今年で開園8年目になる「みんなのみらいをつくる保育園東雲」では、この夏ある一大行事を開催しました。
その名も「卒園生お泊まり会」
2017年4月に開園したみんつく東雲の卒園生はこの7年間で52名、今回参加した卒園生は40名!なんと、8割以上の参加率でした。
しかも韓国、兵庫、愛知から遥々このお泊まり会のために集まってくれた子もいます。
今回は、そんな卒園生お泊まり会の計画段階から当日までの試行錯誤連続のエピソードを、みんなのみらいをつくる保育園園長がお届けします。
「みんなの予定はみんなで決める!」卒園生お泊り会
みんつく東雲の今年度の事業計画の中に「卒園生のお泊まり会:卒園生と学校生活について語り合える機会をつくる」というものがありました。
これまで在園児のお泊まり保育は毎年実施していますが、卒園生のお泊まり会は初めてです。
どんな内容だったら卒園生が楽しく過ごせるか考えた末、「自分たちで決めてもらう」ことにしました。
4月・6月・7月の全3回、放課後に参加できる子に集まってもらい、お泊まり会ミーティングを実施しました。
小学生たちのミーティングの結果、2日間の流れはこんな感じに決定!
2日間の流れ
【8月24日】
PM 有明スポーツセンターのプールで遊ぶ
夕飯 カレー、たこ焼き、サラダ
夜 花火、お菓子パーティ、ビンゴ大会
【8月25日】
朝食 サンドイッチ、おにぎり
朝活動 サークルタイム
9:00 お泊まり会終了
驚いたことに、最近の小学生はスライドを作成したり、カレーの作り方をGoogleで検索したりと、PCを自在に使いこなしてしまうのです。
そして、高学年のほぼ全員がスマホを持っていました。 ただ、お泊まり会の間は、みんなとの時間を楽しんでほしいので、スマホはスタッフが預かることにしました。
卒園生40名が大集合!ワクワクドキドキお泊り会当日
いよいよ、お泊まり会当日、当時担任をしていたスタッフもボランティアで駆けつけました。
大きな荷物を持って集まった小学1年生から中学1年生までのみんつく東雲卒園生、みんなワクワクドキドキした表情。
プール活動から参加する子、夕方から参加する子、今回は自由選択制にしました。
有明スポーツセンターでは、保護者ボランティアの方も一緒にプールに入ってくれ、思い切りはしゃぐこどもたち、夜早く寝てほしいため体力を使い果たしてほしいと願ってやまない園長の私と副園長。
(…この思いは、儚く散るのでした。)
みんなで過ごす特別な夜 大人顔負けの、とっても元気なこどもたち!
そして、園に戻り、みんなで夕食作り。今夜のメニューは、「カレー」、「たこ焼き」、「サラダ」です。
カレーの具材は自分たちで切り、たこ焼き(中身はウインナーやチーズ)もスタッフと一緒に自分たちで焼きました。
みんなで食べるカレーはやっぱ美味しいですね!
この時点で夜8時を過ぎています。予定より大幅に遅れています。
そして、夕飯の後は花火!
園庭が無いため、花火ができる園近くの公園まで、みんなで夜のお散歩。 ここは保育園に通っている頃からよく遊びに来た公園で、懐かしい気持ちで花火を楽しみました。
園に帰ってくると、すでに夜の9時半!
就寝前は当初ビンゴ大会のみでしたが、夕飯のすぐ後に予定していたお菓子パーティを時間の関係で取りやめていたため、お菓子パーティ希望の声が挙がっていたのです。
大きな選択に迫られました。
1.お菓子パーティをやって寝る
2.ビンゴ大会をやって寝る
就寝時間を考えると、どちらかしかできません。普通だったらこの時間からお菓子とか絶対にNGの家が多いと思います。
でも、今日は特別な日、夏休み最後の思い出だから、特別にOKにしちゃおう!の日です。
そして、多数決を取ろうとした時、
「お菓子パーティやりながら、ビンゴ大会すればいいじゃん」の一言が!
