こんにちは、2025年4月に新卒で入社した事務局スタッフの下山です。
フローレンスでは0-2歳児のための小規模な「おうち保育園」、0-5歳児のための認可保育所「みんなのみらいをつくる保育園」の2種類の保育園を運営しています。入社してすぐの4月、みんなのみらいをつくる保育園東雲に研修に行ってきました。それから1ヶ月が経ち、今度は改めてお散歩に密着してきました。
今回の記事では、わたしが幼児クラス(3~5歳児)のお散歩の中で見た、こどもたちが挑戦している姿をご紹介します。
今日はどこに行こう?お散歩の行き先もこどもが決める
こどもたちも楽しみにしているのがお散歩。
先生が「今日のお散歩どこにする?」と保育室全体に声をかけました。お散歩の行き先は、みんなで相談して決める。
「小さな事でも自分で決める」
フローレンスが大切にしている、シチズンシップ保育の大事な要素です。
お散歩好きのこどもたちは、行き先会議に参加しようと、先生の近くに集まってきます。今日の公園の候補は3つ、こどもたちがどんな風に決めていくのかを見守っていると、みんなで公園の写真を囲んで集まり、話し合いが始まりました。
*シチズンシップ保育では5つの基本の1つとして「やってみたいはチャンス!」という考えを大切にしています


4・5歳児クラスのおにいさん・おねえさんたちは近隣の公園をたくさん知っているので、「この公園が良い~~!」と話し合いも盛り上がります。
すると、こどもたちの中から「あみだくじにしよう!」「いや、じゃんけんにしよう!」という声が上がりました。
行き先の決め方を提案してくれたようです。
今回は3つの候補から、代表がじゃんけんで決めることになりました。

一方で、まだお部屋で遊びたい様子のお子さんや、緊張気味の3歳児さんも、集まっているお友達をちらちらと見ながら、気にかけている様子です。
行き先が決まったら、出発の準備!
行き先が決まったら、公園に行くお友達、保育園で室内遊びをするお友達に分かれます。
先生に呼ばれたこどもたちは、「今日はどうしたい?」と尋ねられ、「公園にいきたい!」「今日はお部屋がいい!」と自分の気持ちを先生に伝えていきます。
「みんなでお散歩に行く日」も設定していますが、みんなのみらいをつくる保育園東雲の普段のお散歩では、行くかどうかを決めるのはお子さん一人一人です。
お散歩に行くメンバーが決まったら、ようやく準備に取り掛かります。簡単そうに見えて、実はやることがたくさんのお散歩準備。
トイレに行く、ビブス・靴下の準備、水筒を持つなどの準備が、イラストで説明されています。

このイラストのおかげで、お散歩に行き慣れたこどもは一人で準備を進められるようになります。
お散歩に行き慣れていないこどもでも、どんな準備をすれば良いのか、次の動きを理解しながら進めることができるのです。
4月に会った時には、先生に声をかけてもらって準備を進めるお子さんもちらほら。
今日はどうかな?と思い、見守っていると、すっかり慣れた様子で一人で準備を進めていました!
「たった1ヶ月でこんなにできるようになるの!?」と、お子さんの成長に驚かされました。
しっかり準備が終わったら、それぞれ、お気に入りの遊び道具を取り出してきます。道具も整ったら、いざ公園へ出発です!
バケツやスコップなどの砂場遊び道具などを片手に、みんなで手をつないで歩いていきます。

無事に公園に到着し、水筒を置いて、さあ遊ぶぞ!と言いたいところですが、最初に先生からのお約束です。
「今日、遊べるのは、砂場・お山・この芝生までね~!」
遊びの時間が始まると、砂場で遊んだり、ブルーベリー集めをしたり、トンネルをくぐったり、こどもたちは思い思いの遊びに向かっていきます。

