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2016/11/22

【社会起業のレシピ】vol.19「本格的な準備をしよう(オフィス編)」

  


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仕事はスターバックスでやれ!

今回は準備段階での「オフィス」をどうするかについて述べる。

最初は、オフィスなんていらない。

オフィスを借りれば、当然、家賃や維持費が発生する。そこにお金をかけてしまうのは、はっきりいって無駄である。前回まで取り上げた「人編」でも、しつこく述べたように、最初はとにかく固定費をかけないのが起業の鉄則。なにせ、準備中の今、サービスでまだ1円も稼げているわけではないのだから。

だから、仕事は極端な話、「スターバックスでやれ!」

もちろん「スターバックス」はあくまでも例だが、サービスインしてお金がまわるようになるまでは、コーヒーチェーン店やカフェで、朝から晩までコーヒー1杯で粘るくらいのスタイルがいいと思う。

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最近は電源を提供するカフェも増えてきているので、会議や作業がしやすくなっている。

僕も実際、準備段階では、東京・大崎のスターバックスにパソコンを持ち込んで、朝8時から夜10時くらいまで仕事をしていた。僕一人どころか、学生インターンも隣に座らせて……。さらには、人との打ち合わせもそこ。スターバックスの一角がマイオフィスになっていたわけだ。今も大崎のスターバックスに足を向けて寝ないように気をつけている。

コワーキングスペースを借りるという手も

自宅でも集中できるタイプの人であれば、自宅をオフィスにしてもいいだろう。要は「お金をあまりかけずに、自分にとってテンションが上がる場所をオフィスに選ぼう」ということ(僕の場合は、自宅だと煮詰まりやすいし、かつダラダラしてしまいがちなので、あえて外を選んだ)。

また、仕事場をどこにするかでは、学生インターンや社会人プロボノとのミーティングがしやすいことも考慮する必要がある。自宅でもOKならそれでいいし、「ちょっとな……」と思えば、外を選んだほうがいいだろう。
最近は、「コワーキングスペース」という、会議室やイベントスペースなども備えた個人で仕事をする人向けのオープンスペースがある。そこに机を借りて仕事をすることができる。月額1万円くらいで借りられるのだったら、そうしたものを活用してもいいだろう。

さらに、そうやって頑張っていると、支援者の人のなかから、「タダでこのスペースを使ってもいいよ」と言ってくれる人が現れたりすることもある。その時は、ぜひお言葉に甘えてしまおう。僕の場合も、大崎の商店街で「地域の顔」ともいえる方から、「おまえ、頑張っているから、俺のビル貸してやる」という言葉をいただき、ありがたくそのビルの一角に机を置かせてもらった。

研修は公民館などを利用する

きちんとしたオフィスがない状態で、スタッフの研修や利用者への説明会などをどこで行うのかといえば、公民館や地区センターのような行政のスペースを借りればいい。「それだと安っぽく見られないか」というのは杞憂。実際、スタッフや利用者はそこを見ていない。それよりも中身だ。これは僕自身が利用者さんへの説明会を公民館で行った時に強く感じたことだ。スペースに見栄を張る必要はないのだ。手狭になったらシェアオフィスを検討する

サービスインして、お金がまわりはじめてからのオフィスについても、補足しておこう。

そのころになると、有給スタッフも雇うようになり、さすがにコーヒーチェーンやコワーキングスペースでは場所が足りなくなる。その時におすすめなのが、個室のある「シェアオフィス」。家賃は月数万円かかるが、商業ビルで事務所を借りるより断然安い。そのほか、SOHOがOKなマンションの一室を借りて、ほかの組織とシェアする手もある。ちなみに僕はこの方法をとった。2LDKをそれぞれが1部屋ずつ使い、リビングは共同スペースにして……と、まさに「勝手にシェアオフィス」としたわけだ。繰り返しになるが、お金がまわっていないうちは、極力、固定費は抑えるにかぎる。オフィスにもとにかくお金をかけない。このスタンスをしっかり維持してほしい。

>>【vol.20「本格的な準備をしよう(オフィス編)】に続く

「社会を変えたい」と願うすべての人、必読の「社会起業のレシピ」がフローレンスのサイトで読めます!

YOMIURI ONLINEにて2012年11月から2015年6月にかけて連載された、「社会起業のレシピ」を、フローレンスのコーポレートサイト(本サイト)にて毎週1本ずつ公開していきます。(※「草の根ロビイング」を除く)

貧困や格差、高齢化など、私たちを取り囲む社会課題は尽きません。そうした課題を解決するための手段の1つとして注目されているのが「ソーシャルビジネス」です。

社会課題を解決するための「仕組みづくり」はどうしたらいいのか。お金はどうやって回していくのか。人を集めるには、行政とうまく付き合う方法は……など、2004年の起業当初から現在に至るまで10年以上にわたる著者 駒崎の軌跡を、超実践的なノウハウ含めて具体的に明かしていきます。

これを読んで、心が動いたあなた。そう、あなたにもできます。私たちと一緒に、「社会を変える」を仕事にしてみませんか?
※絶賛発売中の社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門はこの「社会起業のレシピ」に大幅加筆・修正を加えたものです。

書いた人:駒崎 弘樹



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