さまざまな体験が育む、こどもの自己肯定感
夏になると、こどもの頃の楽しかった夏休みの思い出がふと蘇ってくることはありませんか?
広くて青い海、きれいな貝殻、よく冷えたスイカ、もぎたてのトマト。観覧車のてっぺんから眺めたどこまでも続く景色。何十年も前のことなのに、潮の香りや新鮮な野菜の味まで蘇り、ふと五感をくすぐられた経験が、誰にでもあるのではないでしょうか。
このようなこども時代の経験が、実は「自己肯定感」を育むためにとても重要であることがわかっています。
文部科学省の調査*によれば、「小学生の頃に体験活動の機会に恵まれていると、高校生の頃の自尊感情が高くなる傾向が、家庭の経済状況などに左右されることなく見られるなどのことが分かりました。」とあります。
*文部科学省「令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告 ~21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果について~」(令和3年9月8日)
しかし、こどもの約9人に1人が相対的貧困状態にある今の日本では、経済格差や家庭環境に起因するこどもの「体験格差」が深刻化しています。世帯年収300万円未満の家庭では、3人に1人が学校外の体験をしたことがないというデータもあります。
体験が不足する家庭と、体験を提供する企業がつながる、新しい取組み「こども冒険バンク」をスタート!
フローレンスは、こどもの「体験格差」の解消を目指し、様々な事情により体験が不足しがちな家庭と、体験を提供する企業がつながるプラットフォーム「こども冒険バンク」を8月1日より開始しました。
体験は、こどもの未来を応援する企業などから無料提供されたものです。利用者はLINEを通じて体験情報を受け取ることができ、「こども冒険バンク」に会員登録をすると、プラットフォーム上の体験コンテンツを自由に選んで申し込むことができます。利用対象者は、経済的に厳しいご家庭や、ひとり親・実質ひとり親世帯など、様々な要因によって体験が不足しがちなご家庭が申し込むことができます。
会員登録に関する詳細はこちら
※対象については今後変更の可能性がございます
こどもたちにワクワクを届けたい! 心躍る体験の一部をご紹介!
「こども冒険バンク」が届ける体験がまるで「冒険」のように、こどもにとってワクワクし新たな世界が広がるものであってほしい。そんな願いが「冒険」という言葉にこめられています。
また、体験を提供してくださる企業などにとって体験提供というアクションは、単なる体験のプレゼントではなく、提供した体験がこどもたちにとって希望や夢を持つきっかけとなり可能性を広げることにつながる意味でも、こどもの未来への投資であるというメッセージを「バンク」という言葉にこめています。
そんな想いのこもった体験の一部をご紹介します!
“純度100%の暗闇” 見えないからこその体験(一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ提供)
暗闇のプロフェッショナル(視覚障がい者)が案内役となり、共に楽しむ体験を通じて、互いに協力し、コミュニケーションを深めることで、想像力を育みながら多様性についての理解を深める機会となります。
容器文化ミュージアム見学&ワークショップ(東洋製罐グループホールディングス株式会社提供)
身近な容器にかくれているヒミツをひらく「容器文化ミュージアム」を遊びながら楽しく見学します。あわせて、「タイムカプセル缶づくり」のワークショップも実施します。
機内食体験とJAL工場見学SKY MUSEUM, 客室乗務員お仕事講座(日本航空株式会社提供)
大きな飛行機を間近で見れる飛行機の格納庫見学に加え、飛行機を眺めながらの機内食体験や、飛行機や空の仕事を学べるミュージアム体験への参加。客室乗務員のお仕事講座も実施します。
この他にも、工場見学やワークショップ、飲食チケットなど、サービス開始時点で18社から約1,700枠の体験が集まっています。夏休みはもちろん、以降も恒常的に、多くのこどもたちに多種多様な体験を届けていきます。
「わたしの冒険日記」— あなたも一緒に冒険しよう
この夏、「こども冒険バンク」を通じて体験に参加してくださったこどもたちの声を、記事やフローレンス公式Instagramにて発信していきます。ぜひ、アカウントをフォローしてお待ちください!
フローレンス公式Instagramはこちら:@npoflorence
「こども冒険バンク」でこどもたちに体験を提供することを通じて「体験したい」というこどもたちの気持ちを後押しして、あらゆることに挑戦できる未来をつくり、社会全体でこどもたちの成長を見守る優しい社会になることを願っています。
こうした、こどもの「体験格差」の解消を目指した新しい事業を始められるのも、皆さんからのご支援によって支えられています。引き続きフローレンスの応援をよろしくお願いします。