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体験格差解消を目指す「こども冒険バンク」がウェルビーイングアワードでグランプリ受賞!

体験格差解消を目指す「こども冒険バンク」がウェルビーイングアワードでグランプリ受賞!

フローレンスが運営する「こども冒険バンク」が、株式会社朝日新聞社などが構成するウェルビーイングアクション実行委員会主催の「ウェルビーイングアワード2025」モノ・サービス部門において、グランプリを受賞しました!

「ウェルビーイングアワード」は、あらゆる「商品・サービス」「活動」「組織」の中で、人々の多様な幸福価値観と健康に向き合い、認め合える社会づくりに特に貢献した事例に光を当て、世の中に広めていくことで、ウェルビーイングな社会を推進する取り組みです。

3月10日に決勝プレゼン・授賞式が開催され、「こども冒険バンク」担当者の皆川が登壇し、最終のプレゼンを行いました。

授賞式では、モノ・サービス部門においてグランプリを受賞。
単にこどもたちに体験を提供するだけでなく、ロジックモデルを活用しながらウェルビーイングを高めていくために、どういう体験を届けていけばよいか、そういった戦略のなかにも広がりを感じる、といった点を評価いただきました。

こども冒険バンク 事業ロジックモデル 一部抜粋
こども冒険バンク 担当者受賞コメント

皆川

このたびは、ウェルビーイングアワードにおいてグランプリという栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。

わたしたちは、すべてのこどもたちが置かれた環境に関係なく、多様な体験を通じて可能性を広げられる社会を目指し、活動を続けてまいりました。今回の受賞は、こどもたちの未来を想い、ともに歩んでくださる皆さまの温かいご支援があってこその賜物です。本当にありがとうございます。

また、この受賞は、わたしたちこども冒険バンクにとって大きな力になります。受賞を通じてわたしたちの活動を知ってくださる方が増え、より多くのご家庭に参加いただくきっかけになると感じています。そして、参加いただく方が増えるほど、より多くのこどもたちに新たな体験の機会を届けることができます。

わたしたちはこれからも、こどもたちの「やってみたい」という気持ちに寄り添い、日本から「こどもの体験格差」という言葉をなくすことを目指し、挑戦を続けてまいります。

この受賞を大きな追い風に、こどもたちの未来がもっと自由で、もっと豊かなものになるよう、これからも全力を尽くしてまいります。

引き続き、温かいご支援を賜れますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

こどもの体験格差解消プラットフォーム「こども冒険バンク」

「こども冒険バンク」は、さまざまな事情により体験が不足しがちな家庭が、企業などが無料で提供した体験コンテンツを自由に選び申し込みできるプラットフォーム事業です。

こどもの体験格差という社会課題解決のため、2024年8月1日にサービスを開始しました。

会員世帯数は1,220世帯、これまでに27社が体験提供し、レジャー施設やアウトドア体験など累計4,360名分の体験をご家庭に届けています(2025年2月末時点)。

サービス名こども冒険バンク
運営団体認定NPO法人フローレンス
URLhttps://bokenbank.florence.or.jp/
サービス利用対象者さまざまな要因によって体験が不足しがちな家庭
●経済的に厳しい状況の世帯:世帯年収が400万円以下の世帯
●ひとり親・実質ひとり親世帯
●障害者・障害児家庭
※対象については今後変更の可能性があります

「こども冒険バンク」誕生までの歩み

フローレンスでは、こどもの虐待、こどもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で福祉事業と支援活動、政策提言を行っています。

多くの親子と向き合うなかで、切実な声が寄せられるようになりました。

経済的に習い事、旅行など、こどもがやりたいと言っても連れていってあげられないのが現状です。
親の事情でこどものやりたい事や体験の機会を諦めさせるのも、申し訳ない気持ちです。

夏休みにどこにも出かけていないから学校に行きたくない。
学校に行っても、友達との会話にまざれない。

このような“体験”に関するご家庭からの声が寄せられるなかで、「こどもの体験格差」は深刻な社会課題であることに気づき、この課題を解決するために2023年にフローレンスは動き出しました。

取り組みの第一歩として2023年の夏休み期間に「#夏休み格差をなくそう プロジェクト」を実施。全国約3000世帯のご家庭に体験を届けることができました。

このプロジェクトを通して多くの反響をいただいた一方で、体験格差解消のためには単発の提供や限られた地域のみの提供ではなく、恒常的に広く届けられるような仕組みを実現する必要性を感じました。
しかし、フローレンス単体で取り組むには、恒常的に体験を提供することにも全国まで支援を届けることにも限界がありました。

より多くのご家庭に支援を届けるために、社会を巻き込んだ新しい仕組みが作れないか……
さまざまな検討を繰り返し2024年8月に誕生したのが、企業と家庭をつなぐ“体験のマッチングプラットフォーム”である「こども冒険バンク」です。

「こども冒険バンク」は“こどもの未来を応援したい企業”から無料で提供いただいた体験を掲載し、経済的にお困りのご家庭やひとり親家庭、障害児を育てている家庭など体験が不足しがちなご家庭に無料で体験を届ける新しい仕組みです。

この仕組みの最大のポイントは、継続的に豊富な体験のなかから、利用者が「やりたい!」「参加してみたい!」と思う体験を自由に選び申し込みができるところです。

家庭環境に関わらずすべてのこどもたちが夢を描き未来を創造していく社会へ

「こども冒険バンク」のサービス開始から約半年、会員数は1,220世帯にのぼり、これまでに27社が体験を提供し、累計4,360名分の体験をご家庭に届けることができました。

実際に体験に参加したご家庭からはこのような声が寄せられました。

なかなか体験ができない実情の中、「やってみたかった」がかなって親子の思い出になった。

日常生活では知ることのない新たな発見や学び、また体験提供企業の方との交流を通じて体験が「将来の自分」や「働く」を考えるきっかけになった。

企業からの温かい体験のプレゼントを通じ、「応援してくれる人がいる、そう思うと頑張れる」。

ご家庭にとってかけがえのない機会となったことはもちろん、体験を提供した企業にとってもこれまでアプローチすることが難しかった体験を届けたい家庭とつながることができたことや、社会貢献の意義を再認識する機会になるなど、社員の意識向上や事業の可能性を広げるきっかけになっているそうです。

これらの反応から、体験を提供することが新たな人と人とのつながりをつくり、こどもの興味関心の広がりや家族のかけがえのない思い出につながることを実感しています。

そして中期的にはこの取り組みがこどもの将来の「困難を乗り越える力」「将来意欲の向上・選択肢の広がり」「自己肯定感の向上」「親子関係の強化」につながると考えています。

家庭の状況に関わらず、すべてのこどもたちがさまざまな体験の機会を得て、新しい世界に触れ、夢を描き、未来を創造していく。

そんな希望あふれる社会を、社会全体でつくっていくために引き続き取り組みを進めていきます。


「こども冒険バンク」では、恒常的にご家庭に多様な体験を届けられるように、企業から体験の提供を積極的に受け付けています。

こどもたちの未来を応援したいと考えている企業の皆さん、自社商品やコンテンツを活かした体験をこどもたちに届けませんか?まずは下記の問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

※冒険の提供は法人格であることを利用規約で定義しております(個人の方や任意団体については、対象外となります)
※「お問い合わせの内容」で、「その他のお問い合わせやご相談」をお選びいただき、会社名、ご担当者名等をご記入ください。
※「2.ご検討いただいているご支援についてお伺いいたします。」の下欄に、検討されている「体験」についてご記入ください。後日、担当者よりご連絡させていただきます。


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