「こども冒険バンク」は、さまざまな事情により、体験の機会が不足しがちな家庭のこどもたちへ、企業が提供する多彩な「冒険」を届けるプラットフォーム事業です。フローレンスとサントリーホールディングスが共同開発し、現在では利用会員は約6,000名と、たくさんの親子に冒険を提供してきました。
これまで関東を中心に活動してきましたが、全国展開を見据えて2026年4月に中部地域での提供を開始しました。その第1号として手を挙げてくださったのが、冒険パートナーとしてこども冒険バンクの活動を力強く支えているALSOK株式会社(以下、「ALSOK」)です。
今回の冒険の舞台は、名古屋が誇るプロバスケットボールチーム「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の試合観戦。ALSOKがスポンサーを務める同チームの協力により、100名分の親子招待枠の提供が実現しました!
新しい「楽しい!」と出会う、「好き」を深める、それぞれのバスケ観戦

2026年4月、過ごしやすい春の陽気の中、名古屋市に新しくオープンして間もない「IGアリーナ」に多くの親子が集まりました。
最大で1万7,000人を収容する巨大なアリーナはそれぞれのチームカラーに染まり、試合前から胸が高鳴る空気に包まれていました。

もうすぐ始まる試合を前に親子の思いはさまざまです。
豊橋から電車を乗り継いでやってきたお子さんは、「バスケが大好きだけど、近隣のチームのチケットがなかなか取れなくて……。今日をずっと楽しみにしていました!」と、期待に胸を膨らませていました。
スポーツ観戦が大好きで鹿島アントラーズの帽子を被ってきた女の子は、「バスケは初めてなんです。楽しみ!」とわくわくが隠せない様子。
ひとり親家庭の保護者は経済的な困りごとを抱えていたり、忙しさからこどもとのお出かけをリサーチする時間もなかなかありません。
「娘がドルフィンズ大好きなのですが、最近チケット代が高くなって見に行けてなかったので、本当に感謝しています」
「招待していただいて、出かけるきっかけになりました。自分で出かける計画を立てるまでの余裕がなかなかないので⋯⋯。こどもがとても喜んでいます、ありがとうございます」
と喜びを見せる親御さんもいました。

会場に足を踏み入れる前は少し緊張感のある面持ちだったこどもたち。試合が始まると、地響きのように体に伝わる音と光の演出、そして4階席まで超満員の観客の熱気に感化され、次第にその表情は「緊張」から「興奮」へと変わっていきました。
試合終了3分前、会場全体が立ち上がってエールを送る場面では、こども冒険バンクの参加者たちも一緒になって「ドルフィンズー!」と声を張り上げ、アリーナと一体になって楽しんでいる様子も。

試合後には、さらに特別な時間がありました。さっきまでコートで戦っていた選手たちとの記念撮影です。選手を前に緊張しつつも、それぞれの表情でカメラを見つめるこどもたち。

やっぱり試合を生で見るって最高。ドルフィンズもカッコ良かったです!

初めて見たけどバスケも楽しかった!推しの選手ができました!

写真撮影って見たことがあったけど、『どうやったら撮れるんだろう』って話してたんです。間近で見る選手たちは、本当に背が高くて迫力がありました!
この日の体験は、それぞれが新しい発見や充実感、小さな意欲の芽生えなど、何かしらの変化を心に持ち帰る大切なひとときとなったようです。
「世の中には楽しいことがいっぱいある」ALSOKが体験を提供し続ける理由

ALSOKは、こども冒険バンクの立ち上げ初期から参画し、これまでに累計500名以上のこどもたちに体験を届けてきた、いわばこども冒険バンクの「フロントランナー」の1社です。今回、中部地域での展開にあたって、なぜALSOKはいち早く協力の手を挙げてくれたのでしょうか。
当日、現場でこどもたちの笑顔を見守っていたALSOKのコーポレートコミュニケーション部サステナビリティ推進室のお二人に、その想いを伺いました。

