社会課題をさまざまなレンズ(視点や解像度)で深く見つめ、理解を深めていく音声コンテンツ「フローレンズラジオ」。
シーズン3、第4回のテーマは――
日本のこどもは「安全だけど、幸せじゃない」
過去最多の自殺数と失われた「余白」の関係
これまでのエピソードでは、「体験格差」が生まれる背景として、社会構造やコミュニティの変化について見てきました。
では、その変化は、実際にこどもたちの心にどんな影響を与えているのでしょうか。
今回のエピソードでは、「こどもの遊び」と「余白」を切り口に、日本社会の変化を見つめていきます。
かつての日本には、こどもたちだけで自由に過ごせる「余白」がありました。
公園、空き地、秘密基地――。
何をして遊ぶかを自分たちで決め、時には失敗したり、怒られたりしながら過ごす時間。
そうした“大人が用意したものではない遊び”の中で、こどもたちは自己決定や社会性を学んでいました。
しかし今、そうした「こどもだけの余白」は急速に失われつつあります。
安全性や効率性を重視した結果、公園ではボール遊びが禁止され、街は「安全で管理しやすい空間」へと変化していきました。
その一方で、日本のこどもたちは、身体的健康では世界トップクラスでありながら、精神的健康では低い順位にあることが国際調査でも指摘されています。
もちろん、その背景は単純ではありません。
ただ、「自由に遊ぶこと」「ぼーっとできること」「大人が介在しない時間」が失われていることと、こどもたちの息苦しさは、無関係ではないのかもしれません。
習い事や教育プログラムだけでは、埋められないものがあるのかもしれません。
今、本当に必要なのは何か。
「安全」と「幸せ」は両立できるのか。
こどもたちに必要な“余白”とは何なのかを考えていきます。


