2024/09/18
「体験」がこどもたちの未来をつくる ―「こども冒険バンク」の継続に皆さんの力を貸してください
こども時代に、様々な事情で「できない」が重なると、自己肯定感が下がってしまうから、こどもたちに恒常的に「体験」を提供できるしくみを作って、健やかな成長を応援したい。
8月1日に開始したフローレンスの体験提供プラットフォーム「こども冒険バンク」には、そんな思いが込められています。様々な事情により体験が不足しがちな家庭と、体験を提供する企業をつなげるこのしくみで、これまでに18社にご協力いただき、アミューズメント、工場見学、学習体験などの体験を届けてきました。
こどもに「体験」が必要なのだと、気づくことができました
「こどもには体験が必要だと、気づくことができました」これは、工場見学に参加した、ひとり親家庭の親御さんの言葉です。わんぱく盛りの小学生の男の子2人をひとりで育てる生活は、時間との戦い。この日も、午後から仕事に戻る予定でプログラムに参加していました。
忙しすぎて、何かを「体験」させる必要があるということも頭にありませんでした。小さい頃のことはあまり覚えていないかもしれませんが、大人になったときに「楽しかった」「こんなことを経験したな」というのが心に残るといいなと思います。
日々の生活に追われて考える余裕がない、自分の休みにあうイベントを探して申し込む時間がない……。体験に参加したひとり親の親御さんからは、「時間がない」という声が多く聞かれました。
フローレンスの「こども冒険バンク」なら、一度の利用登録で、いつでもワンクリックで体験に申し込むことができます。また、新しい体験の情報がLINEで流れてくるので、自分で情報を取りに行く必要もありません。そんな利便性も後押しして、これまで積極的に「体験」をしたことがほとんどなかったというご家庭も、こども冒険バンクに登録をしています。
また行きたい、そう思えることが未来につながる
初めての飛行場、初めての工場見学、初めてのワークショップ、初めての企業オフィス見学。この夏、こども冒険バンクを通じて、たくさんの「初めて」をこどもたちに届けることができました。「びっくりした!」「知らなかった!」「すごいね!」興奮して声をあげるこどもたちを、親御さんが嬉しそうに見守ります。
プログラム終了後のアンケートでは、「こどもだけでなく、大人も楽しめました。こどもとの良い思い出ができて良かったです」といった声も多く寄せられています。
「こどもへの『体験提供』が、親子の素敵な思い出づくりにつながったことは、想定していなかった喜びでした」と、こども冒険バンク運営担当者はいいます。
「こどもが『また行きたいね』という、その願いを『こども冒険バンク』は叶えてくれます。一方的に与えられるものではなく、自分で選んで得られた『体験』は、次に何かをやりたいという気持ちを育み、それがこどもたちが未来に向かって挑戦する力になってくれると信じています。」
こどもたちからも、「こんな会社で働いてみたいな」「世の中にはこういうお仕事もあるんだね」といった感想も寄せられていて、こどもたちの世界が広がり、未来の自分を想像する力も養われていることがわかります。
「社会に守られている」―企業の体験提供がもたらすもの
「こども冒険バンク」のプラットフォームから提供される体験は、こどもたちの成長を願う冒険パートナー企業からの無料提供によって支えられています。サービス開始時点で、18社から1,700枠の体験提供を受けました。
「体験」で、こどもたちや親御さんが企業で働く大人と接することも、「こども冒険バンク」の一つの特徴です。体験後のアンケートでは、「社員の方が優しかった」「スタッフが親切だった」そんな声も多く聞かれました。
多くの家庭にとって、工場見学に行くことは、そんなに特別なことではないかもしれません。しかし、困難な状況にある親御さんにとっては、企業の無償の体験提供を受け、企業で働く大人の優しさに触れることが、社会に守られている、社会が気にかけてくれていると肌で感じる機会となりえるのです。
また、辛い状況にあり外出すらできなくなっていたある親御さんは、今回の「体験」の案内が届いたことがきかっけで、ふたたび外出することができたといいます。孤立しがちなご家庭がふたたび社会とつながる一助となった、嬉しいエピソードでした。
こどもたちの未来をつくる「体験」を届けませんか
体験を提供してくださった企業の担当者からは、「社員の成長が見られる」とコメントをいただきました。自社の事業がCSRに役立てられるという誇りを持つとともに、皆で「体験」を提供する準備をしている中で、社員が成長していくそうです。
フローレンスは、「こども冒険バンク」のプラットフォームを通じて、恒常的に体験を届けていきます。そのためには、こどもたちの未来を応援してくださる企業の体験提供が必要不可欠です。こどもたちの未来をつくる体験を、一緒に届けませんか?
「こども冒険バンク」では、法人の皆さんからの体験の提供を随時受け付けています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
フローレンスは、「こども冒険バンク」でこどもたちに体験を提供することを通じて「体験したい」というこどもたちの気持ちを後押しして、あらゆることに挑戦できる未来をつくり、社会全体でこどもたちの成長を見守る優しい社会になることを願っています。
このような新しい事業の創設や継続は、皆さんからのご支援によって支えられています。引き続きフローレンスの応援をよろしくお願いします。
書いた人:澤田澄江
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