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アクション最前線

2023/12/14

フローレンス・山形市・PKSHA Technology・SapeetがAIやSNSを活用した「孤独・孤立によりそう相談支援」に関する協定を締結

 


フローレンスは、山形市、株式会社PKSHA Technology、株式会社Sapeetと孤独・孤立によりそう相談支援に関する協定を締結いたしました。
 
官民連携で、まだ先例の少ない、AIやSNSを活用した孤独・孤立相談支援事業のモデル開発を進めます。
近年、少子高齢化や核家族化の進行といった社会構造の変化のほか、コロナ禍が拍車をかけ、地域や職場、学校等でのつながりが希薄化し、孤独・孤立の問題が懸念されています。
国策定の「孤独・孤立対策の重点計画」において、状況に合わせた切れ目のない相談支援として、24時間対応の多元的な相談支援を掲げていますが、相談員の人員確保や相談時間帯が限られていることや、窓口や電話での相談に抵抗がある方など、悩みを抱えた方が気軽に相談できる環境が少ないなどの課題があります。
 
今回の協定により官民が連携・協力をし、山形市の孤独・孤立に関する情報を積極的に発信し、より身近で効果的な相談支援ができるような仕組みについて検討し、孤独・孤立によりそう相談支援を行います

連携協定概要

今回、フローレンス・山形市・PKSHA Technology・Sapeetは次の6項目について連携及び協力を行っていきます。
(1)孤独・孤立に関する情報の発信に関すること
(2)効果的な相談支援の方法に関すること
(3)AI、SNS等の活用に関すること
(4)社会資源の活用に関すること
(5)市民への広報に関すること
(6)その他孤独・孤立によりそう相談支援に資すること

■相談支援イメージ図
SNSを活用した相談支援に生成AI技術を組み合わせることで、24時間365日の即時対応が可能になります。
<具体的な取り組み例>
・周囲に支援を求めることに抵抗感がある方でも気軽に相談ができるような体制づくりについて研究
・AI、SNS等の活用に向けた新たな技術に関する情報共有を進める
・情報アクセスが容易な孤独・孤立に関する情報の発信を行い、支援の必要な世帯が社会資源等を有効に活用できるような取り組みを進める

孤独・孤立によりそう相談支援に関する協定締結報告会

2023年12月14日に「孤独・孤立によりそう相談支援に関する協定締結報告会」が開催され、フローレンス会長の駒崎も今後の連携についてお話させていただきました。

本日、山形市様、PKSHA Technology様、SAPEET様との連携協定を発表することができ、大変光栄に思います。
 
「こどもたちのために、日本を変える」
フローレンスは、孤独な子育てや、こどもの虐待死問題、経済的に困難を抱える家庭やひとり親家庭への支援、障害児家庭支援など、日本の親子に関わる社会課題解決と価値創造に取り組む団体です。
 
私たちは、山形市において、2022年から「おやこよりそいチャットやまがた」というLINEでの子育て相談事業を実施しています。
現在、1,800名以上の方からの、毎月300件以上の相談に対応しています。
ちょっとした子育ての悩みから、虐待やDVなどの深刻なご相談まで、さまざまなお話を日々、専門の相談員が聞かせていただき、必要に応じて、行政や地域の支援機関の皆様と連携して、支援を提供させていただいています。
 
そして、今年の2月には、「つながりよりそいチャット」という孤独・孤立を感じている方向けのLINE相談事業も山形市において実施させていただきました。2週間という期間限定ではありましたが、180名以上の方にご利用いただき、「誰にも言えなかった悩みを打ち明けることができた」「社会とのつながりを感じることができた」といったご感想をいただきました。
 
こうした事業を山形市や、他の自治体でも実施しているなかで、今の日本には、日々の生活のなかで孤独・孤立を感じ、誰にも言えないモヤモヤを「聞いてほしい」「相談したい」という方が大勢いらっしゃるということを実感しています。
 
実際、政府の統計でも16歳以上の40%、実に2.5人に1人が「孤独感がある」と回答しています。
 
今回の協定は、この膨大なニーズに対応していくため、AIなどの新しいテクノロジーも活用しながら、どのように相談支援のあり方を発展させていくことができるのか――それぞれに強みを持ったこの4者で、叡智を結集し、連携して探求しようという試みです。
 
新しい道を切り開けるよう、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

フローレンスと山形市の取り組み

 
2022年2月より、フローレンスは山形市と「子育て世帯に対する支援」推進の包括連携協定を締結し、子育て家庭への相談支援事業や伴走型相談支援事業を受託。2023年5月には地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業を受託し、全世代を対象とした孤独・孤立相談支援事業を期間限定で開設・運営しました。
2022年2月

山形市と「子育て世帯に対する支援」推進の包括連携協定を締結

2022年5月

山形市より支援対象児童等見守り強化事業を受託し、山形市社会福祉協議会等と連携して、SNSでの情報提供・相談支援等により必要な支援につないでいくデジタルソーシャルワークを実践する「おやこよりそいチャットやまがた」を2022年5月11日から開始

2023年2月

山形市から地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業(※)を受託し、全市民を対象とした「つながりよりそいチャット」を2023年2月16日~2月27日の期間限定で開設・運営

(※)地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業とは 国が地方におけるプラットフォームの整備を後押しすることで、孤独・孤立対策について関係団体の連携強化を迅速に実現していくと同時に、地域の実情に応じた効果的な連携の進め方について様々な例示を行い、全国への波及を進めることで地方自治体の取組を強化し、悩んでいる人々に各種支援策が着実に行き届くようにする調査事業です。山形市は2022年7月に、本事業の第一次取組団体として採択されました。

詳細はこちら:地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業(内閣官房サイト)

2023年5月

山形市より出産・子育て応援事業(妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援)を受託し、山形市母子保健課と連携して、チャット相談「おやこよりそいチャットやまがた」とオンライン面談を活用した伴走型相談支援を2023年5月24日より開始

株式会社PKSHA Technology/株式会社Sapeet について

■株式会社PKSHA Technology
「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、企業と人の未来の関係性を創るべく自社開発した機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行っています。自然言語処理技術を用いた自動応答や、画像/動画認識、予測モデルなど多岐に渡る技術をベースに顧客の課題にあわせた解決策を提供する他、共通課題を解決するAI SaaSの展開により、ソフトウエアの社会実装を多面的に支援し、人とソフトウエアが共に進化する豊かな社会を目指します。
会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
■株式会社Sapeet
Sapeetは、AI身体分析技術や生成AI技術を活かした接客・営業DXを推進する東京大学発のスタートアップ企業です。独自の技術をわかりやすく使いやすいシステムとして提供し、ヘルスケア業界・小売業界など、幅広い事業者様の販売促進〜システム開発・運用を支援しております。
会社名:株式会社Sapeet
所在地:東京都港区芝五丁目13番18号 いちご三田ビル8階
代表者:代表取締役 築山 英治

 




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