2016/02/18
【ひとり親支援ぎんが組 寄付サポート会員さんインタビュー】自分の子ども時代、母親の子育てを思い返して
ひとり親家庭支援ぎんが組にご入隊くださったO.Yさんに、支援をはじめてくださったきっかけなどについてインタビューしました。
ひとり親支援の活動を支える「サポート隊員」は、みなさんそれぞれいろいろなきっかけで寄付を開始してくださっています。
今回は「今年はひとり親家庭を応援しよう、と決めていた」というO.Y様にお話を伺いました。
自分の手帳に、「今年は、ひとり親家庭支援をしたい」と書いて、探していたところに、
偶然フローレンスがひとり親家庭支援をしていることを知り、ホームページを見て、寄付を始めました。
「私自身もひとり親で育ち、医師になりました。」
私自身ひとり親家庭で育ちました。子どもの頃に父が病気で亡くなり、母親に育てられました。
今は内科医をしていますが、医師になれたのも周りにたくさん支えられてきたからです。
学生時代は奨学金をもらって、なんとか国立大学の医学部に進むことができました。
今は収入もあり、生活には困らない程度のお金と心の余裕もあるので、自分がこれまで支えられて得てきたことを、今度は社会に返すことをしていきたいと思ったんです。
自分の子ども時代、母親の子育てを思い返して-
母は教師をしていましたが、そんな母をみて、女性が一人でも生きていける仕事をと思い、
医師を目指しました。
ひと回り年齢が違う妹がいるのですが、小さいころあまり熱を出さなかったので、母はいつも
「(丈夫な子で)ありがたい、ありがたい」と言いながら仕事に行っていました。
その経験から、今は職場でも看護師さんに保育園から「熱があるから子どもを迎えにきて」という
電話が入ったら、気にしないで帰れるように「行ってあげなよ」と声がけをするようにしています。
学生の頃、友達にひとり親家庭であることを「片親なのに明るいね」と言われて、とても傷ついた
ことがあります。私の年代だと母親が働いている家庭自体が少なく、母も苦労が多かったと思います。
私も偏見に負けないという思いで頑張ってきたところもあります。
今ひとり親で頑張っている親御さんは、今、大変でもそれはずっとそのままなのではなく、
一歩先には安心して暮らせる毎日があることを信じていてほしいし、子どもたちにも
頑張れば夢はかなうことを信じてほしいです。
「自分の立場でできることを、不特定多数の子どものためにやっていきたい。」
「子ども」といったときに、自分に子どもがいたら「子ども」=自分の子がまず思い浮かんで、子どもに良い教育を受けさせたい、そのためにどうしようかと考えるのは普通かもしれません。
私は子どもがいないので、だからからこそかもしれませんが、「子ども」といったら特定の誰かではなく、不特定多数の「子どもみんな」を支えたい。それぞれが自分の持ち場でできることをやればよいと思います。
ひとり親支援以外の活動も含め、フローレンスの活動は家族への支援が届いていないところに光をあててくれて「ありがとう」という気持ちです。
障害児保育の問題も、医師としても関わりの深い分野なので、保育は保育のプロに任せて、私も自分の持ち場で、子どもやその親御さんがこの国で頑張ろうと思えるような社会になるように支えていきたいです。
ボランティアじゃない、税金でもない、利益追求でもない、仕組みをどのように着地させていくのか、ひとつひとつの活動を見守っています。
ひとり親家庭支援ぎんが組入隊以前にも、年に数回、ご支援をくださっていたO.Yさん。ご寄付にぎっしり詰まった、温かい想いを伺い、涙せずにはいられませんでした。O.Yさん、ご寄付に対する温かいお気持ちをインタビューさせていただき、本当にありがとうございました。
フローレンスのひとり親家庭支援、障害児保育の活動等はご寄付をいただくみなさまの温かいお気持ちと想いの詰まったご寄付により、支えられています。
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