村上さん
これまでさまざまな体験を提供してきましたが、どのお子さんも本当に楽しそうで、見ているこちらまで微笑ましくなります。
今回は特に中高生くらいの男の子とお母さんのペアも多く、新しい層にアプローチできた手応えを感じました。

村上さん
こども冒険バンクでの体験を通じて、『世の中には楽しいことがいっぱいある』ことを知ってほしいと思っています。
新しいことを経験するのとしないのとでは、その後の考え方や可能性が大きく変わります。可能性があることを知ってほしいし、世の中にはそれをサポートする人たちもいます。
とにかく楽しんでもらいたいと思っています。

今回のバスケ観戦の体験提供は、ALSOKにとっても発見があったようです。

杉森さん
ALSOKは安全、安心を届けることで社会に貢献しており、高い使命感をもって取り組んでいます。
本業に関連する分野で小学生向け防犯出前授業『あんしん教室』なども提供してきていますが、今回はこれまでとは違う角度で未来を担うこどもたちのための活動ができました。
自分たちの資源をどう社会貢献につなげていくか、新たな発見がありました。

杉森さん
プロの選手が必死にチャレンジする姿は、『自分もやってみたい』などこどもたちの心を動かす可能性があります。
そういった大人の姿を見せることにも意味があると考えています。
CSR担当者にとって、活動の成果をいかに社内に還元するかは共通の課題です。ALSOKでも、この活動を社員のエンゲージメントや採用活動に結びつけていくことを重要視しています。

村上さん
社会貢献活動は組織主体と捉えられがちですが、実は社員一人ひとりのエンゲージメントにつながると捉えています。
『自分たちの会社が、困りごとを抱えたご家庭に貢献するような活動をしている』という実感は、会社への誇りにつながるのではないでしょうか。

杉森さん
今後はさらに社内広報を強化し、全国のスタッフにこの活動を知ってもらいたいと考えています。
そうすることで、『自分たちの地域ならこんなことができるのでは』という自発的なアイデアが生まれるきっかけづくりをしていく必要があります。
また、学生がALSOKに興味を持つきっかけにもしていきたいです。
こどもたちを応援するアクションが、企業自身の未来をも照らしていく――そんな温かな循環をともに創り出すパートナーとして、フローレンスは冒険パートナー企業の皆さまとの連携を深め、より良いCSR活動の形を一緒に模索していきたいと考えています。
中部地域から広がる「応援の輪」
今回の名古屋開催では、ある嬉しい再会もありました。かつて神奈川県でこども冒険バンクを利用していた方が、転居先の名古屋で冒険が始まったことを知り、「引っ越してもまた冒険に参加できるなんて……!」と、嬉しそうに感謝の気持ちを伝えてくれたのです。
こどもたちがどこに住んでいても、家庭の環境に関わらず、豊かな体験を通じて自分の世界を広げることができる。そんな地域社会を作るためには、いちNPOの力だけでは足りません。
フローレンスこども冒険バンク責任者の前田はこう語ります。
「こども冒険バンクが目指すのは、こどもたちが自らの力で世界を広げるきっかけを、社会全体で応援する仕組みづくりです。これには企業や団体の皆さまの参画が不可欠です。こどもたちの『わくわくする心』が、次の活気ある社会を切り開く原動力になると信じています」
今回、ALSOKや地域のひとり親支援団体との連携により、中部地域での第一歩を踏み出すことができました。わたしたちはこれからも、中部地域の企業の皆さまを中心にご協力いただきながら、地元のこどもたちへ冒険を届けていきたいと考えています。
「自社のリソースで何ができるかわからない」という企業も、ぜひ一度ご相談ください。イベント枠の提供だけでなく、自社施設の見学やオリジナルの冒険などそれぞれの企業の特色に合わせて一緒に検討します。
こどもたちの未来を応援する中部地域へ。ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。
いつもフローレンスへの温かいご支援ありがとうございます。
こども冒険バンクの活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。一緒にこどもたちの未来を作っていきませんか。




