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売上連動型寄付(コーズマーケティング)。笑顔でこちらを向いている女の子の写真

企業の社会貢献に! 売上の一部を寄付する仕組みとは? 導入の流れとメリットをお伝えします

CSR活動をはじめ、SDGsやESG経営、サステナビリティといった言葉が飛び交う昨今。企業が自社の利益を追いかけるだけでなく、「どのような社会を目指し、貢献しているか」が問われる時代になりました。

「社会に良いことをしたい。でも、何から始めるべきか分からない」

「経営にもプラスになるような社会貢献の形がほしい」

経営者やCSR担当者の皆さんは、自社の取り組みをどのように社会に還元すべきか模索されているのではないでしょうか。

また、商品のマーケティング・販売担当者の方からも、「自社ブランドや商品を活用した社会貢献に取り組みたい」というご相談を多くいただきます。

そんな中、売上の一部を寄付する「売上連動型寄付(コーズマーケティング)」という仕組みが、企業が手軽に始められる社会貢献の一つとして注目されています。今回は、多くの企業から売上連動型寄付にいただいたお問い合わせと事例をもとに、導入することの魅力や実施フローまでを詳しくご紹介します。

CSR担当の皆さんからよく聞くお悩み

腕を組んで困っている男女の二人の写真

社会貢献は必要だと理解していても、実際には次のような課題に直面するケースが少なくありません。

  • 自社の強みや特徴を活かした社会貢献活動ができていない
  • 顧客のエンゲージメントが思うように高まらない
  • どの団体や活動と連携すべきか選べない
  • 可能なら損金算入も活用できる方法で社会貢献活動を行いたい

フローレンスでも、企業から実際にこういった困りごとの声をいただきます。こうした課題を前に、「何もしていないわけではないが、正解が分からない」という状態に陥ってしまうのです。

売上連動型寄付(コーズマーケティング)とは? ビジネスと社会貢献をつなぐ仕組み

「売上連動型寄付」とは、自社の商品・サービスの売上の一部を寄付する仕組みです。「コーズマーケティング」とも呼ばれ、顧客に社会貢献への参加意欲を促すマーケティング手法としても知られています。

例えば――

  • ファッションブランドが、特定の商品の売上の5%を寄付
  • スーパーマーケットが、特定の商品の売上の一部を寄付
  • IT企業が、ソフトウェアのライセンス販売数に応じて寄付

売上に連動して支援額が決まるため、企業にとっては「ビジネスを通じた社会貢献」となり、まさに事業成長と社会貢献が連動していく仕組みです。

そして、商品の購入やサービス利用が、そのまま社会貢献になるこの仕組みは、顧客からも「この企業、社会に良いことをしてる」と共感されやすくなります。また、自社の取り組みを知ってもらえる一つのきっかけにもなるかもしれません。

そんな参加型の仕組みが、今、企業と顧客との間に“ソーシャルグッド”な関係性を深める作用があります。

売上の一部を寄付する「売上連動型寄付」4つの魅力

売上連動型寄付の4つの魅力
売上連動型寄付は、企業がビジネス活動を通じて持続可能な社会貢献を実現するための効果的なご支援方法です。
顧客エンゲージメント強化、従業員のモチベーション向上につながるだけでなく、税制上の優遇措置も受けられます。
持続可能な社会貢献の実現、顧客エンゲージメントの強化、従業員のモチベーション向上、税制優遇措置

1. 持続可能な社会貢献の実現

売上連動型寄付は、企業が持続可能な形で社会貢献活動を行うためのモデルです。商品・サービスと連動させることで、「この売上であれば、この率でいくら寄付できるだろう、という目算が立てられることによって無理なく続けられる」という声も企業からお聞きしています。長期的な視点で取り組めることで、社会に対するインパクトを与えることができます。

2. 顧客エンゲージメントの強化

社会課題に共感し、購入や利用を通じて貢献できることは、顧客にとって大きな価値。「このブランドを選ぶことで、寄付につながっている」という実感を持ってもらいやすいと考え、売上連動型寄付を採用される企業もいらっしゃいます。顧客自身も社会貢献活動に参加していると感じることで、活動への共感を通じた企業とのつながりが強まることでしょう。

3. 従業員のモチベーション向上

自社の従業員が社会貢献活動に参加することで、「業務への責任感が生まれた」「自分ごと化された」といった声もお聞きします。仕事に対する誇りやモチベーションの向上につながり、「自分の仕事が社会の役に立っている」という確かな実感は、企業内の士気やチームワークが高まることに役立ちます。

4. 税制優遇措置

フローレンスをはじめとする「認定NPO法人」への寄付は、税制上の優遇措置の対象です。一般の損金算入限度額とは別枠で、特別損金算入限度額の範囲内で損金算入が認められるため、企業の財務的な負担を軽減できます。

「売上連動型寄付」でご支援いただく企業のインタビュー記事はこちら

※フォームの「2、寄付のご検討いただいている内容」に「売上連動型寄付」と入力ください

信頼できる支援先を選ぶために:「認定NPO法人」フローレンスとは?