公園に到着! みんなは何をして遊ぶのかな?
そんな中、印象的だった、ある3歳児クラスのAちゃんの遊びの様子を紹介します。
到着するとすぐに、「あれやる!」とトンネルを目指して駆け出します。その先には、紐でできたトンネルが。
上から入ろうか、下から入ろうかと少し迷っている様子でした。
先に到着した5歳児クラスのおにいさんが、下からすいすい登っていきます。

その様子を見て、「じゃあ、わたしも!」と続いて挑戦するAちゃん。
自分のペースで、片方ずつ手をかけ、片方ずつ足をかけて進んでいきます。

無事に上までやってきました!
登りきってからは、「もう3歳でおねえさんだから、これ登れるんだよ!」と教えてくれました。

目の前の年上のお友達を見て、「こうすればよいのか!」と学び、「やってみよう!」と挑戦する。そして、「わたしはできる!」と自分を認める姿勢が素敵だな、と感じました。
フローレンスの保育園が大切にしている「やってみたいはチャンス!」の言葉が思い起こされました。
同時に、「やってみたい!」という挑戦する気持ちを引き起こしたのは、これまでの挑戦の中で育んできた、「自分はできる」という気持ちだったのかもしれないとも思いました。
楽しく遊んでいたら、時間はあっという間に過ぎていき、帰りのお約束の時間になりました。
みんな、忘れ物はないか、しっかり確認をして、保育園に帰ります。帰りも気を抜かず、隣のお友達と手をつないで歩きます。
今回はちょっぴり遠い場所だったので、みんな疲れていたかな?と思いましたが、5歳児さんは元気いっぱい!帰り道の途中でも全力ダッシュで帰っていました!
私はへとへとだったので、みんなのあふれる元気に驚かされました…!

幼児クラスのお散歩では、乳児クラスのお散歩に比べ、公園での遊びがよりダイナミックなものになっていくように感じました。
3歳児さんは急な遊びの変化の中で、周りのおにいさん・おねえさんの様子をよく見ているのが印象的でした。
きっと、来年は新しく入ってきたお友達に、色んな遊びやかっこいい姿を見せてあげる側になっていくんだろうなと、想像が膨らみます。
まわりのお友達との関わりの中で育つこどもたち
お散歩密着を通して、こどもたちがお互いの遊んでいる様子を見て、身近なお友達から良い刺激を受けている様子を目の当たりにしました。
みんなのみらいをつくる保育園では、各学年は少人数でも、身近なところに遊びの先輩がいるため、遊び方や挑戦という面で感化されやすい環境になっているように思います。
きっと、遊びに限らず、お友達との関わり方や生活の中でもお互いに真似をしたり、協力したりして、さらなる「わたしはできる!」「ぼくはできる!」という気持ちを育んでいくのでしょう。
お散歩の場面だけでなく、他の場面ではどんな風に過ごしているのかと、さらに気になってきました。
こどもたちが、どんな「やってみたい!」に出会っていくのか…
お友達と、どんなふうに気持ちや考えを伝え合っているのか…
園でのこどもたちの様子には、まだまだ魅力的で知りたいことがいっぱいです。
今回の記事を通して、みんなのみらいをつくる保育園でのこどもたちの関わり合いと、自信や挑戦する大切な気持ちの育ちをお伝えしてきました。
フローレンスの保育園の魅力が、皆さんの心に少しでも響いてくださっていると嬉しいです!

フローレンスの保育園は新入園児を募集中です!
シチズンシップ保育を実践し、こどもたちとの対話の機会を日々大切にしている、みんなのみらいをつくる保育園は新入園児を募集中です。入園を検討されている方向けに各園で保育所体験や園見学も実施しています。 「参加してみたい!」という方はぜひ各園にお問い合わせください。
みんなのみらいをつくる保育園
0-5歳児のこどもたちのための認可保育所です。園名には、「”みんなのみらいをつくる人”に育ってほしい」という願いが込められています。(東京都 江東区/渋谷区)
フローレンスの保育園では、こどもたち一人一人の気持ちや意見を大切にし、こどもたちの「やってみたい」を応援する「シチズンシップ保育」を実践しています。