Florence News

お子さんの人工呼吸器をつけた姿と、成長して呼吸器が必要なくなり担任の先生とブランコに乗っている姿

人工呼吸器で退院後、障害児訪問保育アニーで小さな「できた」を積み重ねて、地域の保育園へ【障害児・医療的ケア児 それぞれのあゆみ①】

フローレンスでは、障害や医療的ケアのあるお子さんに向けたさまざまなサービスがあり、ご家族とともにお子さんの成長に伴走しています。このシリーズでは、お子さんたちそれぞれの成長の姿をご紹介します。

今回ご紹介するのは生後10か月で障害児訪問保育アニーに入園し、3歳になったこの春、地域の保育園に転園したMくん。

障害児訪問保育アニーとは

障害児訪問保育アニーのロゴ

アニーは、感染によって重篤化する懸念がある、医療的ケアがあるなどの理由で集団園に通うことのできないお子さんのご自宅に伺って、保育をしています。担任の保育スタッフを中心に、定期巡回している訪問看護師など複数のスタッフがチームでお子さんの育ちに伴走しています。

「やりたいきもちを広げる」アニーの利用相談はこちら

入園当初のMくんは、鼻に装着する形の人工呼吸器が必要でした。ハイハイして動きたいのに、呼吸器と鼻を繋ぐチューブの長さは約1メートル程度。お母さんはMくんから離れることもできず、半径1メートルの範囲で生活をしていました。

アニーの保育スタッフが行える医療的ケアに人工呼吸器は含まれないため、お子さんに必要な呼吸器のケアは在宅勤務しているご家族に対応してもらう「共同保育」という形でアニーをスタートしました。

入園当初、ご家族はどんなお気持ちだったでしょうか。


NICU退院時、人工呼吸器をつけた息子は受け入れ先が見つからず、わたしたちは不安の中にいました。でもアニーさんが温かく迎えていただき、息子のペースに寄り添いながら成長を支えてくださいました。

Mくんは、少しずつ人工呼吸器を外せる時間が増えていきました。そして、2歳になる頃に、ついに完全に呼吸器を卒業できることになったのです。

人工呼吸器を卒業することになった時、以前に酸素量が足りず病院へ再入院したこともあったので本当にドキドキしていました。でも、アニーの先生や看護師さんが息子のそばにいてくれたので、何があっても安心だなぁと感じました。それでも最初の夜、寝る前までは「息してるかな?」なんて心配でいっぱいでしたが、いざ自分がベッドに入ったらスヤァと寝れたのも覚えております……笑

その後の保育でも、体調観察について、朝の血中酸素濃度の確認や爪、唇でのチアノーゼ確認、もし何かあったときの対処法など綿密に打ち合わせをして、不安なわたしたちと息子に寄り添っていただきました。

今では外で遊び、歌い、笑顔で過ごす息子の姿に大きな成長を感じています。

呼吸器を卒業したMくんは、共同保育の必要がなくなったため、ご家族不在でお預かりする通常のアニー保育の形となり、生活の範囲や活動の幅がどんどん広がっていきました。

アニーでは、保育スタッフが付き添いながら地域の保育園の活動に定期的に参加して、同年齢のお子さんたちと活動する交流保育を行うことがあります。Mくんも交流保育を進めていこう、ということになりました。

交流保育の開始は、呼吸器卒業後の一大イベントでした……!

行かせたいとは思っていたのですが、アニーさんに出会う前、いろいろな保育園や幼稚園へ入園を問い合わせて断られた経験があったので、受け入れていただけるか不安しかありませんでした。

アニーさんが自治体と連携してくれて希望していた園での交流保育が決まった時は、「やっとお友達と遊ぶ機会ができる!」「しかも先生もついていってくれて安心!」と本当に嬉しかったです。息子はとても楽しそうで、先生から様子を細かく教えてもらえて本当に助かりました。

そんな日々を重ねて、Mくんは3歳で地域の保育園へ転園が決まったのです。

担任の先生に、転園までの歩みを振り返ってもらいました。

なかしー先生

呼吸器を卒業してからの目覚ましい成長ぶりに驚きと喜びを感じながら、転園に向けてご家族の背中を押すことができました。

なかしー先生

保育では、まずは「歩く距離を伸ばす」ことから始め、より体を動かせるようになるにつれて言葉もグンと伸び、初めは集中できず諦めていたことも一緒に何度も繰り返すことで「自分で試行錯誤をする」ということも増えていきました。

なかしー先生

一つひとつ時間をかけて待つこと、根気よく時間と回数を積み重ねて「できた!」と達成感を味わうこと。たくさんのことを身につけていくMくんの姿を見ていると、アニー保育の1対1ならではの良さが活かせたと思います。

なかしー先生

Mくんの力を信じて、ご両親と一緒に一歩を踏み出してほしいと願っています。

このように、アニーでは訪問保育で一つひとつ経験を重ねて、地域の集団園へと育ちの場所を移していくお子さんもいらっしゃいます。

最後にご家族からのメッセージをご紹介します。

アニーの先生方と過ごした日々は、わたしたち家族にとってかけがえのない第一歩でした。日々の細やかなご報告から一つひとつの変化を実感でき、安心して仕事に向き合うことができました。

24時間体制で育児に向き合っていたわたしたちが、今こうして仕事を続けられているのはアニーの存在があってこそです。息子の成長とわたしたちの生活を支えてくださったことに、心から感謝しています。

障害や医療的ケアのあるお子さんたちには、一人ひとり違った成長の喜びがあります。フローレンスでは、お子さんやご家庭にとってより良い選択は何か、一緒に考えていきます。それぞれの歩む過程をこれからもお伝えしていきます。

アニーについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

利用についての詳細は、以下からご相談ください。

「アニー共同保育」を始めた際の、Mくんのお母さんのインタビュー記事はこちら

わが子が人工呼吸器でも「はたらく」をあきらめない! アニーバディご利用家庭へインタビュー(前編)


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