社会課題をさまざまなレンズ(視点や解像度)で深く見つめ、理解を深めていく音声コンテンツ「フローレンズラジオ」。
シーズン4「医療的ケア児編」第13話公開!
今回のテーマは――
「一緒にすればいい」とはならない。
インクルーシブが抱える「分けて守る」のジレンマ
「分離がダメなら、みんな一緒にすればいいのでは?」
そんな素朴な疑問から始まる今回。
前回は、障害のあるこどもたちのための場をつくることが、かえって分離を固定化してしまうのではないか――障害児保育園ヘレン(以下ヘレン)をめぐる葛藤についてお話ししました。
こどもたちを「一緒」にすれば、インクルーシブな保育になるのでしょうか。
フローレンスは、ヘレンのほかに認可保育所も運営しています。その一つ「みんなのみらいをつくる保育園」が大切にしているのは、こどもたちが自分で遊びを選び、自由に取り組むこと。
一方、ヘレンでは、一日の見通しや活動の区切りを大切にしています。例えば、お絵描きのとき。まずは紙の感触を確かめ、クレヨンを手のひらに置き、その子がどう受け止めるかを丁寧に見る。ときには「100ステップくらい」に分けるような感覚で、一人一人の反応を確かめながら進めるといいます。
異なるニーズのあるこどもたちが、ただ同じ場所で過ごすだけでは、かえってこどもたちに無理を強いることになりかねない。だからといって、安全や安心のために「分けて守る」ことがあたりまえになれば、分離を固定化してしまうかもしれない――。
さらに後半では、言葉による意思表出が難しいこどもの「やってみたい」のサインを、周囲はどう受け取るのかという問いにも踏み込んでいきます。
一緒にいることと、分けて守ること。その間で揺れながら、「その子にとってどうか」を考え続ける保育の現場。
単純な正解には収まらない、インクルーシブの難しさと可能性を、ぜひ本編でお聞きください。


