社会課題をさまざまなレンズ(視点や解像度)で深く見つめ、理解を深めていく音声コンテンツ「フローレンズラジオ」。
シーズン2、第10回のテーマは――
「調整地獄」の過酷な立法の舞台裏。「法律を作る立場」になってわかった、民間との決定的な違い
「こどもを守るための法律」をどう作るか。その裏側には、想像を超える葛藤と調整の連続がありました。
情熱と確信で「一点突破」を狙う民間時代の政策提言を「野球」とするならば、政府の中での法案作成は「サッカー」くらい別物。
「1に調整、2に調整、3・4がなくて5に調整」
立場を移した前田が直面したのは、理想だけでは一歩も進めない、果てしないすり合わせの現実でした。
学校、自治体、業界団体、専門家、塾、ベビーシッターなど、無数のステークホルダー。
そして「こどもを守りたい」という願いの前に立ちはだかる、労働者の権利や個人情報の堅牢な壁。
「なぜ懲戒免職は対象外なの?」「もっと厳しくできないのか!」
かつての仲間や自分自身が投げてきた「正論」という名のブーメランを食らいながらも、それでも社会に受け入れられるルールを形にするために、何を守り、何を譲るのか。
「小さく生んで、大きく育てる」
社会のルールが産声を上げる瞬間の、重みと手触りを感じられる回です。


