<日本一働きがいのある職場を目指す>
こんにちは。働き方革命事業部マネージャーの陣内です。
フローレンスでは毎年、働きがいのある会社ランキングにエントリーし、その結果を指標として、自分たちの職場の働きやすさを評価しています。
2016年版の調査では、中規模組織部門で13位に入り、なんと5年連続のランクイン!
晴れて殿堂入りすることができました。
しかし、私たちはまだまだ満足していません。更なる高みを目指します!
働き方革命事業部では
「日本一多様かつ働きがいのある組織づくりを実践・伝導することで、働き方問題を解決する」
というミッションをかかげています。
更なる働きがいを実現するべく、JOURNEY!‐あなたの職場を働きがいのある職場にする という研修をマネージャー層が受講してきました。働きがいのある会社ランキングを主催するGreat Place To Work Institute Japan様が提供する研修です。
今回は働きがいのある会社ランキングに同じくランクインしている東京海上日動システムズ様との二社合同研修という形で受講させていただきました。
この研修で学んだGiftwork®という考え方と、フローレンスでのGiftworkについてお伝えしていきます。
<働きがいを高める Giftwork>
研修では、働きがいのある職場、について、次のように定義しています。
働きがいのある職場とは(抜粋)
「信頼」に満ちた環境で、ひとつのチームや家族のように働きながら、個人の能力を最大に発揮して、組織目標を達成できる職場
『「信頼」に満ちた』という部分がとても大事です。
その職場でどれだけ「信頼」という関係が結ばれ、それに基づいてものごとが進んでいるか。その度合が働きがいのある職場を作ります。
信頼を高めるたるために役立つのが、Giftworkという行動です。
Giftworkとは、“従業員や経営・管理層がお互いに、当初の期待や要求を上回るものを提供することで、組織全体や人間関係の向上に寄与できる相互交流のこと。”
やや抽象的なので、もう少しくだけた言い方をするとこのような感じです。
“いつもの仕事に相手へのおもてなしの気持ちと行動を添えて、気持ち良い関係を作っていく。”
更に理解を深めていただくために、東京海上日動システムズ様の社内で実際にあったという、感動的なGiftworkの事例をご紹介します。
お話してくださった方は、仮にTさんとしましょう。Tさんには長年にわたって指導してきたSさんという部下がいました。
Tさんは上司としてSさんをサポートし、時には叱咤し、なんでも言い合える厚い信頼関係を作ってきました。
ある時、そんなSさんがTさんの元を離れ、超重要な一大プロジェクトに参画することになりました。Tさんは心配ながらも「頑張れよ」と彼を気持ちよく送り出しました。
そのプロジェクトはSさんの尽力の元に成功し、なんと、社内表彰されることに。
その表彰式の壇上でのこと。Sさんは
「僕が今ここに立っているのは……本当に本当に、Tさんのおかげなんです!」
と、多くの社員の前で、かつての上司であるTさんに対し、これ以上ないほどの感謝の意を示しました。
Tさんは、Sさんが壇上でそんなことを言うとは聞かされておらず、突然のことに感動し、その場で号泣してしまったそうです。
Tさんからすれば、予想もしないサプライズな出来事。それも、多くの人が見ている場で感謝の言葉です。さぞかし驚き感動したことでしょう。
こんな風に、驚きや意外さで、誰かの心を動かし、気持ちを豊かにする、それがGiftworkなのです。
Giftworkにはいくつかの特徴があります。
Unique:前例がない
Generous:惜しみなく
Individualized:その人に合わせた
Fit the context:文脈に合った、怪しまれない
Together:一緒に、沢山の人を巻き込む
頭文字をとってUGIFT(ユーギフト)と呼んでいます。
これらの要素を含んだ行動がGiftworkです。
皆さん、ご自身の職場をよーく思い出してみてください。
Giftworkと呼べる瞬間、エピソードが意外とありませんか?
<Giftworkをやってみた>
Giftworkを学んだ私はいてもたってもいられなくなりました。
東京海上日動システムズさんに負けていられない!
職場に帰ってすぐに仕掛けたMBF(Men’s Business Friday)という取り組みをご紹介しましょう。
フローレンスのスタッフは普段、こんなカジュアルな格好で仕事をしています。
かなりリラックスした職場です。
Giftworkをとにかくやってみたい私。
ちょっとした思いつきを口にしてみました。
「たまには男子みんなでスーツ着てこない? カジュアルフライデーならぬ、ビジネスフライデーみたいな」
他の男性メンバーもノリノリ。
「いいですね、うちのチームは男子オンリーだし、ハロウィンみたいで楽しいんじゃないですか?」
「日を決めよう。決行は○月×日だ!」
「ええい、どうせならばフローレンス男子全員でやってしまえ!」
と話はエスカレート。
心はもはやピンポンダッシュする小学生です。そして当日の様子がこちら!
筆者と人事の山口マネージャー。
普段はこんな感じですが……
当日はこう。
「こんなマネージャーは嫌だ(笑)」と言われました。
何人かのスタッフに感想を聞いてみました。
とある女性スタッフ
「一体どうしたのかと思
いました。いつもはだらっとした格好をした皆さんがピシッとした格好をしてきたので、見違えました。男性皆さんを見直しました。毎月でもやって欲しいです!」
「新鮮な感じがあって心なしかウキウキしました。楽しい!」
「スーツ萌え」(中身はどうでもいいらしいですが)
参加した男性スタッフ
「昔はスーツといえばマンネリの象徴だったんですが、いつもカジュアルの職場でたまにスーツを着ると、なんだか気持ちがピシっとしまりましたね。心は意識高い系デキるビジネスマンです。」
周囲で見物したスタッフ、参加したスタッフとも、エンターテイメントとして楽しんでいたようです。
ちょっとした思いつきから始まったMBFですが、皆にサプライズを与え、職場の雰囲気を良くして、参加した男性メンバーのチームワークを向上させました。
これぞGiftwork!
<Giftworkを見つけよう、やってみよう>
かなり振り切った事例を紹介しましたが、普段の業務にも未だ光の当たっていないGiftworkがたくさん埋もれているかもしれません。
そこに焦点を当てるだけでも、メンバーの意識が変わり、組織の働きがい向上に大きく役立つはずです。
これまで意識していませんでしたが、振り返ると、フローレンスにもたくさんのGiftworkがありました。それに気がついた私は、認知し、賞賛し、実践し、組織をGiftworkでいっぱいにしていきたいと思います。
おもてなしがそっと添えられた素晴らしい仕事。
Giftworkが組織の「信頼」を高め、働きがいのある職場を作ります。
あなたの組織でもぜひ実践してみてください。
※ Giftwork®は、米国 Great Place to Work® Institute の登録商標です。