フローレンスが東京と仙台市内で運営する保育園では、地域にひらいた保育園をめざし、小中高生の職場体験「フローレンスのこどもインターン」を実施しています。
今回は2023年12月から2024年1月にかけての冬休み期間中に、おうち保育園新おかちまち、おうち保育園すがもの2園で開催しました!
“こども先生”としてリアルな保育士のお仕事を体験してもらうフローレンスのこどもインターン。2023年の夏休みに初めて開催した時は、こどもたちにも保護者の皆さんにも大好評でした。
参加者の皆さんから「冬休みにもぜひ開催してほしい」という声をいただき、満を持して2回目の開催です!前回も参加してくれた小学生のこどもたちが、こどもインターンの常連さんとなって帰ってきてくれました。
以前のこどもインターンの記事では、こどもインターンの概要や実施の背景、実際に体験したお子さんのレポートなどを詳しくご紹介しました。(詳細はこちら)
今回は少し視点を変え、小中高生の受け入れを行う保育士や園長が、このこどもインターンにどういった思いや考えを持っているのか、ご紹介していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!
こども先生たちの存在は、園児たちだけでなくスタッフにとっても嬉しい!
保育園に通う園児たちにとって、年上の大きなお兄さん、お姉さんと関わる機会は多くありません。
そんな中、小中高生のこども先生が来てくれる日はちょっぴり特別です。
事前にこども先生が来る日を伝えると、「おねえさんせんせいは?」と待ちきれない様子……!
こどもインターン当日。こども先生が少し緊張気味なのに対し、園児たちのテンションは最初から最高潮!
園児たちの方から積極的に「いっしょにあそぼう」と声をかけ、気がつけばこども先生が園児たちに取り囲まれることもありました!
最初は人見知りしてしまった園児も、こども先生に優しくしてもらい、気がつけば打ち解けて安心して過ごしていました。
おうち保育園新おかちまちの先生も、「最初は何をしてよいかわからず困っていたこども先生たちが、園児のよちよち歩きの後ろについて心配そうに見守ったり、園児たちの笑顔に取り囲まれて一緒に笑顔になる姿に、初心を思い出しきゅんとしました」と、思わず笑顔がこぼれます。
また、保育だけではなく、お洗濯や片付けのお手伝いも積極的にしてくれたこども先生。率先して動いてくれるその姿勢に、スタッフたちも思わず感心させられます。
そして、こども先生が来て嬉しいのは園児だけではありません。
おうち保育園すがもでは、園児の親御さんが迎えに来た時に「一緒に遊べて良かったねぇ」と親御さんも喜んでいらっしゃいました。
我が子の様子を見て、こども先生と過ごした時間がとても楽しかったと親御さんにも伝わったのですね。
こども先生、園児やその親御さん、そしてスタッフもみんな嬉しいこどもインターン。
その意義について、今回インターンの受け入れを行った両園のスタッフが語ってくれました。
<おうち保育園すがも>
「園児たちにとっては、普段あまりかかわらない大きなお兄さんお姉さんと関われる良い機会になると思います。小中高生もじっくりと小さい子と関われる場はそうそうありません。また職場体験という側面では、保育士という仕事を知り体験できる貴重な機会になると思います。これをきっかけに保育士育成にもつながったら嬉しいです。」
<おうち保育園新おかちまち>
「園児たちが、お気に入りのおもちゃを見せにきたり、絵本を読んでもらったり、本当に嬉しそうでした。いつもの保育者だけではなく、いろいろな人と関わるのはとても重要だと思います。保育者のなかには、普段は園児世代としか接する機会がないスタッフもいます。一緒にお昼を食べながら学校の様子を聞くことで、視野も広がるとても良い機会でした。」
こどもインターンは、小中高生にとっての「居場所」にもなりうる
こどもインターンに来てくれる小中高生たちの中には、1回だけ参加という子もいれば、2回目や3回目と何度も来てくれるお子さんもいます。
今回参加してくれたこども先生たちは、みんな2回目や3回目の参加でした。
回を重ねる事に園児たちと仲良くなるスピードが早まったり、体験自体をより楽しんだりする姿が見受けられました。
なかには、体験したその日に「またやりたい!」と言ってくれる子もいたそうです!
スタッフも、こども先生たちとの交流を経て、保育園が地域の人たちと交流する大切さを改めて感じています。
おうち保育園新おかちまちのスタッフからは、
「地域の皆さんに、園児の成長をスタッフと一緒に見守るサポーターのような存在になっていただいたり、園が地域の皆さんの居場所のような役割を担えたら素敵だなと思いました。おうち保育園を卒園したお兄さんお姉さんが、今度は小さな先生として園に来てくれたら嬉しいですね。」
というコメントも。
「こどもインターンを広げてもっと地域交流につなげたい」という思いが園のスタッフから伝わってきました。
小中高生にとって、そして地域の人たちにとって保育園がもう一つの居場所になるように、フローレンスはこどもインターンをこれからも開催していきます。
保育園を地域の親子にひらいた存在へ
保育園は、こどもを育むのみならず、親が子育てに関して悩んでいたり、1人で抱え込んでしまいそうな時に相談できる場所でもあります。いまは主に共働き家庭が利用する保育園ですが、これからはもっと地域の親子ともつながり、「全てのこどもたちのための保育園」にしていきたいと考えています。
保育園が在園児のみではなく地域の親子にひらいた存在になるよう、今後もフローレンスでは保育園の多機能化に取り組んでいきます。