周りからは、
「おぉぉぉぉ~!」
「それしかないじゃん!」
と、賛同の声が。
ということで、お菓子パーティをやりながらビンゴ大会、となりました。
ビンゴの景品はアイスなので、夜寝る前にお菓子とアイスを食べるというやはり「特別な日」になりました。
(お菓子の糖分・脂質・塩分により、寝る前にのどが渇いてお茶をがぶ飲みする子が続出したことは言うまでもありません)
そして、2階と3階に分かれて就寝です。
私は2階フロアの男子チームを見守っていたのですが、最後に寝た子は日付が変わった深夜1時を過ぎていました。 小学生の体力、恐ろしや…。
無事、朝を迎えました。
眠い目をこすりながら「え~、めんどくさ~い」と言いつつ、ラジオ体操で朝の運動をする子たち。
朝食はサンドイッチとおにぎりの選択制です。
山盛りごはんのおにぎりと、たっぷりのホイップクリームとフルーツを盛り合わせたフルーツサンドを頬張る子たち。
こどもたちの食欲は朝から凄いです!
お泊まり会の最後はみんなでこどもかいぎ!みんつく東雲のサークルタイム
そして、お泊まり会の最後は「サークルタイム」です。
これまで、みんつく東雲に通っていた頃から何十回、何百回とやってきたサークルタイム。
最初のテーマは、「大人になるのは楽しみ?不安?」
漠然とした質問に「ん~、分からない」と答える子が多い中、
楽しみだと挙手した子たちに理由を聞いてみると、
「たのしそうだから」
「バレーボール選手になってパリオリンピックに出て世界中回れるから」
不安だと答えた子の答えでは、
「新しい家の契約とか、いろいろめんどくさいことがある、、」
…なかなか現実的な答えが返ってきました。
「大人」というものが漠然としているこどもたち、大人になるのはまだ先のことですから、明確な答えを出すのは難しいのかもしれません。
次のテーマ「困ってる友達がいたら、どうしますか?」
友達関係に悩むサルにどんな声をかけたら良いか分からないトラ、サルとトラのパペットを使いスタッフが演じました。
学校生活の中でも友達がなにかに悩んでいる場面はあります。 じっくりと考え、答えてくれました。
「心配して声をかけるけど、あまりにも落ち込んでいたら見守る」
「放っておくのも親切の一つだから、放っておく」
大人でも悩んでいる人にどんな声をかけたら良いか悩みますよね。
こどもたちの答えから、友達のことを思いやる気持ちが伝わってきました。
そして、最後に聞いてみました。
「来年もお泊まり会があったら、参加したいですか?」
その答えは、
「は~い!」
明日から二学期がスタートするこどもたち。
夏休み最後の日にキラキラした笑顔でお泊まり会を楽しむ姿は、すべての疲れを吹き飛ばしてくれました。
みんつく東雲が、これからもこどもたちの「帰ってこられる居場所」となるよう、7年間積み上げてきた文化を大切にしていきたいと思います。
みんなのみらいをつくる保育園東雲は入園受付中
みんなのみらいをつくる保育園東雲では、卒園後も、こどもたちみんなの居場所になれる、一人一人が自分らしくいられることを大切にしている保育園です。
入園を検討中の方の園見学・保育体験を受け付けています。ご希望の方は下記のフォームから、ぜひご気軽にお申し込みください。
▼みんなのみらいをつくる保育園東雲の様子
フローレンスの保育園各園情報
★おうち保育園
0-2歳児の子どもたちのための小規模な保育園です。園名には、「おうちにいるような安心感を感じられ、子どもたちにとっての第2のおうちになりたい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/台東区/品川区/豊島区/杉並区/渋谷区/宮城県 仙台市)
おうち保育園
★みんなのみらいをつくる保育園
0-5歳児の子どもたちのための認可保育所です。園名には、「”みんなのみらいをつくる人”に育ってほしい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/渋谷区)
みんなのみらいをつくる保育園