今週7月14日(火)に実施した、「#保育教育現場の性犯罪をゼロに 記者会見」。
30名を超えるメディアの皆さんにお集まりいただき、フローレンス代表・駒崎をはじめ、ベビーシッター事業者でもあり無犯罪証明書を求める現場ベビーシッターの会代表 参納初夏氏、ベビーシッターによる小児性被害当事者のお母様、小学校教員による小児性被害当事者のお母様が登壇しました。
性犯罪の被害者は心身に深い傷を負い、その後の人生に大きな影響を受けるといわれています。特に子どもの場合、加害者は物理的な力や社会的な立場を利用して口封じをします。それにより事件の発見が遅れ、取り返しのつかない被害が拡大します。
しかし、現状ではこういった被害を未然に防ぐ仕組みがありません。子ども達のための保育・教育現場があろうことか性犯罪の温床になってしまっています。
こうした事態を受けて、国内の親子領域の社会課題解決に向けた政策提言やソーシャルアクションに取り組むフローレンスは、性犯罪歴のある人を保育教育現場に立ち入らせない仕組みを整えたいと考え、保育教育従事者が無犯罪証明書を取得できる仕組み「日本版DBS(Disclosure and Barring Service)」の創設を求めました。
記者会見からわずか3日、法務大臣へ要望書お渡しが実現!
会見の様子は、各メディアで大きく報じられました。
参納初夏氏が実施する、ベビーシッターに無犯罪証明書を発行する仕組みを求める署名は、金曜日までに約20,000筆が集まりました。
こうした世論の後押しもあり、会見からわずか3日後の7月17日(金)、法務大臣にお会いする機会をいただきました!
フローレンス代表の駒崎からは、要望書をお渡し、「日本版DBS」の創設をお願いしました。
森法務大臣からは、以下のようなお話をいただきました。
「法務省でも、性犯罪に関する刑事法検討会を開き、こうした犯罪の抑止に取り組んでいます。再犯防止の観点からも、(本件について)厚生労働省や関係閣僚会議にも申し伝え、取り組みを進めて参りたいと考えています。
たくさんの署名も集めてくださっているとお聞きしています。その思いをしっかりと受け止めて、子どもを性犯罪から守るために頑張りたいと思います。」
この日の模様は、メディア各社でも報じられました。
性犯罪歴のある人を保育教育現場に立ち入らせない仕組みを整えるはじめの一歩として、今回の要望が事態の改善に繋がることを強く願います。
記者会見からたった3日で法務大臣に声を届けることができたのも、署名に賛同いただいた皆さん、「 #保育教育現場の性犯罪をゼロに」のハッシュタグでSNSの発信を行ってくださった皆さん、寄付など様々なアクションで活動を支えてくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
親子の課題を事業と政策提言によって解決するフローレンスは、これからも親子の声を政治に届け続けていきます。
フローレンスのこうした社会的アクションや政策提言活動は、皆さんからのご寄付によって支えられています。
わたしたち一団体では到底できないことでも、今回のようにたくさんの人の思いが集まれば、こんなにも迅速に社会は変えることができます。
ぜひ、これからもフローレンスの活動を応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。