笑顔で外を歩くこども二人

フローレンスは日本の「こども・子育て領域」に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。

これまでに「日本のこどもたちへの支援」を希望される1,100社以上の企業・団体との協働実績があり、信頼をよせてくださった企業とともに社会に「新しいあたりまえ」をつくるため、活動しています。

フローレンスは、数あるNPO法人のうち、一定の基準を満たし、所轄庁から“認定”を受けた「認定NPO法人」です。

認定NPO法人とは、運営の透明性や公益性、情報公開などの厳しい基準をクリアしており、信頼性の高い団体です。実際に、日本全国に約5万団体あるNPO法人のうち、認定NPO法人はわずか2.6%程度 にとどまっています。

※2025年度4月末現在 内閣府「認証・認定数の遷移 | NPOホームページ」

認定NPO法人へのご寄付は、税制上の優遇措置として一般寄付金の損金算入限度額とは別枠で、特別損金算入限度額の範囲内で損金算入が認められています。

わたしたちフローレンスも、東京都から「認定」を受けた「認定NPO法人」の一つです。これにより、法人からの寄付は「特別損金算入限度額」の範囲内で損金として処理でき、税務上の優遇が受けられます。

実施ステップはとてもシンプル。導入から実施までの流れ

フローレンスへの「売上連動型寄付」は、次の4ステップで導入可能です。

売上連動寄付の実施ステップ
対象商品・サービスの選定、寄付額の設定、販売促進と寄付実施、寄付受領とご報告
  1. 対象商品・サービスの選定
    特定の商品・サービスや、期間限定キャンペーンなど、寄付対象となる商品やサービスを選びます
  2. 寄付額の設定
    売上の◯%、または販売数量ごと(1件あたり◯円)など、寄付する金額を決定します
  3. 販売と寄付実施
    選定した商品やサービスを販売。売上実績に応じて寄付金額を算出し、入金
  4. 寄付受領とご報告(フローレンス)
    領収書を発行します。活動実績や成果を定期的にご報告します

ご寄付の形は、期間や頻度は自由にお選びいただけます。キャンペーン型(期間限定)でも、継続型(一定期間ごとにとりまとめてご寄付)でも対応可能です。社内のリソースや広報計画に合わせて柔軟に設計いただけます。

具体的なプランがまだ決まっていなくても、ご安心ください。フローレンスの担当者からヒアリングや面談を実施させていただき、具体的な実施内容を策定していきます。まずは、お気軽に専用フォームからご連絡ください。

※フォームの「2、寄付のご検討いただいている内容」に「売上連動型寄付」と入力ください

売上が、こどもたちの未来を支える原動力に

企業の活動が、社会に価値をもたらす――
そんなCSR活動(企業の社会的責任)の理想を、“売上”という実践的な手段で社会貢献の形にしてみませんか?

こども・子育て領域の社会課題解決に継続的に取り組むことで、企業は単なる「経済的価値」だけでなく、「社会的価値」を創出する存在としての信頼感を高めることができます。

「社会のために、ビジネスが貢献できることは何か?」

企業の皆さんのその問いに対する答えとして、フローレンスへの「売上連動型寄付」は、無理なく・持続可能な形で・インパクトのある社会貢献を実現できる仕組みです。

あなたの企業の事業成長が、こどもたちの未来を支える力になります。

フローレンスの法人担当者の二人が面談に応じている様子

まずは気軽にお問い合わせください

下記の法人さま専用問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。本記事では紹介しきれなかった過去事例をご紹介しながら、迅速、かつ丁寧にお答えいたします。

「社会のために何かしたい」その想いを形にし、企業と社会がともに成長する一歩を、ぜひわたしたちと一緒に踏み出してみませんか?

※フォームの「2、寄付のご検討いただいている内容」に「売上連動型寄付」と入力ください


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