の親御さん)

こども宅食実施団体の声

「夏休みに痩せる子」という言葉があるように、わたしたちは学校給食のない夏休みは1年間で最も食糧支援を強化します。
食費や光熱費も余分にかかるため、困窮家庭の厳しい生活に追い打ちを掛けます。1日1食しか食べない子もいます。
昨今の物価高騰の影響もあり、食品の購入をためらうご家庭も多く、食品のご寄付は全ての家庭が喜ばれます。ありがとうございます。(岐阜県の団体)

物価高で企業さんも皆さん大変な時期と思いますが、いつも心温まるお品物をありがとうございます。
受け取られた方たちは、このように応援してくれる企業さんがいることを心強く思い、それが、また頑張ろうという力になっています。
本当に感謝しております、ありがとうございます。(神奈川県の団体)

届いた物資をみつめるお子さん

現場へ応援メッセージを送ろう

続いて「一般社団法人こども宅食応援団」代表理事の原水さんから会場の皆さんにむけて呼びかけがありました。
「この報告会に参加する一人一人が現場の支援者への応援の気持ちを伝えることで、支援者は社会から応援されている心強さを感じられ、目の前にいる親子のケアに集中できます。」
「ぜひ、宅食実施団体へ応援メッセージをカードにご記入いただきたい」とのお願いでした。
当日記入されたカードは、2026年7月の配送時に物資と一緒にお届けする予定です。

こども宅食応援団代表理事の原水さんより、参加者に現場の宅食実施団体への応援メッセージの記入お願い
各社からこども宅食実施団体への応援メッセージ

2026年度も、支援を待つ親子のために企業の皆さんとともに取り組みます!

最後に、株式会社日本アクセスの取締役会長である佐々木さんより、閉会のご挨拶として応援メッセージをいただきました。

2022年からこの活動が始まって5年目を迎えました。こども宅食は全国で支援活動をしている団体を通じて、困窮する子育て世帯に確実に食を届ける活動です。
今般のインフレやコメ不足等を考えると、子育て世帯の皆さんの苦労はたいへんなものだと思います。
その方にしっかりとお届けできるネットワークがあるのが、この活動です。ぜひ引き続き協力をお願いします。

今年は不安定な中東情勢による物流の混乱や原材料費高騰により、さらに物価が上がることが予想されています。
フローレンスでも、全国のこども宅食実施団体さんからの声や、厳しい状況におかれた子育て家庭から寄せられる声を聞いて、「こどもフードアライアンス」のような企業さんと全国の支援団体、家庭をつなぐネットワークの重要性がさらに高まっていると感じています。

この活動は、フローレンスの活動に共感してくださる皆さんからのご寄付によって支えられています。この活動を継続するため、皆さんからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


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