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累計10万世帯を支援!24年度「こどもフードアライアンス」~企業向け報告会を開催~

累計10万世帯を支援!24年度「こどもフードアライアンス」~企業向け報告会を開催~

認定NPO法人フローレンスと株式会社日本アクセス(以下、日本アクセス)が2022年1月からともに取り組んでいる「こどもフードアライアンス」。この取り組みは、大手食品メーカーや日用品関連企業の皆さんにご協賛いただき、全国の子育て家庭に必要な支援を届けるものです。

過去4年間の取り組みで、延べ10万6千世帯以上の子育て家庭を支援することができました。2024年度末時点で、ご協賛くださる企業は36社にのぼり、累計約76万点の食品や日用品を、全国の「こども宅食」団体と協力して、社会的に孤立しがちな子育て家庭にお届けしてきました。

各地の「こども宅食」団体では、困窮や障害などさまざまな困りごとを抱える子育て家庭の自宅へ、定期的に食品・日用品をお届けしています。「こどもフードアライアンス」で提供された食品や日用品は、この「こども宅食」を通じて、全国の家庭と継続的なつながりを築くことに役立てられています。

昨年度(2024年度)からは、寄贈品の配送を年3回に分けて定期的に行う新しい試みを始めました。これは、こども宅食実施団体と子育て家庭との間に、安定したつながりの機会を作ることを目指したものです。この取り組みは、パートナーである日本アクセスの皆さんをはじめ、ご協賛企業の皆さんのご理解とご協力があって実現しました。

日本アクセスと「こどもフードアライアンス」報告会を共同開催

この活動の成果や支援現場の声をお伝えするため、先日(2025年4月)、『2024年度 こどもフードアライアンス 事業報告会』を開催しました。報告会には、ご協賛いただいた企業から50名を超える方にお集まりいただきました。

会の冒頭、株式会社日本アクセス 代表取締役社長 社長執行役員 CEOの服部真也さんは、ご参加いただいた食品メーカーや日用品関連企業の担当者の皆さんに向けて、日頃の支援に対する感謝を述べるとともに、継続的な支援の重要性を訴えました。

日本経済はデフレからインフレへと変化し、物価の上昇が続いています。特に生活に困窮されている子育て家庭にとっては、ますます厳しい状況です。このような時だからこそ、わたしたち企業が業界の垣根を越えて協力し、継続的な支援を行うことが重要です。

止まらない物価高騰。困窮と孤立を抱える家庭には厳しい一年

続いて、認定NPO法人フローレンス会長の駒崎より、ご協賛企業の皆さんへ感謝をお伝えするとともに、今もなお厳しい状況にある子育て家庭の現実を伝えました。

また報告会では味の素AGF株式会社執行役員 東京支社長の永瀬さんに24年度のご協賛企業の代表として感謝状の贈呈を行いました。

昨年度は物価高騰の影響で、生活に困窮する親子にとって特に厳しい一年でした。止まらない物価高の中、フローレンスには『タンポポやパンの耳で飢えをしのいでいる』といった、にわかには信じがたい悲痛なSOSが寄せられました。 このような状況の中、わたしたちは全国の『こども宅食』実施団体と連携し、食品・日用品のお届けを通じて、見守りを続けてきました。皆さんのご支援は、厳しい状況にある子育て家庭に生きる勇気を与えてくださっています。

全国の「こども宅食」の現場から感謝の声

フローレンスのグループ団体であり、こども宅食の全国普及を推進する一般社団法人こども宅食応援団は、全国47都道府県、約250のこども宅食実施団体と連携しています。

2024年度は、物価高騰、特にお米の価格上昇の影響を受け、支援に必要な食品の確保が難しいという声が、全国のこども宅食実施団体から多く寄せられていました。

そのような状況の中、この「こどもフードアライアンス」にご協賛くださった企業の皆さんのお力添えのおかげで、多くの食品や日用品を、こども宅食実施団体を通じて厳しい状況の子育て家庭にお届けすることができました。

実際に「こども宅食」の支援を受けた子育て家庭からも、喜びや感謝の声が多数寄せられました。

いつもはお菓子を買ってあげられないので、こどもたちが本当に嬉しそうに目をキラキラ輝かせていました。

家に帰って冷蔵庫にジュースを見つけて、『なんで家の冷蔵庫にあるんだー!!』と嬉しそうに叫んでいました。

親が帰ってこなくても、こどもだけで簡単に食べられるレトルト食品やふりかけ、ゼリー飲料などは、本当にありがたかったです。

企業の皆さんの最も心が動いた「こども宅食」エピソード

報告会では、2024年度中に寄せられた、数々の「こども宅食」実施団体と支援先の子育て家庭との、心温まるエピソードをご紹介しました。そして、ご参加いただいた協賛企業の皆さんより、最も印象に残ったエピソードを選んでいただきました。

結果、「ヤングケアラー家庭への継続的な訪問が、ご家庭の生活状況の改善につながった」とのエピソードに決定。

今後も、支援を待つ親子のために企業の皆さんとともに取り組みます!

最後に、株式会社日本アクセスの代表取締役会長である佐々木淳一さんより、閉会のご挨拶として応援のメッセージをいただきました。

コロナ禍でフローレンスさんと出会い、その熱い想いに共感しました。食品卸として多くのメーカーさんと繋がりを持つ当社ならではの強みを活かせる取り組みとして「こどもフードアライアンス」は始まりました。この取り組みの特徴は、支援が届く子育て家庭の状況や喜びの声が明確で、それを協賛企業の皆さんにしっかりとフィードバックしてくれる点にあります。単に食品を配るだけではなく、『出口』である支援団体の活動に食品が役立てられています。今後も皆さんと共に、この『こどもフードアライアンス』事業を継続し、さらに盛り上げていきたいと考えています。

フローレンスでは、全国の「こども宅食」団体さんからの声や、子育て家庭からの声、協賛してくださる企業さんの声を伺い、改めて特に厳しい子育て家庭を継続的に支える必要性を感じています。

残念ながら2025年度も各地でSOSの声が聞かれることと予想しています。フローレンスでは、引き続き「こどもフードアライアンス」の取り組みを続けていく予定です。

是非、引き続きあたたかいご声援をお願いいたします。

こうしたフローレンスの取り組みも、皆さんからいただくご寄付を原資に実施しています。ご寄付による応援もお待ちしております。


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