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ワクワクする社会を目指して「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心」を育みたい フローレンスの保育と取り組みの紹介

ワクワクする社会を目指して「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心」を育みたい フローレンスの保育と取り組みの紹介

社会で必要な「自分のため、誰かのため、自ら考え行動する力」

 わたしたちは日々の生活の中で、さまざまな社会への参画機会がありますが、「自分のため、誰かのために、自ら考え行動する力」を発揮できているのでしょうか?

例えば選挙を例としてあげると、今の日本の選挙の投票率は、10歳代が35.42%、20歳代が33.99%にとどまっています。(出典:総務省 国政選挙の年代別投票率の推移について)「自分一人が投票したところで何も変わらないから行かない」という若い世代の方の意見を、何度も耳にしてきました。

誰かが決めてくれるのを待つのではなく、自分自身が社会の一員として「考え、決め、動く力」を発揮することが今、社会全体に求められている力です。そしてその力は一人一人のウェルビーイング=よりよく生きることへとつながっていくのです。これはフローレンスの運営する保育園でも大切にしている考えです。

自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む保育

 フローレンスの保育園では、「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む」ことを保育理念に掲げており、それらを伸ばす保育を「シチズンシップ保育」と呼び、実践しています。

「シチズンシップ」とは?「一人ひとりが社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する」資質、能力のこと

こうした力は、大人が一方的に教える従来型の一斉保育(大人が活動を決めて、こどもはカリキュラムやスケジュールに沿って活動するスタイル)では中々育ちません。こどもたちが自らの感情や意見を受けとめてもらい、お友達と関わり、自分の意思で選び、行動する過程の中で育まれていくものです。

そのため、わたしたちは以下の5つの基本を大切にした保育を実践しています:

 <シチズンシップ保育5つの基本>
感情を知る・感じる
やってみたいはチャンス
小さなことでも自分で決める
わたしはわたし、違うことを認め合う
対立は当たり前話し合って解決する

 例えば保育園ではおもちゃの取り合いなど、お友達と気持ちがぶつかり合っている場面もよく起こりますが、すぐに解決をめざすことはしません。仲直りを急ぐあまり大人が解決の主体になってしまっては意味がないと考えているからです。

まずは、一人ひとりの「気持ち」を聴くことを大切にしています。自分の気持ちを表現したり、自分とは違う相手の気持ちを知ることも大切なコミュニケーションの経験です。徐々にこどもたちは「○○ちゃんは嫌だった」と自分自身で言葉で伝えることができるようになったり、「こっちのおもちゃを半分こするのはどう?」と相手の気持ちに寄り添いながら提案ができるようになっていきます。

このように自分の気持ちも大切にしながら、自分とは違う他者の考えに触れこどもたち自身が試行錯誤することで、未来がより良いものとなるように、自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心が育っていくと考えています。

「わたしたちが目指す社会」とは?スタッフ間でのワークショップを実施

シチズンシップの5つの基本をみて、大人自身に当てはめてみて、ドキッとされた方もいらっしゃるかもしれません。こどもたちだけでなく大人であるわたしたち自身も、「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む」この理念を信じ、実践していくことが大切です。

 例えばこどもたちから挑戦してみたい!という声が上がったとき、「いつもはこのやり方だから」「前例がないから」「大変そうだから」と手段にこだわってしまったり、思い込みだけで返事をしてしまったら、もったいないですよね。

 わたしたちは、「どうすれば実現できるか」「こういった制約があるけど、そのなかでどんな工夫ができるといいか」こどもたちのサポーターとして一緒に考えていける存在でありたいと思います。

 今回のワークショップでは、改めてわたしたちが大切にしたい価値観、こどもたちに手渡したい社会のゴールイメージを振り返りました。保育事業部のスタッフだけでなく、他事業部のスタッフも参加し、フローレンス全体での取り組みになります。

ワークショップでは以下のような意見を交換していきました。

こどもたちが成長したとき、コミュニティに興味をもって対話を通じて納得して楽しんで生きていてほしい。みんなのみらいをつくることに自ら参加し、貢献し、楽しむ心を持って、自己実現的に生きられる、そして他者の頑張りを応援しあえる社会であってほしい。

そのうえで、乳幼児期に大切にしていきたいことには以下のようなことを話していきました

こどもたちには、自分のことを好きになっていてほしい。自分の意見や思いを、いろんな方法で他者に伝えようする力を育みたい。 自分の「やりたい」「知りたい」「やってみたい」気持ちを大切にする、やりたいことがわかり、迷わずできる力を身につけてほしい。自分のありのままを見つめることができる安心感をもってほしい。

後日、フローレンス保育園の全園長でも、同じテーマでワークショップを行いました。

日々の実践ももちろんですが、フローレンスではこうした機会も大切にしています。

フローレンスの保育園は講演も受付中

フローレンスでは、今後社会の中に「みんなのみらいをつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心」を持ったこども、そしてそれらの心を育む大人が増えていってくれることを願っています。

しかし、それは、わたしたちだけでは成し遂げられません。同じ志を持った仲間を増やしていきたいです。

シチズンシップ保育に興味を持たれた方向けに、講演や視察依頼を受け付けています。ぜひお問い合わせください。

講演実績

シチズンシップ保育について講演を行いました! ~シチズンシップ保育について学べるキャリアアップも研修参加者受付中!~ | Florence News

こどもだけじゃない!大人にも役立つ「シチズンシップ」 | Florence News | 認定NPO法人フローレンス

フローレンスの保育園は新入園児募集中です!

フローレンスの保育園では、入園を検討されている方向けに各園で保育所体験や園見学も実施しています。「参加してみたい!」という方はぜひ各園にお問い合わせください。

フローレンスの保育園  各園情報
★おうち保育園
0-2歳児のこどもたちのための小規模な保育園です。園名には、「おうちにいるような安心感を感じられ、こどもたちにとっての第2のおうちになりたい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/品川区/杉並区/渋谷区/宮城県 仙台市)


★みんなのみらいをつくる保育園
0-5歳児のこどもたちのための認可保育所です。園名には、「”みんなのみらいをつくる人”に育ってほしい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/渋谷区)


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